ホンダナンダ ~本だ映画だ何だかんだ~ -4ページ目
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これは怖い 「噂」

荻原 浩

噂、というタイトルから既に怖そうな気配が濃厚だったので躊躇していたのですが読んでしまいました。やはり怖かったです…といってもホラー小説ではなくミステリで、私が怖かった、というだけです。しかも私はハリーポッターを読んで怖くて眠れなくなった人間なのであまり信用しないで下さい。でもこれ、本当に背筋が凍ります。

ちょっとネタバレ含むのでご注意を。


さて内容は


出版社/著者からの内容紹介
驚愕の最終章!渋谷系ミステリーがいま生まれた。

香水の販売戦略で流した都市伝説のはずだったのに……。ニューヨークから来た殺人鬼が渋谷に出没。ついに女子高校生が足首を切り落とされた。


まったく無名のブランドから発売される香水「ミリエル」。キャンペーンの手法としてやり手の女社長が提案したのは口コミだった。渋谷のファッション・リーダー的な少女を集め、広告代理店が創作したストーリーを流す。「ミリエルのローズをつけていると3ヵ月以内に恋がかなう」「女の子をさらって足首を切り落とす、ニューヨークのレイプ魔が渋谷に出没。でも、ミリエルをつけている子は狙われない」高額なバイト料をもらった少女たちはその話を多くの友人に伝え、ミリエルは大ヒットするが……。(アマゾンより)


この殺人事件を追う中年刑事と30代子持ちにして20代に見える女性警部補がメインです。猟奇的な内容に震え、人間の持つ残酷さにも怯えさせられますが、全体的には2時間サスペンスのような味わい。小暮と菜摘の家族の会話、いくつもの親子の関係、名島の芯の強い女性らしさや、荻原作品らしいユーモアがほのぼのとさせてくれます。慎之助とのやりとりにこれからの幸せを感じさせるラストが良い――と思ったら最後の最後につき落とされました。一読しただけでは上手く飲み込めず、信じられない気持ちで一連の動きを追ってみたらきちんとそこへ至るまでの布石が敷かれていました。この辺はさすがとしか言いようがない構成なのです、が……これ、犯人が捕まるのも幸せが壊れることを考えてぞっとするけれど、捕まらないのも怖い…


作中何人もの人物が殺人について話します。「理由」のある殺人、犯人の中にしか理由のない快楽殺人、中絶……人を殺すということについてそれぞれの立場から述べる彼らにこちらも考えさせられます。
怖気が走るラストは最大の問題提起なのではないでしょうか。

ホラーではないけれど、恐怖というものはこういう中にも潜んでいると感じます。



…と、ここまでは昔書いたのですが最近文庫版が出たそうで。

荻原 浩

衝撃のラスト一行に瞠目って…帯からネタバレですか!?

びっくりした…

それにこれ、結構昔の話なので当時の風俗なんかは既に過去のものになってしまっていると思うのですがどうなんでしょう?

荻原氏の作品は常にその時々の流行を取り入れているので文庫化した際には風化してしまっていたりするのですが、これは女子高生が多く出てくるため流行の早さが尋常じゃない分他より余計に古臭くなってしまっている気が……

文庫の方も気になるので読んでみます。

先生とあまり親しくなれない人に「私の『漱石』と『龍之介』」

私の「漱石」と「龍之介」
内田 百閒

トリビアで出てきたので書いてみる。

タイトルの通り漱石とアクタガワについてこの人が書いたエッセイをまとめたもの。
漱石に対しては憧れや独占浴がありつつも後から入った弟子より親しく慣れなかったりして、そういう一歩置いてしまう遠慮・臆病さや悔しさが率直に書かれていて共感できました。
小説越しでしか知らなかった時の憧れ、そこから近づいてゆく気持ち、もう一歩踏み出せない気持ち。まあそうは言っても借金とかはさせててもらってるんですけど(笑)。
師(あるいは目上の人)への距離の置き方がちょっと自分と似てるかも…先生に対してタメ口でわいわい話しかける子を礼儀がなってないと思いつつ楽しそうにしているのが羨ましかった人は共感できると思います。
距離が切なくもストイックで読み物としても良かった。でも頭のできものの話は描写が上手なせいで想像がついて怖かった……
芥川の方もすごく親しいわけではなく、その距離からの芥川と言うのも興味深かったです。
もちろん鼻毛についても出てきますよ笑

ほのぼのくすり「女子中学生の小さな大発見」



清 邦彦
女子中学生の小さな大発見


女子中学生が発見したこと、例えば「Nさんはカタツムリのカラを取ったらナメクジになるか調べようとしましたが、どうしても取れませんでした」とか「Hさんは168gのスジコの中にイクラの粒がいくつ入っているか数えました。1505個ありました」とか、そういうことがわーっと並んでいる本です。

トリビアの「くだらないトリビア」が好きな人にはたまらないんじゃないかな。
発見がくだらないといってるわけではなくて、いい感じに気負いが無くて肩の力を抜いてフフフと笑えるってことです。
こんな実験、私だったら絶対やれない。
茎の中の水の通り道とか、教科書で見たらそれだけで納得して終わっちゃうし、タンポポの綿毛の数やみかんの皮のツブツブを数えるなんて無理。
彼女達のバイタリティと熱意が伝わってきて、クスッと笑えて楽しい気分で読み終えることが出来るいい本でした。

ごあいさつ

このブログでは読んだ本や観た映画の感想を呟いていきます。
以前他で同コンテンツのブログをしていたことがあるのでどっかでこの記事見た事ある…という方もあるかも知れません。
そんな方にはほんのりと運命を感じてしまいそうです。

再会した方も初めての方もどうぞ生温かく見守って下さると嬉しいです。


実は他で同内容のも書いています。どうにも使い勝手が悪いのでしばらく2つ書いて様子見…いくつか使ったけど一番いいのはアメーバです。でも重いのが難点…

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