と喫煙所で言われた...


その顔,どう見ても

”本気”

には見えないのですが?




何が正しいとか,私には分からない.

けどさぁ,
彼氏いてもいいから,
本気だよ!

ってよく言えたもんだよ.

一夫多妻制のお国の方は
やっぱり,分からない・・・




興味ないと,先ほどから申してるんですけど?




"Because you are wild.
And you like a girl in my country."




アフリカンガールってことすか?!



そりゃ,大学生には相手にしてもらえないわ(笑)
「昨日,いけなくてごめんね~」

優衣と真理奈が言ってきた.

「全然大丈夫.」

むしろ,2人で会えたことに感謝したくらいだった.


それから,幸人のことが頭から離れなかった.
こんな事,初めてだった.
そして,なぜか,みんなにこの想いを説明できずに,
いつもの会話を繰り返してた.



だけど,どうしても,会いたかった.



バイトの途中にその道を通る.


「差し入れくらい,してもいいよね?」

そんなことを考えながら,
お弁当を作り,少しでもかわいいって思ってもらいたくて.




「このグロスにはローズクォーツが入ってて,
恋を呼んでくれるんですよ!」

そうMACのBAが言ってたのを思い出して
祈るようにしてメイクを仕上げ,


LB-03のコートに,
EGOISTのショートパンツ.
お気に入りのZARAの折れそうなくらい細い
ヒールのブーツを合わせた.


店の前に行く前に,吐き気さえ覚えた.


「まるで初恋の女の子みたい.」

そんなことを思った.








店は閉まっていた.







「ばっかみたい・・・」




今更になって,肌寒くなった季節に無理しすぎた
ショートパンツが悲しかった.



「今日遊びに行ったら,休みみたいだね.」



そう,言葉少なメールを送って,
バイト前に早く着きすぎて
一人のカフェでタイミングのなさを悲しんだ.


crystal KayのLonely Girlを口ずさんで
「やっぱ,無理なのかなぁ.」
そうつぶやいた.


次の合コンのメールを友達に一斉送信した.
あの時,話してた
ガールズトークが
本当になった.


私が作った理想の人間が,
舞い降りた.



そんな感じだった.

だからこそ,
会ってすぐ失恋を覚悟した.

「こんな人に,私が叶うわけない...」


彼の名前は幸人.
私より,5個上だった.



彼の服屋.
ストリートでは人気のブランドを取り扱っている
とてもおしゃれな空間だった.



初めて会った私に,
楽しそうに店の話をしてくれた.


「でも,今,社長とモメてて・・・
この先どうなるかわかんないんだけどね」

そのふと見せたつらそうな顔に,
すでに人事ではなくなっていた.



Ricky-Gのラブソウルが流れる中,


これ以上ここにいたら,
私,本気で好きになる....


そう思って
留美ちゃんとの約束もあって,
そそくさと後にした.


「幸人,どうだった~~~」


「ヤバかった・・・」



そう答えただけで,
なぜか泣きそうになっていた.








本気の恋なんて,
私は絶対しないって思ってた.
冷静でいれる自信あった.

落っことされるという
事実を体感するまでは.