
今でこそ日本を離れて生きるなんて人はざらにいますが、明治の前の時代となると、そんな度胸と志がある人はそう簡単にはいなかったでしょう。海難事故で漂流の末に行きついた国で生きるしかないとか、よほどの事情をかかえて海外に活路を見出すために海を渡ったとか、、、、、。
この本では世界の国別に、最初に記録として日本人が生きていた証が残っているケースの人物の紹介と生きざまが書かれています。金鉱をイッパツ掘り当てるために海外に渡ったり、あるいは『からゆきさん』のうようなケースとか。かの国で現地人であるエスキモーの指導者となったフランク安田ようなケースも紹介されています。
よくビルマやタイにおいては、現地人が日本人に対して敬意をもって接してくるなどと言いますが、ビルマでは最初に渡った日本人個人の行いによって、またタイでは太平洋戦争時に軍律厳しく統制された日本兵の行いが語り継がれることによって生まれているのだそうだ。タイのはなしは本で読んだことがありましたが、他の国でも日本人に対して好意的に人たちがいるのですな。
旅客機もない時代に、小さな舟で揺られて海を渡る、、、、昔の人はエラカッタのだ。
また江戸時代の有力藩や明治政府の人々ってのは、人間教育、海外技術勉強のために多くの人を外国に送り込んだもんですな。いまどきの海外留学なんてのとは雲泥の差でしょう。
本中には、パナマ運河を初めて通過した日本人なども紹介されていてなかなか楽しゅうございました。
まったく違う分野の読書というのも楽しいもんだ。