【先週の結果】サンテローズ、強烈な末脚で初陣飾る!
先週は最高の週末となりました。
せっかくなので、1頭ずつ振り返っていきましょう。
20/6/21 函館4レース 3歳未勝利(芝1800m) サンテローズ 吉田隼人騎手 優勝
頓挫に次ぐ頓挫で大きくデビューが遅れてしまったサンテローズ。
入厩後はメンタルの難しさを見せながらも好時計を連発し、初出走ながら3番人気でレースを迎えました。
パドックでは510kgという牝馬とは思えぬ馬体を披露していましたが、
太いわけではなく重いんじゃないかという不安がよぎったのは事実。
さらにレースは最内1番枠からのスタートで不安のほうが大きいものでした。
スタート、…出ない。案の定出ない。
押っ付けて馬群を追うも、後方2頭目の馬からさらに3馬身ぐらい後ろで1コーナー。
タイムオーバーも惨敗もよぎる展開ではありましたが、向こう正面で馬群に取り付くと3コーナーでは手応え抜群に上がっていきます。
4コーナーで物凄い外に振られましたが、直線追い出すと一気の末脚を披露。
回転の速いフットワークながら良く膝が上がり、ストライドと回転力を両方発揮できる素晴らしいフォームでした。
前のジレーネとはかなり差がありましたが、あと100mで3馬身差に迫り、もうここから強く追う必要はありませんでした。
力強く突き抜けて2馬身半差。
ここでは力の違いを見せつけての衝撃的なデビュー戦でした。
特に上がり34.8で2番目に速い馬で36.0ですから、なんと1.2秒も決め手に違いがあったということになります。
しかも、一番外を回ってのものなので、これはすごい末脚。
NF早来に放牧ということなので、最短で次は札幌開催を考えていけるかもしれませんが、
トラブル続きの馬でもあるので、まずは無事にいってくれることを祈りたいです。
秋華賞で見たいなんていう声もあるようですが、
私は無理せずこの馬のペースでじっくり一戦一戦力をつけていってほしいと思っています。
最初のトラブルから一年間。
この馬に向き合ってくださったスタッフの皆さんの努力が実っての結果だと思います。
本当にありがとうございました。
サンデーサラブレッドクラブ募集予定馬全頭斬り2020
■サンデーサラブレッドクラブ
101.コンドコマンドの19(ディープインパクト)★★★★★★
今年の募集でも最高級に注目を浴びる一頭ですね。兄アルジャンナは思ったほどの大物ではなかったですが、重賞戦線で活躍し、ダービーにコマを進めました。母系のTiznowの血もノーザンファームで勢いがありますし、トレンドに乗った血統背景です。
馬体はディープ産駒ではありますが、生まれを考えても非常に大柄でしっかりとした造りをしています。四肢がしっかりし、返しが抜群で、踏込の深さ、肩の可動域など文句のつけようがありません。脚周りも正確で繋ぎのクッション性と長さも問題ないでしょう。唯一気になる点を挙げるとすればトモの容積でしょうか。ディープなので強く意識する必要はないとは思いますが、ここがバチっと整っていれば★7でした。
102.エクセレンスⅡの19(ディープインパクト)★★★★
導入直後から走る馬を出しており、エクセランフィーユ、レクセランスともに3勝とさらにホームランを狙えそうな位置にいる繁殖牝馬。これで連続ディープ3頭目になります。
この馬は測尺的にはほとんどそん色ないですが、背中が短く、ちょっとがっちり目の馬体で兄たちとは少しタイプが違うように感じます。
胸も深くてトモに容積があり、かなりしっかりしたタイプです。トモが直飛気味なのはディープの特徴でしょうか。現役馬で言えばセントオブゴールド(シルク)に近い造りなような気がします。末脚の爆発力はありますが、負担も結構かかるタイプですね。
103.サファリミスの19(ディープインパクト)★★★
つい最近2歳馬の募集がシルクで掛かったミスターサファリ(応募落選w)の妹になります。ダノンファンタジー、サトノフラッグなどここに来てようやく走る馬を出してきてはいるフォルティノ系とのカップリングではありますが、依然としてアベレージは低く、全きょうだいが揃って未勝利となかなか厳しいものがあります。また、藤沢厩舎所属予定ではありますが、2022年2月定年のため、この馬はクラシックを前に転厩を余儀なくされます。
馬体は胴が短くマイラータイプの体型、やや繋ぎは立ち気味ではありますが、スナップは利いて切れ味を発揮できそうです。ひょろっと見せますが数字上は平均タイプまで来ており、仕上がりにも手間取らないのではないでしょうか。トモに少し幅がない気がしますが、これもディープなので大きなマイナスは不要でしょう。
104.シユーマの19(ディープインパクト)★★★★
