
先日、廃刊が決まった雑誌『ダカーポ』の書評欄で紹介されていたので購入した本でした。
婚約者が特攻隊員として死した、83歳の女性の手記や手紙をルポした本です。
23歳で特攻隊員として出撃し、国のために命を落とした学徒出陣した航空兵士。国のためにと志願して兵隊になり、さらに特攻隊員として、自ら志願する。
自筆の手紙や写真が巻頭に掲載されているが、崇高な手紙の文章や澄んだ瞳の写真が、とても印象的だ。当時の20歳の青年の志の清らかなことに感動を憶える。
玉粋した穴沢少尉の手紙には、俳句で、自らの思いを綴っていることが多い。多くを語るよりも、心中を俳句に託し、綴られてる。
巻末の著者の紹介文をみると、昭和47年生まれとある。戦争をまったく知らない世代が、戦争を語る書籍を著わしたことに、敬いの意を強く感じた本である。
久々に感動の1冊。