今週の新興市場は、年初来安値圏からの反発を試したいところだが、反発のきっかけ

が見当たらない状況だ。先週の主力処の決算発表では売りの反応が目立つなど、投資

家心理の改善は見られない。
先週決算を発表したジーエヌアイグループ、カバー、トライトなどは、同時にプライ

ムへの区分変更申請準備を行っているとも発表した。本来はプライム市場に区分変更

となれば、パッシブ運用の対象となるなど需給面でポジティブな材料となりそうだが、

投資家の反応は限定的にとどまっている。
グロース市場指数、グロース250指数ともに4月に年初来安値を割り込み、25日移動

平均線から下方乖離しており下へのバイアスが強まりそうな状況にある。ジーエヌア

イグループ、トライトなどが底入れの動きを示せば投資家心理は好転しそうだが、厳

しい状況か。(fisco)