今年2012年のピーマイ・ラオ(ປີໃຫມ່ລາວ、ラオス正月、水掛祭り、ソンカーン)は、4月13日~15日の3日間。
ルアンパバーンのピーマイ関係イベントはきれいだ!という情報を得たので、この正月期間中は、ルアンパバーンで過ごしてみました。



2012.4.12 (木) ピーマイ前日

まずはウドムサイからルアンパバーンへ移動します。
バスでコトコト6時間ほど揺られます。
途中の村々で、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 水掛け
すでに、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 水掛け
水掛けが始まっていました.........。
フライングだよ、君たち。
バスに掛けるな!なんていう思いは通じるはずもなく、窓を開けていたら容赦なく水が入ってきます。
水は嫌だけれど、暑いから窓は開けておかないと。
もう、迷惑&迷惑。

ピーマイ前日だけあって、バスの中はラオ人でいっぱい。
(チケットは出発1時間前に購入できました。)
ふるさとの村に帰省する人がたくさん乗っているのです。
そのため、途中の村々でストップして、人が降り、さらに大量の物も降ろすので、いつもより余計に時間がかかります。
田舎は工業製品が少なく、値段も高いので、ここぞとばかり物を買い込んで田舎に帰るラオ人。バスから降ろすのも一苦労です。
時間はかかるけれど、ほほえましい光景でもあります。

さて、実は、今日最大修羅場はバスターミナルからゲストハウスまでの間。
トゥクトゥクで移動するのですが、トゥクトゥクは格好の水掛けターゲット。
自分自身も、カバンも、もうずぶ濡れ。
この時期の移動には、水掛け対策と覚悟が必要です。


今日のイベントは、タートルアン広場(ルアンパバーン市内中心部よりやや南西に下る)での、「ミス・ラオニューイヤー (ນາງສັງຂານ、ナーン・ソンカーン) コンテスト」です。
今晩、36人の候補の中から、2012年の「ミス」が決まります。
広場をうろうろしていたら、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 ミス・ピーマイ
「ミス」候補とそのメークさんに出会いました。
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 ミス・ピーマイ
写真につきあってくれた4番さん、ありがとうございました。

開会式後、まずは
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 CCC
CCC (Children's Cultural Centre) の子どもたちによる踊りが披露されました。
たくさん練習したようで、とてもきれいな踊りでした。

その後、いよいよ
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 ミス・ピーマイ
コンテスト開始。
36人の候補さんたちが登場すると、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 ミス・ピーマイ
会場後ろから、応援団が歓声で迎えます。
候補一人一人のパフォーマンス(歩くだけですが)
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 ミス・ピーマイ
のときには、応援団の皆さんも、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 ミス・ピーマイ
力全開でがんばります。

こんな調子で、コンテストは続くのでした。
だんだんと疲れてきたので、僕たちは、午後10時を過ぎたあたりで退散しました。

いったい今年の「ミス」は誰だったのだろう.........

真夜中の12時を過ぎても、まだコンテストは続いていたそうです。
ラオスの子どもがよく使っているノートがあります。
(子どもに限らず、多目的に使われています。)

A5サイズの小さいノートです。

先日、宿題のノートを集めたところ、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook
いろいろな種類があることが発覚。
これについてレポートします。
ちなみに、上の写真右上の白い紙はA4。ノートはその半分サイズです。

その表紙デザインの数々のうち、手元にあったものを紹介します。

ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook
森で木材運搬の仕事をするの象さん
2009ラオス・シーゲームのマスコット、チャンパ君とチャンピちゃん 
FAPPL(Foundation for Assisting Poor People in Lao PDR)が配ったと思われる

ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook
パトゥーサイ & シェンクワンのつぼ & 象さん のコラボレーション
タートルアンとセタティラート王
ラオス地図と象さん

ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook
地球と鳩
地球と鳩とタートルアン
地球と鳩とラオス

うーん、いろいろあって面白いですね。
どのデザインを見ても、日本人の描く絵とは違うなあと感じます。
象さんのデザインが多いのが、何だかいいなあ。

さらに、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook
フン郡中等学校オリジナル・ノート。
うちの学校の本館の写真を表紙にしちゃいました。
(もうちょっときれいな写真を使ってほしかった。)
このノートを生徒に20円くらいで売って、2、3円の利益を出しているそうです。
学校の運営費を生み出すための努力です。
昨年8月に初めて発注したのですが、現在すべて売り切れ。
今年も発注するのかな?

