
ドラマチックな歴史小説ではなく、司馬遼太郎の考える徳川家康論が描かれています。
天才武将、織田信長、武田信玄、上杉謙信とは違い、凡才でありながらも天下の階段をのぼりつめた徳川家康の行動論理は、現代の日本人の祖になっているという小生の想いが読後にますます強くなってきた。
三河の国の武士たちの忠誠心などの話は、昭和の高度経済成長を支えたモーレツサラリーマンに姿が重なって見えてくるようであった。
家康が『保健衛生や健康』の意識があったことなど見出す司馬遼太郎の歴史観は、やっぱり面白い。
日本の歴史を行ったり来たりしながら、小説でなぞるのもタイムマシーンに乗っているようでたのしいもんだ。
ただ、この本の装丁だけは、ちょっといただけないとも思うのは、小生だけか?