今週の新興市場はもみ合いか。グロース指数は75日移動平均線に頭を押さえ

られたほか、グロース250も700ポイントの大台を維持できなかったことで、

ともに上値の重さが意識されるところ。また1/1に発生した能登半島地震を

受けて、1月の日金融政策決定会合では、経済への影響を考慮して金融政

策の正常化は先送りするとの観測が強まったほか、足元の米労働市場の堅調

さが確認できたことなどからFRBの早期利下げ観測も後退。米10年国債利回

りが4%台を回復したことから、為替市場では円安ドル高が進みやすくなっ

ている。為替の円安推移は内需株中心の新興市場にとっては、物色の対象外

となることから逆風である。テクニカルや外部環境を考慮すると、新興市場

には投資資金が向かいにくいものの、全体の方向性が乏しいことも影響して

短期資金の流出入は引き続き活発となろう。(fisco)