1号から507号まである日本の国道…“日本のルート66”や“国道100号”はどこにある?
探しても見つからない意外なワケ
現在は507号まである日本の国道
日本の道路ネットワークにおいて重要な交通路として機能しているのが国道。
都市間の連絡や、港湾・空港や高速道路へのアクセスなど、主要な道路の多くは国道として国土交通省が管理してます。
国道であることを示す標識は逆おむすび型の青色になっており、その国道に割当てられている番号を表示していますが、現在は国道1号から国道507号までが存在。
国道の中には、海上にあるフェリー航路や階段、エレベーターなどがある車が通行できないルートも含まれていたり、未舗装路や車1台が通るのがやっとな狭さなど「酷道」と呼ばれる道路があったりするため、珍しい国道はそれ自体が観光名所となることも。
国道が名所となることは海外でも見られ、有名なものでは、かつてはアメリカのイリノイ州シカゴからカリフォルニア州サンタモニカを結んでいた「ルート66」があります。
日本には「国道100号」「ルート66」がない?
海外の名所に似た観光地が日本にある場合、「日本の◯◯」と呼ばれることがあります。
有名な道路としてアメリカのルート66があるのであれば、それにあやかって日本の国道66号は「日本のルート66」として意識されてもおかしくはありませんが、しかし、実際に「日本のルート66」を走ったことがある人は存在しないのです。
また、キリがいい数字である「国道100号」も実は存在しません。国道200号、国道300号、国道400号、国道500号があるにもかかわらずです。
キリがいい数字、なにかの由来がある数字などを好む人は少なくありません。
そのため、こうした番号を持つ国道を探そうとしてないことに気づいた人は意外にも多いようですが、その理由までもを知っている人は多くないようです。
59号から100号までは、まるまる欠番に
日本の国道で欠番となっているのは、59号から100号までと、109号から111号まで、214号から216号までの計48路線。
このような欠番が存在する主な理由は複数あります。
59号から100号までは、国道の番号指定を定める道路法の改正による影響で欠番。
かつて国道は二桁までの番号で指定される一級国道と、三桁の番号で指定される二級国道がありましたが、道路法の改正によって一級、二級の区分が廃止され、すべて一般国道として三桁の番号が指定されることになりました。
欠番となっている番号が、廃止以前に一級国道の番号として指定されていなかった番号ということになります。
また、そのほかの欠番は、かつては二級国道だったものが先述の改正による統合や変更により一級国道へ昇格したり他の国道に統合されたりといった理由から欠番に。
そのため、番号上は507号まである国道ですが、実際に存在する国道は459本ということになっています