ディープインパクトのシユーマこれでサンデー募集は5頭目ですか、執念を感じますね。相当期待された繁殖ではありますが、安定して走ってはいるものの、大当たりが出ていないんですよね。値段的にはドカンという当たりが欲しいところです。
この馬は5月生まれディープ牝馬らしい、ちょっと非力で成長途上の馬体です。少しトモは薄いですが、これから変わってくる要素も多く、スナップの良さや踏込の軽さを感じる歩様です。ここから馬体が成長した時にどこまでこの軽さを持ち続けられるかがポイントですね。3,4歳のディープ牝馬はあまり高い評価してこなかったのですが、それよりは可能性を感じる馬ではあります。
105.ポルトフィーノの19(ロードカナロア)★★★★★★
ポルトフィーノもなかなか順調に使える馬が少ないですね。結局ポルトドートウィユ以降はクラシックに顔を出せていないです。
1月生まれということを考慮したとしても、非常に完成度が高くて素質を感じる一頭です。トモの容積、胸の深さ、胸前の発達、スナップの強さ、肩の可動域など悪いところは一つも見られません。クロフネっぽいずんぐり感は持っているので、マイルを先行して押し切る持続力タイプに成長していくのではないでしょうか。クロフネとのカップリングは重賞級が出ていないカナロア産駒ではありますが、メンタルさえ狂わなければチャンスはあるでしょう。
106.タッチングスピーチの19(ロードカナロア)★★
リッスン母系のGⅠ3着馬ですので、超良血の部類ですが、お値段が語るようにちょっとまだ狙い頃ではないのかなという気がしています。
タッチングスピーチは長距離で牡馬と互角にやれるぐらいの美しい背中の持ち主でしたので、カナロアをつけたところは良かったのですが、まだ背中が緩くカナロアの良さを生かし切れていない気がします。サイズ面では心配がいらないところは良かったのですが、ここからグッと実が入ってくるかどうかはなんとも。脚元は両前が外向ではありますが、大きく割り引く材料ではありません。
107.ラルケットの19(ロードカナロア)★★★★
説明不要のステルヴィオの全妹にあたります。ヒシゲッコウもルーラーで当たっているようにキンカメ系との相性がばっちりで安心できる材料です。
馬体のバランスが良く、キビキビと動けていて兄同様のマイラータイプの馬体です。
胸も深くて、トモの容積があり、全体的にパワフルな印象が強い馬体ではありますが、動かせて硬いという面がほとんど見られませんので芝のマイルで計算できる一頭でしょう。
108.メジャーエンブレムの19(ロードカナロア)★★★★★
圧倒的なスピードで牡馬相手にNHKマイルを優勝したメジャーエンブレムのイメージを踏襲するかのようなパワフルな馬体です。
全体的なバランスが整いながらも非常に大きく発達したトモが魅力的な馬体。胸も深く、かなりパワフルではありますが、前後ともに可動域が取れており非の打ちどころがありません。
アーモンドアイはいるものの牝馬のアベレージはあまり高くないロードカナロア産駒で、牝馬の当たり傾向にはあまりいなかったタイプですし、お値段も張るので★5止まりにはしておきます。
109.ブエナビスタの19(ロードカナロア)★★
ブエナビスタもこれで6頭目ですか。いや、本当に思ったように走る馬が出ませんね…。
これはカタログを見たときに、パッと違和感を覚えた馬体です。脚が太くて、右前が被りすぎだし、腰回りの連携があまりなくてトモから後ろが別馬のように見えたんですよね。
動画を見るとそこまで強い違和感はなかったですが、ちょっと背中が長くて甘めな構造に見えます。
自分の教科書にはないタイプの馬体なので、これがこの先どういう成長をしていくのかよく観察してみたいと思います。
110.カービングパスの19(ロードカナロア)★★
ハッピーパス牝系の3勝馬。これが初仔ですね。初仔でカナロアはどうしても小さく出てしまいますよね。
3/3生まれではありますが、横の比較でかなり小さく見えますし、毛ヅヤもあまり良くないので、見栄えがしません。
歩かせてもあまり四肢に連動性がなく、キ甲の感じからもここから大きく変わってくるというイメージも持ちづらい馬体に見えます。
111.マジックタイムの19(ロードカナロア)★★
トロワゼトワル、ケイデンスコール、ヴァルディゼールと3歳以上の40口クラブ馬全てが重賞勝ち馬という日本が誇る最高のカップリングであるロードカナロア×ハーツクライの配合。もう募集がかかる時点で★5ぐらいついていたのですが、わかっちゃいたけど厩舎が発表になり、馬体を見て少しずつ減っていきました。
2番仔でまだ非力、外弧歩様でトモが薄いとさすがに難しいんじゃないかなと。意外性の塊である母マジックタイムからサプライズがあると良いのですが。
