
太平洋戦後35年が経過した昭和55年から11年間、日本海軍軍令部のメンバーが中心となって秘密に集まっていた会合『海軍反省会』。
70歳をとうに超えた元日本海軍エリート兵士たちが、生存中は絶対非公開を条件に、開戦に至る経緯、その裏で行った政界・皇族・陸軍などへの働きかけなどを400時間にわたって語っていた記録テープをもとに、戦史の事実を迫ろうという内容の番組でした連続3回の放映のすべてを見ましたが、爺さんになった元少佐、大佐といったエリート兵士が無責任に話す口調に違和感を感じた記憶が残っている。
その番組取材チームのディレクターらが、番組制作におけるエピソードなどをまとめた書籍『日本海軍400時間の証言 軍令部・参謀たちが語った敗戦』と題する本を読んでみました。
番組のなかで伝えきれなかった、あるいは伝えることが難しい事実について、スタッフの回顧碌という形で記されている。
テレビ放映ではその姿勢すら問うことの難しかったであろう、生き残った海軍エリートへの批判じみた印象の残る言葉も使われている。まあ、テレビ番組の放映後にあらゆる方面でのアレルギー反応が少なかったから、こういった書籍も出版できたのでしょう。
太平洋戦争が終わって68年。
書籍のほうが、テレビ番組よりキレ味がよかったような気がしました。