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 道新(北海道新聞)から発行された書籍『もうひとつの知床 戦後開拓ものがたり』菊地慶一著です。

 今年最後の本で、すばらしい本でした。
 知床半島の岩尾別の開拓史について実に丁寧に取材された記事です。昨夏に訪れた知床半島では、残念ながら知床五胡のほうまで足を伸ばすことはしなかったので、本中にある岩尾別開拓跡地まで見ておりませんが、知床の厳しい環境が想像できます。北海道開拓を目指した政府がどのような施策を行ったのか、などの概要が理解できました。
 中央政府に対する批判記事とも受け取れる内容も多くありますが、取材はあくまで実際の開拓努力をしてきた人々に向けられ、北海道の歴史を遺すという意味では、とても優れた本だと感じました。

 北海道に数多ある、地平線まで続いていた畑は、すべてが地道な開墾作業の末に出来た土地だったわけで、小生なぞがよろこんで写真を撮影した土地も中央政府の金なしには存在しなかったわけである。鈴木宗男あたりの政治活動もある意味では、戦後開拓者と同じことなのだろうと。

 あ~また北海道に行きたくなってきました。

 この本を読み終わって、もうひとつ気づいたこと。それは、こんな本に手にできるようになった本の流通システムだ。おそらく、どんなに書店に足を運んでもこの本に巡り会う事はできなかったであろう。ネット検索システムと流通システムがあってこそだろう。
 
 
 エライぞ、Amazon.com!

 今年最後に、Amazon.comに賛辞の言葉を送ろう。