
息子の白石一文の双子の弟である白石文郎著の『風街』です。
親子で直木賞を受賞し、さらに双子の息子ふたりが揃って作家だというのも珍しいのではないでしょうか。
作家としてのデビューは、今回の著者で双子の弟の白石文郎のほうが先だったようですが、小生は双子の兄の白石一文の小説しか知りませんでした。アマゾンのオススメから今回の作品を知ったわけなのです。
さすが、双子の作家とあって、テーマと小説の展開が兄の白石一文の作品に類似性を感じます。生と死、性と暴力、愛と憎しみ、、、それらが絡みあいながら、ドロドロと展開していく、、、。
適度に性描写を映すことでわき上がってくる、精液が匂い立つような臨場感。ネバネバとして粘着感とサラリとした冷徹さのある文章は、兄の白石一文と同じ遺伝子を感じますね。
自分の存在や生命の根源を、性器や性別、性行為のなかに透かして炙りだしながら、生まれてきたこと、生きてくこと、死んでいくことの意味を問う。
生命の起源には、性ありきだと。
風を待つのか、風を吹かせるのか。
ただ、バイブレーターとかの小道具の執拗な描写は必要ないんじゃないかと、、、。