
表紙がイイですね。
癌を患って、3度の摘出手術をした人とは思えない、表情と肉体、、、そして髪の毛。もう、この表紙だけで病気と闘う勇気のようなものが伝わります。
大腸がんを患った著者自身が、冷徹に自分の病気と周囲の環境を観察する鋭い視線が行間から伝わってきます。ジャーナリズムの精神を自身の肉体をもって表現するその潔さが、読んでいて実に気持ち良いのです。逃げも隠れもせずに、全部さらけ出しておのれの肉体を蝕む癌細胞と闘ってやるんだという強靭な精神が、本当に病気に打ち勝ったのでしょう。
この本の活字に目を通していると、鳥越俊太郎さんの、あのちょっと訛のぬけない声が聞こえてくるような、飾らない人柄が現れているのだな感じました。
自分が大病する前にこの本に出会えたことが、ちょっとラッキーに思いました。俺もいつしか、病気になったら思いきり自分と闘ってやろうかなと、、、、初老の入り口が近い45歳の秋なのだった。