
23時に仕事を終えた小生は、とある街中を歩いておりました。
すると、、、、
紺のサテンジャンパーを羽織り、所在なげにブラブラしている30前後の男と目が合った。
酒を飲んでるふうでもなく、なんだか辺りをチラチラしている。
『ヘンな野郎だ、、』と心中でつぶやきながら、ちょっとキツメの一瞥を差し上げた。
すると、その所在なさげだったその野郎は、突如、小生の方にむかってきた。
『なんだ、この野郎、やろうってのか!』
『こっちは、ちょうどオツムに血が上ってんだ!』
『クロスカウンターパ~ンチ!』
な~んてことになると面倒なので、無視して、その野郎に背をむけて歩きはじめた。
10mほど歩いてもまだ、ついてくる。
さらに、小生の横に並ぶ勢いで歩みを速め、近づいてきた。
あの野郎には、いきなり、ジダンのように頭突きでも食らわせてやろう、、、
作戦は、決まりだ。
いよいよ、野郎は、小生の後ろ1mほどまで近づいてきた。
野郎がついに、声をかけてきた。
小生は、頭突きの一撃で首を痛めないよう僧帽筋に力を入れた。
狙いは、ヤツの鼻っ柱だ。
振り向きざまに、一撃、、、、、と身構えると
「すいませーん。ちょっとよろしいですか?わたしはこういうものでして、」
突然、愛想笑いを浮かべ、野郎は、懐から、菊の御紋を記した定期入れのようなもの開いて見せる。
「このへんで、ナイフを使った傷害事件が発生しておりまして、、、、、」
・・・・・・・・
あ、、、ああ、警官か。
そいうえば、サテンジャンバーを羽織ってるだけで、ズボン、シャツは制服のままだ。
と、そこまで、理解した。
と同時に、今度は、ムショウに腹が立ってきた。
小生「で、なんですか」(憮然と)
警官「え~と、ですから、絶対、あなたは、違うと思うんすけど、一応、、、」
小生「一応なんでしょうか?」
警官「いや、カバンにナイフとか、、、」
小生「ナイフとか、、、、」
(ナイフは、無いっふ、、、。なんて、答えるゆとりが欲しかったと、今では後悔してます)
警官「その、、、」
(気の弱い奴だ。もっとシャキッと尋問せんかい!)と心でつぶやく。
小生「カバンには、店の売り上げ金とかもありますし、失礼させていただきます」
この時には、職務質問されたことに、けっこう腹が立っていた。
絶対に、カバンの中なんか見せてやらないと心に決めていた。
小生「それじゃ、、ご苦労さまです」
警官に背を向けた。
(心中では、ヤバイな、自転車に乗ったふたりの警官もこちらを覗ってるし、面倒な態度をとったかも、、、もしかしたら、複数の警官に囲まれて、詳細な尋問をされるかなとも思ってました)
しかし、そのアホ警官が、背後から掛けてきた科白は、
「あ、どうも、すいませんでした~」
たぶん、新人警官に毛が生えた程度の野郎だとおもいますが、これで、日本の治安は維持できるのかと疑問に思ってしまいました。
職務質問というのも、初めて体験しましたが、もっと毅然とやらなくちゃイカンよ。
だいたい、間が悪すぎ。
人へのアプローチ悪い。
1歩間違えたら、ホント先に手を出してたよ。
そんなことでは、営業マンは勤まらないぞ、警察官!(営業マンじゃないか)
職務質問(されそうになっただけだけど)の初体験の夜は、静かに更けてゆく、、、、。