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 ふたつ前に読んだ書籍『日米開戦の真実』という本が、東京裁判の被告席で東条英機のハゲ頭をポカリとひっぱだいたという大川周明についての内容だったということで、今度は東条英機の本です。
 
 東条英機というと、この本の表紙のデザインにある肖像写真だ。
 葉巻を片手に、勲章をこれでもかっというくらい軍服にぶら下げ、自信ありげに写真に納まっているあれだ。
 その東条英機の性格や、いかにして戦時中の首相とならしめたのが記されている。
 陸軍の暴走、そして日本国の共産化を怖れた東条英機は、やむなく米英との開戦を決断し、昭和天皇裕仁への忠誠を誓うべく絞首刑の13階段を上ったのだと。

 東条英機の人物論というよりは、日本が何ゆえ勝ち目のないと知りつつも、日独伊との連盟を保守し米英との戦争に突入したのかということが理解できた。東条英機の性格など著者の推測でしかない論調もあるのだが、国内の内政の保持のために突入してしまった太平洋戦争というのは本当のところだろう。
 日本人たること、日本人の弱さが少しだけ、また理解できたような気がした。

 良い本でした。