裏表紙は、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook
九九の表+α
常に手元に九九の表があるので、中学生も高校生も計算の時にちらっと見ちゃう、便利だけど困った表です。
右の青いノートの上半分の絵は、「パニャンサナ」というラオ語アルファベット表。日本語でいうなら、あいうえお表です。「鳥のコー」や「卵のコー」等、それぞれの文字に対応する単語があり、その絵が描かれています。

また、多くのノートの最後の数ページは、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook

ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook
数学の公式集等に当てられています。

肝心のノートの中身は、どのノートもほぼ同じで、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook
方眼のようになっています。
ここに、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook
びっしりと書いて勉強します。
うちの学校では教科書を持っていない生徒が多く、そんな生徒にとっては、唯一常に手元にある教材が、自分の書いたノートなのです。
このノートは、大切なんです。

大切なので、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook
ノートに手作りカバーをつけている生徒も多くいます。
包装紙や新聞紙を使ってカバーをつくります。

こんなノートは、小学生から大学生まで、ラオスの子どもの愛用品です。

授業中は、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオスのノート Laos Notebook
小さい字でしっかり板書を写します。
でも、時々落書きしているのは万国共通です。
4月上旬、日本では記録的な強風だったそうで、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-2012-April-1 Asia Weather
被害を受けた方に、心からお見舞い申し上げます。
(上の天気図はECMWFのサイト で見ることができます。)

さて、ここラオスはただ今、乾季(のはず)。
例年なら、雨など滅多に降らず、4月といえば年間を通じ最も暑い時期らしいのです。
しかし、今月に入ってから、何度となくスコールが降りました。
雨とともに風も吹き荒れる異常気象です。

「夜の風で、うちの屋根が一部飛んでねー、朝修理してきたよ。」
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-フン郡 雨風の後 屋根の修理 (イメージ画像)
という先生も。
フン郡においては、新しい家はトタン屋根ですが、藁葺き屋根の家もまだまだ多く、強風で吹っ飛んでしまうのも分かる気がします。
お店の看板が外れるなどの被害も出ました。


大雨+強風が吹き荒れた翌日。
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-フン郡 雨風の後 トラック動けなくなる
フン郡の道路は、メインストリート1本を除いて、ほとんどが未舗装。
なので、赤土むき出しの道路は、べっちゃべっちゃの悲惨な状態に。
(雨季は常にこんな状態です。)
そこに、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-フン郡 雨風の後 トラック動けなくなる
水屋さんのトラックがずぼりとはまり、立ち往生していました。
道路脇の家の柵をなぎ倒し、前にも後ろにも動けない!
飲料水(1タンク40円くらい)
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-フン郡 雨風の後 トラック動けなくなる
を運ぶ途中だったようです。

誰かがひもを持ってきて、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-フン郡 雨風の後 トラック動けなくなる
引っ張ってみるも、動かず。
これは強敵です。

そこへ、誰が呼んだのか
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-フン郡 雨風の後 トラック動けなくなる
農業用トラクターが搭乗。
なぜか乗っかるうちの生徒。

鎖で結んで、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-フン郡 雨風の後 トラック動けなくなる
引っ張ります。

ラオス・ぼーぺんにゃん日記-フン郡 雨風の後 トラック動けなくなる
ああ、動いた動いたと、ホットする観客。
いつの間にか、観客が増えていました。

倒れた柵はどうなるんだろう......... 放っといていいの?
???


以上、雨の後のフン郡でした。