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 松田優作の最初の妻だった松田美智子の記した本『越境者松田優作』(新潮社発行)です。

 松田優作が、女郎屋の女将の息子として生まれたことは、生前に雑誌のインタビューなどで本人が語ったりしていましたが、在日として生まれたことは、膀胱癌でこの世を去ってから明文化されるようになった。

 本中には、松田優作が韓国籍であったことを気にして、日本国籍を取得したがっていたこと(太陽に吠えろの出演後に日本国籍にしていたそうですが)など、生い立ちなどについて記されている。
 一緒に生活した人だからこそ書くことのできる松田優作の素顔を追った、、、なんて書けばカッコイイが、小生には、なんとなく暴露本の原稿のようで、読後に気分の良い本ではなかった。

 特に、闘病末期の松田優作が心のたよりにした信仰宗教の教祖への追求や、がん治療の担当医への治療方針に言及するあたりは、なんとも気分の悪いものだった。
 
 『だから、松田優作はアンタと別れたんじゃないのか、、』そんな言葉を著者に浴びせたくなった。
 
 オカネ!オカネ!の出版プロデューサーでも1枚噛んでいそうな暴露本にしては、高邁なイメージが演出されていて成功の部類なのでしょう。

 買ってしまったこと、読んでしまったことを後悔した本でした。