「私にとっての、ぶっきらぼう菩薩さまに。」 | 坊主・落語 OFFICIAL BLOG
ぶっきらぼうで
ぶきような
これぞ昭和の親父という
そんな町のおじいさんでした。
「信仰心なんてないから」と
お経は短くしてくれ
本堂にも滅多にあがらない。
ただ、
お寺の庭そうじだけは
ことあるごとにやって来て
1人で黙々してくれていました。
理由を聞いたら
「子どもの時に、悪さばかりしとったから」
とそれだけ言うと立ち去ってしまう。
みんなの輪に入らず
そうじが終わったら
「じゃっ」と自転車にまたがる
ぶっきらぼうで口べたな
おじいさんでした。
そんなおじいさんが
私は大好きでした。
私にとっての
ぶっきらぼう菩薩さまでした。
また来世で。

