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 忍者である。
 「風神の門」に続き、司馬遼太郎の忍者の生き方を主題とした「梟(ふくろう)の城」です。
 なんとこの小説は、直木賞も受賞していたのであった。忍者をテーマとした歴史小説に直木賞を送っていた当時の日本の文学界が偲ばれます。ちなみに昭和34年に連載されていた小説です。

 伊賀忍者である主人公の生きざま。
 戦国の世では、隠密として駆け抜け、天下泰平の世となれば録もない。 
 この世が乱れなければ生きるすべもない忍者の悲哀。

 この本を読んでいたら、映画「ランボー」を思い出した。
 ベトナム戦争の戦場では英雄で、帰国すれば殺戮を犯してきた犯罪者あつかいのランボーの姿だ。
 
 そういえば、先日気になる記事を見た。
 アメリカで起きた同時多発テロから10年がすぎ、アフガニスタンに送られた米兵がアメリカに帰国後に異常な比率で自殺をすると。
 アメリカは累計で220万人の米兵をアフガニスタンに送り出してきたが、退役した兵士の自殺は推定6500人にも上るという。国家のためにと勇んでアフガニスタンでの過酷に耐え、退役してみればおのれの精神ストレスに耐え切れず自ら命を落とす決断をする兵士。
 いやはや、ちょっと考えさせられました。


 おっと、忍者の話から大きくそれました。
 人間の行動規範を、出生などの出自や制度化した差別制度など交えて歴史解釈していく、司馬遼太郎の描く歴史の世界。
 またしばらく読もうっと。