ヨーロピアンデザイン的に区分すると、パラレル と 交差があります。
パラレルは言葉通り、平行に花を挿していき、交差は花材一本一本を
お互いに交差させていきます。
パラレルの中にも Ｖｅｇｅｔａｔｉｖ Ｄｅｋｏｒａｔｉｖ に分類されます。
同じパラレルでも、Ｖｅｇｅｔａｔｉｖ とＤｅｋｏｒａｔｉｖ とでは全くことなります。
Ｖｅｇｅｔａｔｉｖは自然的なデザイン Ｄｅｋｏｒａｔｉｖ は装飾的なデザインです。
私はどちらかというと Ｖｅｇｅｔａｔｉｖ の方が好きです。
植物が、本来の姿のまま、まるで森の中のワンシーンをくりぬいたような
そのデザインは趣や奥ゆかしさがあります。
ドイツの人は自然をこよなく愛します。
そんなドイツ人だから Ｖｅｇｅｔａｔｉｖ という概念を確立させたのではないかと
思います。
ドイツのフラワーデザインの理論は日本のいけばなの影響もあると
思います。
昔、日本の掛け軸や有田などの陶器が多く、ヨーロッパに流れて行きました。
そこに描かれた、日本のいけばなを見て、彼らが何を思ったのか？
ドイツ人たちは、いけばなからの影響は全くない
と否定しますが、私はやっぱり、影響はあったのではないかと考えます。
突然いけばなそっくりなものが、何の予兆もなく、突如として
ヨーロッパに登場するのは、やっぱりおかしいと思いますね。