クロワッサン7/10号。
『辰巳芳子さんの緊急提言 いま頼るのは、食物の力』
辰巳芳子さんは私が敬愛する方で、食を通していのちを繋いでいく事、愛を繋いでいく事を教えて下さっています。
その中から抜粋させて頂きます。
…………
「食」の真意は、ヒトが「人になること、なろうとすること」。その基底の力が食にあると考える。解説するとーーー。
いのちを必ず養うはずのものを食すと、人はいのちへの手応えを感じ、頼りうる自分のいのちを再確認するものだ。
いま、新たな「いのちの文化」への答えが模索されている。新たな食の文化、食への視点が求められている。
「愛」しぬくだけの力を内在せしめる「食し方」は、各民族の生き抜いて来た道すじをたどれば、すでに答えは出ている。実行するか否かに、すべてはかかっている。
「食べ物は生死をわけるのです。日々の暮らしの中でも、知らず知らずに生死を分けていることを、皆知らない、気がつかない。意識しない。そのことが、食べることの恐ろしいところだと思います」
「食文化は、築き上げてきたものの具現化であります。食材を選ぶ、どう調理するか、どう食べるか築いていってほしい。積み重ねる。この時代だからこそ、せねばならぬことをする気概、覚悟がないと、この国はいいほうに向いていきません」
「政治家も経済人も個人も、生命観が希薄なことが、日本の大欠点です」
日本の再興を目指すには、①生命観の確立、②正義と正直、愛を基盤にすること、この2つを抜きに考えられない、とも。
「これからの時代、欲では動かない。
正義とは愛に裏打ちされた行動のこと。正義をまっとうし、新たなを貫くには、情熱がなければならない。その情熱を支えるのが、生命力。生命力は、食から生まれてくるのですよ」
………………以上、抜粋、転載です。
「あなたはあなたが口にするものから、できている」
私がいつも心に置いている言葉です。
あなたが食べるもので、あなたの細胞が作られ、体が作られていく。あなたが口にする言葉は、あなたを表す。
時々忘れてしまいますが、「あなた」は一日では出来ないということです。
この国の政治家や経済人が、今なお、原発にしがみつくのは、生命力がないからなんですね。生命観の欠如…痛い位に心に響きました。そして、悲しい納得をしてしまいました。
でも311以降、また日本の食文化が見直されてきています。
今からまた、その食文化を築き直せば良いのです。
私たちにできる事…日本の食文化を大切にして、愛と正義と正直な生命力ある人になることだと、腑に落ちました。
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