腹痛がすると言って病院に行った妻に病巣が発見され、そのまま入院となってすでに4日間。
 入院の準備品を持って行ったら、翌日に大病院への転院を勧められて転院することになったりと、なんだか慌ただしい時間がすぎております。

 子供らは小生に対して平静を装っているが、実は心の奥深くでは実にサビシイ想いをし、それをひた隠しにしているようにも観察できるが、自分たちが自立に挑戦してやろうという逞しい想いもあるのかな、、なんて予想できる行動も見せてくれる。
 妻が患った病は、不治の病とかではないが、開腹手術も検討しなければいけないような状態なので、病気や状態についてはキッチリと子供3人に伝えました。
 沈痛な表情も見せるわけでもなく、淡々と小生の話を聞き、うなずくわが子3人。
 
 悲しげな表情を一切みせずに、時間に追われながら部活動と勉強であっというまに1日が過ぎているであろう娘。
 弱い弟を励ますことを常に気にしながらも、逃げることなく現実を認め、ある意味でいちばん落ち着き見せて動じない長男。
 母親が恋しい気持ちをぐっとコラえながらも、ポロリと本音がたまに出てしまう次男。

 妻が自宅にいない時間を過ごすことで、小生には見えなかった彼らの一面が観察できたり、また彼らが小生に対して見せてくれる違った顔があるように思えました。
 子供たちの自立という意味では、まだたったの4日間なのですが、相当の進化があります。
 着替えの出し入れはもちろん、食事の片づけ、翌日の登校のための準備、時間の管理などなど。習い事の送迎なんぞもちろんのこと一切なしです。
 仕方なく長男(小4)と次男(小2)に持たせるようにと自宅のカギの合鍵を作製し、ベルトにつけるホルダーといっしょに渡したのですが、このときの次男の態度が笑わせてくれます。

 鍵のついたホルダーをズボンのベルト通しにくくりつけ、ホルダーの先のカギだけをポケットにおさめた自分の姿にうっとり見とれて、
 『カッコイイ~♪ オレもついにカギを持っている、、、』
 ひとりつぶやき、興奮して小鼻を膨らませて悦に入ってるのです。
 そして、すぐさま玄関を出たかと思うと、外からカギをガチャガチャと施錠しておりました。

 カギっ子だった小生も、初めて自宅のカギを持たされたときは、ヤツのようにコーフンした心持になった記憶があります。

 毎朝5時10分に起床し、娘をたたき起して朝飯を作り、バラバラに朝食をとらせると面倒なので、ついでに長男と次男もたたき起こして、4人で朝飯を食べてます。 
 今朝などはちょっと早めで、4人で早朝の5時50分から焼き魚なんぞ食べたりしましたが、早朝すぎてヘンテコな感じでした。
 洗濯機を回したり、風呂を洗ったりした後に出勤。
 深夜までの仕事は若いスタッフにまかせ、夕方には自宅に戻って晩飯作り。
 娘の宿題の状況を見たりもしなければならない。
 自室で、宿題の数学のプリントの答え合わせをしていた娘が沈痛な面持ちで教科書に目を落としている。どんな問題を解いているのかとのぞいてみると、マイナスの掛け算とかの計算をしておりました。
 
 ここで、父親らしくキッチリと教えてやろうと教科書を取り上げ解説していたですが、娘に説明しながらも自分でも納得できない問題にぶちあたる。
 -2×-2がどうして+4になるのだ、、、、?
 理論的に考えるには、どんな説明なんだろうか。
 マイナスの数字の掛け算って、なんだ?
 どう考えても意味がわからなくなってしまいました。
 答えを出すのことはできますが、頭の中の想像として数字の羅列の意味が直感的に理解できないのです。あ~ドンドンと頭がカタくなってきているのですな。
 娘の数学の問題を解いて、久しぶりにイイ刺激になりました。

 そして昨日は小生の誕生日でもありました。
 子どらは完全に忘れているようでしたが、病床のベッドから妻がメールを発信してきました。
 彼女が元気だったころに、
 『もし妻がいなくなっても、小生ひとりでも子育てくらいできるだろう、、』なんて考えたことが今までに1度や2度では済まないくらい驕った考えを持っていた小生は、まこと申し訳ない心持で、日常の妻の存在にあらためて感謝申し上げ、お祝いのメールを読ませていただいた次第でございます。
 今までは『愚妻』などど記載しておりましたこのブログも、本日は『妻』と最後まで書きとおすのでございました。

 昨日の誕生日には、驚嘆に値するウレシイ出来事もあったのですが、それは後日ゆっくりと記すべき日があれば、形に残すことにいたしましょう。

 天はいろいろな試練を与えるものであると、あらためて思う5月の終わりごろなのでした。