おはようございます。
F-Thinktank(シンクタンク)小谷野です。

 

週初ですので、先週の日経平均の見通しです。

先週の振り返り

先週の金融市場は北朝鮮問題一色でした。

7日の米中首脳会談の最中の米軍のシリア

攻撃から始まり、13日にはアフガニスタンに

大型爆弾投下というニュースも伝わり、これ

ら一連の米軍の軍事行動は明らかに北朝鮮

へのけん制ととれます。

 

日経平均株価は週明け10日こそ上昇したも

ののその後は4日続落し、18300円台半ばま

で下落しています。

 

また、先週は北朝鮮問題に加えて、米国の

為替政策にも不透明感が漂いました。WSJ紙

とのインタビューでトランプ大統領は「低金利政

策が好ましい」「ドルは高すぎる」と発言。この

発言をきっかけにドル円相場は円高が進行し、

111円台から108円半ばまで下落して終えてい

ます。

 

今週の日経平均見通し

 

今週も市場は北朝鮮問題に振り回される週と

なりそうです。

 

15日の故金日成主席の誕生日式典ではICBM

などの最新兵器が披露されたほか、16日には

失敗に終わったものの弾道ミサイルが発射され

ました。北朝鮮の挑発行為は未だにやみません。

 

17日にはペンス米副大統領が訪韓しますが、

北朝鮮問題に何らかの進展があるかもしれませ

ん。ティラーソン米国防長官は北朝鮮に核実験の

兆候があれば攻撃の可能性を排除しないと明言し

ています。

 

その他にも18日から日米経済対話が始まります。

先週のトランプ発言があったばりですので、ドル円

相場の動向にも注意が必要です。

 

また、週末には仏大統領選挙の第一回投票も予定

されています。

 

今週、市場は戦争のリスクを現実のものして織り

込みにいくのではないでしょうか。更に為替問題や

仏大統領選挙といったリスク要因もあり、日経

平均の18000円割れは覚悟しないといけないかも

しれません。

 

少し不謹慎かもしれませんが、投資家として考え

ておかないといけないのは、実際に戦争となった

場合の市場の反応と、その後の展開です。

 

今回は地理的に日本に近く、日本にも被害が及

ぶ可能性があるため、一概には語れないのでしょ

うが、戦争になった場合、ファーストリアクションは

売り、その後は急速に戻す展開を考えておきたい

です。

 

米国と北朝鮮では軍事力に大きな差があるため、

戦争は極めて短期間に米国の大勝利で終結する

可能性が高いです。韓国やもしかすると日本も被

害は受けるかもしれませんが、核や化学兵器が使

用されなければ戦争終結の安堵感や復興需要に

目が向くのではないでしょうか。

 

特に日本は過去にも朝鮮半島で起きた戦争で大

きな恩恵を受けています。建設、鉄鋼や建設機械

といったインフラ関連株や韓国のサムソンやLG

が被害を受けた場合に恩恵を受ける半導体、電

子部品関連といった銘柄には今から注目してお

きたいです。

 

戦争は起こしてはいけないですし、起きてほしく

ないのは人類共通の願いですが、先述の朝鮮

戦争の例を持ち出すまでもなく、投資の世界で

は大きなチャンスとなることもまた事実です。

 

今週の予想レンジ

 

17500-18400

 

本日の日経平均朝のバイアス

 

本日は米国はイースター休暇明けとなりますが、

先週末の大証日経平均先物は18200円台前半

まで下落して終えています。今週も軟調スタート

となりそうです。18300円近辺があれば売りから

入りたいです。

 

あなたの取引の参考となれば嬉しいです。

 

小谷野