「背中が曲がったおばあちゃんはね。」 | 坊主・落語 OFFICIAL BLOG

天気の良い、昼下がりのお寺。
背中が曲がったおばあちゃんが
さらに背中を曲げて
お祈りをしてた。
世界平和でもなく
地域のためでもなく
だれかのためでもない
ひょうひょうと
自分の健康を祈ってた。
ああ、そうだよね
いいんだよ
笑っちゃうぐらい大声でさ
自分の幸せを祈ったって。
いいんだよ
いいんだよ
正解なんてないんだよ
格好つけるより
格好いいんだ。
ねぇ、おばあちゃん。
そのおばあちゃんはね
僕なんかより
よっぽど格好よかったんだ。

