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 朝日新聞出版発行の『雑兵たちの戦場』藤木久志著です。

 この頃の歴史小説ブームのせいでしょうか、へそ曲がりの小生は、だんだんとおかしな方向の歴史本を読むようになってしまいました。
 この本は、戦国時代に最前線で戦った当時の雑兵(にわか戦士で、農民の類が多かったそうですが)にスポットをあてています。戦勝した時の物資の略奪、女性や子供の人身売買など恐らく戦のたびに行われた行為であるのに語られること少ない事実などについて究明しています。物資の略奪や人身売買の事実は、当時でもあくまで暗黙の了解であったことから、史実を残した文献なども極めて数少ないようです。

 兵士への戦の報奨に変わるものが戦勝した場合における略奪の許諾だったことや、秀吉時代の平安な世では兵士たちの生きる術がなかったゆえに朝鮮出兵することで戦争による景気回復を試みたのではないかと語られている。現世の公共事業による景気対策に代るものが、戦だったと。
 なんだか、ベトナム戦争の時のアメリカそのもののように感じましたね。

 歴史の振り返りは、いろいろな側面があるものだと感心いたしました。

 さ~当分は歴史の本から離れようかな。