112.アナアメリカーナの19(ハーツクライ)★★★★
ハーツクライ×American Postは言わずと知れたリスグラシュー配合ですね。
それを意識してか、ハーツクライとのカップリングは3度目になります。
4/6生まれではありますが、トモと肩回りに良い筋肉が付き、切れ味のありそうな直飛型です。スムーズな脚捌きであり、完歩も大きいのでステイヤーとして良いところ行きそうな感じがします。物凄い爆発力は感じませんが、上級条件で十分戦える素質はありそうです。
113.スーヴェニアギフトの19(ハーツクライ)★★★★
OP級の勝ち馬をなんと4頭も輩出し、中価格帯の星として長年貢献してきたスーヴェニアギフト。ただ、トレジャーアイルが新馬で失速するなど、さすがに年齢を隠せなくなってきたように感じます。これだけいい馬を出しながらもあえてうまくいかなかったカップリングを選んだ理由は知りたいところではありますね。
この馬は5月生まれながらも馬体がしっかりしていて、トモの薄さや管囲の細さなどの懸念はありますが、ここまでの成長曲線はむしろ良さそうだなと感じています。前から見ても幅がありますし、成長とともにトモがついてこれば今回は芝の中距離でまずまず良いところまで行くのではないでしょうか。
114.ピュアチャプレットの19(ルーラーシップ)★★★
リリーノーブルの全弟にあたりますが、意外とリーズナブルな価格設定ですね。
ルーラーシップの当たり条件であるデカさに関しては生まれもあってまだ到達していない感じがしますが、腰が高く4月生まれということを考えると最終的には条件を満たす馬になるのではないでしょうか。
トモの容積があって先々はパワフルな馬体に育っていくことでしょう、飛節がやや深いですが、血統的なことを考えれば大きなマイナスはいらないと考えます。
115.キャッチ―タイトルの19(ダイワメジャー)★★★★★
メジャーエンブレムの全弟ですね。母のキャッチ―タイトルは博打血統の権化であるOperaHouseの肌ですから、ギャンブル性の高い血統です。
1/23生まれということを差し引いても480kgという規格外のパワーと完成度の高さが見え、早期からバンバン使っていけそうなキャラクターをしています。
背中がしっかりして、少し長めところが少しダイワメジャーからは外れるところではありますが、長く脚を使えそうな飛節のパワーから先行押切のマイラーと見てよさそうですね。
デカくなりすぎるリスクは若干残りますが、脚周りも正確で本当に楽しみな存在です。
116.ムーングロウの19(ダイワメジャー)★★★
全兄モントライゼは早期デビューから惜しくも2着。とはいえ、例年になく苦戦傾向にあるノーザンFの早期組のなかではしっかり結果を出したほうです。
妹もまたしっかりとした馬体、胸が深くて前進気勢があり、後躯にかけて無駄がなく、トモにはL字のラインが出るなど運動量の豊富さを感じさせます。
ただ、気になるのは繋ぎが異様に短いこと。上体がしっかりしているので、リスクあるかもしれません。
117.レネットグルーヴの19(ハービンジャー)★★★
一つ上がシルクで評判になっているゾディアックサイン。エアグルーヴ母系の枝葉ですが、どこからでも当たりを狙えるハイレベルな日本を代表する母系です。が、しかしハービンジャーとのカップリングは鬼門と言っても良いでしょう。
アルテーロ、ラディアントパレス、アメジストヴェイグ、そして全兄スピッツェンバーグ。かなり被害者も増えてきたのでちょっと取りやすくなってきているかもしれません。
馬体はサイズの割にはすっきりと見せて中距離以上での活躍を期待できるタイプです。前がかなりしっかりしているので相対的に後ろはちょっと弱めに見えてしまいますが、弱点というほどではありません。これまでも悪くない馬体で未勝利を出してきてしまっているので、ここで当たるかは半信半疑です。
118.シュプリームギフトの19(ハービンジャー)★★
母シュプリームギフトはディープ産駒初勝利を飾った仕上がり早タイプ。名牝スーヴェニアギフトの血をつなぐ有力候補の一頭ですが、ディープということもあり、若いうちから結果が出せていません。
そして、この馬も管囲18.3cmが示す通り、ちょっと非力な馬体。動きも硬めですので、なかなか狙いづらいところではあります。ハービンジャーの牝馬は小ぶりでも意外と走ったりするので侮れないところはありますがどうでしょうか。
119.ローズシュクレの19(エピファネイア)★★
細身の代名詞であるバラ一族ですが、スマートファルコンとエピファネイアでパンプアップを血統的には図っている組み合わせ。しかし、出てきた産駒はやや細くて小さいですね。
