故人となったアストラッド・ジルベルト(ジョアン・ジルベルトの元妻)が歌い、ブラジル音楽ボサノバが世界的に有名になるきっかけとなり、ジャズマンに(プロ・アマ含め)最も多くカバーされるボサノバ曲だと言われています。

以前「ブルーボサ」を定義しましたが、「イパネマ~」は“That’sボサノバ”と言って良いでしょう。

 

ボサノバはサンバとジャズを融合させた独自のリズムとサウンドをジョアン・ジルベルトがギター1本で表現した音楽だと考えます。

 

特徴としてジャズっぽい「裏コード」やテンションノート・コードを使ってコード感を無くし、「ふんわか~」と脱力した雰囲気を醸し出している点だと思います。

実際アストラッド・ジルベルトや小野リサさんのボーカルは力が抜け切っていて気分を和ませてくれます。

加えてスルドやパンデーロなどの打楽器のリズム・ノリをギター1本でミニマムな形で表現したのがジョアン・ジルベルの生み出したボサノバ(新しい波)だったと思います。

 

アドリブのポイントはAメロに出てくるC7の裏コードG♭7と、4小節毎にコロコロと変わるサビの転調にどう対応するかです。

またボーカル的には非常に音が取りづらいメロディと言えます。

聴きやすいアドリブ例も作りましたので以下ご参考下さい♪