
この本のサブタイトルに『大川周明著 「米英東亜侵略史」を読み解く』とあるように、昭和初期の思想家で戦後の東京裁判でA級戦犯に問われた大川周明の著書から、我が日本国がなにゆえ太平洋戦争の開戦を決意したかを解説してあります。
帝国主義の旗印のもと、中国、印度を植民地化し自国の利益を貪らんとするイギリス、アメリカの魔の手からアジアを守らんとし、侵略されつつある中国を救うべく、まずは中国を日本の手中に治め東アジア共同体をつくり、列強欧米と戦うべく日本は立ち上がったのだ、、これが日米開戦の理由であると。簡単に言うと、そう大川周明は解説している。
イギリス、アメリカの侵略ともいえる国策の数々をあげつらって解説されている。
著者の佐藤優氏は、外交における日本のあり方を大川周明の著書の解説交えて論じ、侵略を基本姿勢とする欧米列強に対するこれからの日本のあり方で本を帰結している。
小生は、このごろ乱雑に何の脈絡もつながりもなく、ブツ切りで日本の歴史の本を読み進めております。その理由としては、齢四十にして、突然、
『日本人とは何なのか』
『世界からみれば極東の小さな島国、日本とは何なのか』
『世界と戦争を始めた島国、そして世界で唯一の被爆国である日本』
なんてことを思いは始めたわけです。
では、日本の歴史についての小生の知識は?ってことになると、中学生の日本史で憶えた年号程度でしかなく『いい国に(1192)作ろう頼朝さん』なんてのを憶えている程度の日本史だったわけです。連綿と続く日本の歴史を繋がりとして捉える感性はゼロで、はっきり言えば小中学生程度の歴史観しかありませんでした。歴史の本を読み進めるたびに、安土桃山の時代から、明治、昭和の時代まで外国との大きな係りがキッカケとなって日本は内側から変化していったのではないかと最近思うようになりました。
それにしても、東京裁判の被告席で、前にすわる東条英機のハゲ頭をピシャリと平手でぶったという大川周明、その行動力に小生は拍手を送りたい。