あと一月弱で新学期を迎えるが、このコロナウイルス騒ぎでどうなることやら。先の見えない毎日が
続く今日この頃。
時間割の栞は圧倒的に4月の新学期を迎える学童に向けたものが圧倒的に多い。
左端は、澁澤青花の「二十銭児童文庫」の宣伝、一冊二十銭のこのシリーズは大正末から昭和の
初め頃のものと思われる。その右は大正10年頃の目黒書店発行の中学生向きの参考書の宣伝。
右から2番目は、昭和2年から5年にかけてアルス社から出版された日本児童文庫(全70巻)の宣伝。
右端は、1929年(昭和4年)に鉄道省が公募してつくられた「新鉄道唱歌」の宣伝栞。第一集の
東海道線から第九集の北海道線までの全9巻。三省堂が発行していたもの。
左端が「日本少国民文庫」の栞。昭和10年から12年にかけて発刊された、子ども向けの教養書シリーズ
『日本少国民文庫』は山本有三が編集し新潮社から出版、全十六巻。次第に戦争へと向かう暗い時代の
中で、時勢に負けないヒューマニズムを子どもたちに伝えなければならないという、有三の強い熱意が
反映された文庫とのこと。
その右は、農業協同組合が出した栞で、裏面にカレンダーが載ってるが、いつのものかは不明。
おそらく戦後間もない頃のものと思われる。右から2番目は、今はもうない大阪の駸々堂書店の
小学校5・6年生用の学習参考書の宣伝栞、恐らく戦前のものと思われる。
右端は、戦後間もない昭和20年代から30年代に出版された日本書房の「世界童話文庫」のしおり。
何と、全百巻もある。
左端は、日本赤十字社が出した結核予防の啓発栞。「午前六時起床・冷水摩擦、午後十時就眠・
ヨクネル」との標語が面白い。抗生物質が発明される前の結核は不治の病であった。今のコロナウイルス
と同じく、当時の人たちの恐れと困惑がよくわかる。
その右は、地球鉛筆の宣伝。「神戸港踊」の一番から四番までの歌詞が。三番だけ紹介する。
「情け知らずの出船のドラも なるな踊ろよ波まで休め いかりおろして夢を抱いて メリケン波止場
サテ サッサ踊ろよ ヨイヤノサ」。なかなかのもんです。
真ん中の「復習と受験」の栞は、大正11年のもの。東京の南光社の小学5・6年生向けの中学受験の
問題集の宣伝。裏面には「入学戦に大勝する武器 ドコの書店にもある」とのうたい文句が。
この時代においても受験は戦争に例えられていたようである。


