文春文庫の『滄海(うみ)よ眠れ』澤地久枝著の全3巻です。
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/6d/0c/bmwbikes36/folder/1467308/img_1467308_59659543_1?1252060701

 太平洋戦争における、日本海軍に関する本を読み進めているうちに見つけけた本です。
 残念ながら今では絶版となっており、アマゾンの古本で見つけ、全3巻をそれぞれを3店の古本屋さんから送ってもらって手に入れた本です。
 
 サンデー毎日の連載を書籍化した本です。
 女性である筆者が、ミッドウェー海戦で戦死した日米の遺族を訪ね歩き、戦死者それぞれの生い立ちから戦死にいたるまでを取材し残された遺族の心情も記されている。
 ミッドウェイ海戦の敗戦原因と分析されている、米軍艦船への魚雷爆撃装備から陸地爆撃装備への変換にまつわる事実関係や、日本海軍が神風特攻隊攻撃を見出すヒントとなった米軍飛行士による体当たり攻撃の事実。そして日本軍による米軍捕虜の処刑にまつわる事実関係。
 本中のすべてが戦死した兵士にまつわるだけに、読み進むごとに暗い気持ちにもなりました。

 ちょうど、読み進んでいる頃には、テレビ番組のNHKスペシャル『日本海軍 400時間の証言』なんてのが放映されており、当時の海軍のトップ、海軍軍令部に籍を置いていた元将校の方々が、平成の元号にいたってからも太平洋戦争を振り返り、反省会を催していたことが放映されておりました。

 本中にある戦没者の親族の言葉と、テレビで放映されていた元海軍将校の歳を重ねた人々の肉声とその言葉に恐ろしいほどの溝を感じ、人の命のなんたるかを考え、時勢の恐ろしさに身震いする思いでした。

 半世紀前に起きたこの事実を振り返るだけでも意味のあることだと。
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/6d/0c/bmwbikes36/folder/1467308/img_1467308_59659543_0?1252060723
 40過ぎて、まだまた知らなければらならないことは数多い。