家を買うという事 完結 | び~えむの日記

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徒然なる日々思う事を書き留める日記

 

だいぶ時間が空いてしまいました。完結編です。

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特に予定を立てる事のない久しぶりの放浪的な旅。

母親の事やお金の事、そして家の事からある意味解放された

本当に自由な旅は、実は初めてかもしれない。

そんな一区切りついた、時間や気持ちに余裕がある状況に

なってみて、あらためて自分の人生を振り返ってみると、過去の

家庭環境やお金問題で気持ちに余裕が無い状況が当たり前に

なっていたからなのか「失敗をする事は出来ない」と自分の中に

重圧を課して生きてきた事に気づかされます。

 

何かを考える際にどうしても、保守的な考えが頭にこびり付いて

いる事。でもこれは自分が生きてきた長い人生の教訓のような

ものなので、なかなか変えたくても変えられない。母親の存在や

家の存在が自分にとっての重しのように思えたのでした。

ふと昔観た映画「ギルバートグレイプ」を思い出します。

これは自分にとって人生の節目に立たされているんだと。

 

 

自分の中の重石を取らなくてはいけない

 

 

そう気づいてからは不思議と、重かった腰がスッと上がります。

まだ数年分は残っていた家のローンを繰り上げで全額返済し終え

て、家を売却する方向で不動産屋さんにお願いする事にしました。

一年ぐらいバタバタしつつもようやく買い手も見つかり、売却を

終えて、繰り上げ返済分と建屋壊し代等諸々の諸経費を差し引く

と思いの外、少しのお金が残っただけでした。

 

長い間格闘してきて、残ったのは少しのお金と苦い経験と

沢山の心の機微。

お金では買えないものだからこそ難しい「家を買うという事」。

振り返ってみると自分にとっての家を買うという事は、正直言って

足枷のようなモノでもあったし、次のステップに向かう為の越え

なくてはならないハードルのようなものだったのかなと。

お金の苦労は散々させられたけれども、そんな前向きな気持ちで

振り返られるようになったのは、まだ割と最近の事だったりします。

 

今年になってようやく結婚をする事もでき、あらためて今後を考え

る際、皮肉な事ですが、「家を買うべきなのかも?」という、もう

絶対に考える事は無いだろうと思っていた思考が新たに生まれて

いる自分に驚いています。

もし今後、家族の為に新たに家を買うという事があるならば、

今度は今までの苦い経験を踏まえて、ちゃんと幸せな生活を送

れる巣としての家を「どこにどのようにして建てるべきか?」

現状と未来とのリスクバランスを今度はしっかりと考えて、後悔の

無い買い方をしたいなと思います。

 

家を買うという事が人生にとって素晴らしい事になりますように。

 

 

 

長々と自分語りの長期連載となりましたが、ようやく完結に漕ぎ

着ける事ができました。家の事を題材にして文章を書くという事は

色々と考えさせられる事もあり難しくもありましたが、自分の気持

ちの書置きとしてどうしても残しておきたかったので、ようやく

成仏させる事が出来たという感無量な思いでいっぱいです。

個人的な忘備録ではありましたが、ここまで読んでいただき

ありがとうございました。

 

あと、映画ギルバートグレイプは本当に良い作品なので、もし

観た事が無いのでしたら観る事をお勧めします。

年末年始の余暇のお供に是非どうぞ!