「昨日,いけなくてごめんね~」

優衣と真理奈が言ってきた.

「全然大丈夫.」

むしろ,2人で会えたことに感謝したくらいだった.


それから,幸人のことが頭から離れなかった.
こんな事,初めてだった.
そして,なぜか,みんなにこの想いを説明できずに,
いつもの会話を繰り返してた.



だけど,どうしても,会いたかった.



バイトの途中にその道を通る.


「差し入れくらい,してもいいよね?」

そんなことを考えながら,
お弁当を作り,少しでもかわいいって思ってもらいたくて.




「このグロスにはローズクォーツが入ってて,
恋を呼んでくれるんですよ!」

そうMACのBAが言ってたのを思い出して
祈るようにしてメイクを仕上げ,


LB-03のコートに,
EGOISTのショートパンツ.
お気に入りのZARAの折れそうなくらい細い
ヒールのブーツを合わせた.


店の前に行く前に,吐き気さえ覚えた.


「まるで初恋の女の子みたい.」

そんなことを思った.








店は閉まっていた.







「ばっかみたい・・・」




今更になって,肌寒くなった季節に無理しすぎた
ショートパンツが悲しかった.



「今日遊びに行ったら,休みみたいだね.」



そう,言葉少なメールを送って,
バイト前に早く着きすぎて
一人のカフェでタイミングのなさを悲しんだ.


crystal KayのLonely Girlを口ずさんで
「やっぱ,無理なのかなぁ.」
そうつぶやいた.


次の合コンのメールを友達に一斉送信した.