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 1986年出版の古い本である。Amazonのユーズド商品アイテムで見つけた本ですが、実にすばらしい。世界で初めて音速の壁を破った飛行機X-1のテストパイロット、チャック・イエーガーの自著で、イエーガーの親族や軍隊関係者の証言も交えた内容で、実にリアルにパイロットを務める過酷さや軍人として生きていくことの複雑さが伝わってくる。

 イエーガーは、第二次世界大戦時のドイツ戦における撃墜王として名を覇したパイロットだったそうですが、その秘密には、他のパイロットをはるかに凌ぐ視力にあったという。他のパイロットに見えない敵機がイエーガーに見えたというのである。
 戦後には、米空軍のテストパイロットとして、数々の新型開発機を操り、生き残る。1週間に1機の割合で墜落事故が生じるような状況でも、イエーガーだけは冷静な判断力をもって墜落事故に遭遇しなかったという。
 本中では視力という言葉が使われたが、きっとイエーガーは、ほんのわずかな環境の変化(視覚、聴覚からえられる情報の変化)に常軌を逸して敏感であったのではなかろうか。他人には見えないものが見えるのは、大空のただ1点の変化も見逃さなかったのではないか、、、。
 なんGも重力がかかるトンでもない状況のコックピットで、自由に機体を操る、、、
 
 人生を30年くらい戻れるなら、ぜひパイロットの職についてみたい小生としては、最高の本であった。

 100点満点。