トモが高めでまだ細いので、単純に成長が遅いだけな気がしないでもないですが、現時点ではエピファネイアの良さを生かせていない感じがします。
また、右前の繋ぎがちょっと緩く左右差が出ている印象もあります。ちょっと狙いづらい気がします。
120.トゥリフォーの19(ドゥラメンテ)★★★★★
母はフランケル産駒の重賞勝ち馬。初仔ということもありますが、堀プレミアム価格で6000~7000万ぐらいで来るのかと思っていたので意外でした。
値段だけ見ると疑いたくなるのですが、残念ながら(?)馬体は素晴らしいですね。
馬体の張り、踏込のパワフルさ、トモの容積素晴らしいです。左前は外向気味ですが、それほど大きな減点材料にはなりません。
狙っている方も多いのではないでしょうか。私の実績では無理フォーです。
121.ルミナスパレードの19(ドゥラメンテ)★★★★
ソニンク一族で4勝を挙げた母。牝馬があまり走らないシンボリクリスエスの肌であることを考えるとこの実績は十分と考えていいでしょう。キンカメ系×シンボリクリスエスはレイデオロを生み出した黄金血統で、ダートでも潰しが利きます。
この馬は成長が早く3月生まれにしてはかなり立派な馬体をしています。一見ダート?という気もしますが、繋ぎのクッション性もあり、動き自体が柔らかいので、芝でも十分に太刀打ちできるでしょう。やや直飛が生まれやすいカップリングのため、使える脚は短いかもしれません。
122.アイムユアーズの19(ドゥラメンテ)★★
ダイナカール、Kingmambo、サンデーサイレンスと3本のクロスが入った野心的な血統構成、そもそもは母Fairy KingとSadler’s Wellsの全兄弟クロスを持っておりめちゃくちゃ攻めてます。全兄にあたるスワーヴエルメもPOGで注目されており、妹もかなりの人気になりそうですが、そもそも体質が危ういだけにこれはどうなんでしょうか。
馬体は一目見たときにはバランスが良くて、筋肉量も豊富かなと思ったのですが、1月生まれにも関わらず管囲がかなり細く、背中の緊張感もなくて案外だなという感じがしました。大ホームランの可能性もあるだけにあまり悪くは書きたくないのですが(笑)
123.アートプリンセスの19(ドゥラメンテ)★★★★
ダートでも潰しが利く可能性が高いと思われるドゥラメンテ産駒の中でも、血統的にはこれがダートっぽいですね。全日本2歳優駿2着のタップザットから大当たりは出ていませんが、悪くない馬体で出てくる馬が多く、いつ当たりが出てもおかしくないと思います。
この馬は4月後半の生まれでありながら、早生まれの馬たちと比べてもそん色ないサイズに育っており、踏込が深くてキビキビした歩様が目立ちます。やや寝繋ぎではありますが、歩かせて深く沈みすぎないので良いのではないでしょうか。
気になるのはトモの発達が甘いところ。それでも、これもキ甲の抜けとともに十分巻き返せそうです。
124.ローザボニータの19(モーリス)★★★
出資馬オクタヴィアンの弟になります。ローザボニータ自身も未勝利ですし、産駒もここまでは2勝馬が一つ出ただけです。ここまでエピファ→エピファ→モーリスと三連続でRobertoの血を求めてきていますね。サンデーのクロスを狙いたいのかもしれませんが。
馬体はモーリスの仔ではありますが、生まれを差し引いてもかなり小さくて子供っぽいです。それでも管囲がしっかりあって、モーリスっぽい緩さを感じさせる馬体なので、最終的にはどっしりとした感じになるのではないでしょうか。
クラブのコメントにある通り、急激な成長を見せている馬ということなので、最新の動画をじっくり確認してみたいです。
125.フーラブライドの19(モーリス)★★
母系の勢いはありませんが、母はゴールドアリュール産駒で芝の重賞勝ち馬。兄のブライドグルームは募集時白老での評判が良く出資を検討した馬ではありましたが、メンタル面の難しさが出てデビューが遅れ、まさかの未勝利に甘んじています。
馬体は背中が短くかなりどっしりとしたタイプのよくいるモーリスの体型。胸の深さなど良い点はありますが、ギアチェンジに不安が残ります。
また、管囲がかなり細いので、上体を支え切れるのかにも不安が残ります。
どこかで当たりを出しそうな母ですので軽視は禁物ですが、今回じゃないかなと思っています。
126.アイスフォーリスの19(モーリス)★★★
とにかく大きな馬体を出すリリウムの母系にモーリスですから、物凄く大きくなるかと思いましたが、思ったより大きくならずちょうどいいサイズにまとまっています。
母系は緩さが残って芝の中長距離で条件クラスどまりの馬が多いのが特徴ではありますが、測尺が派手に中央値をズレている馬でも普通に勝ちあがってきますので、ちょうどいいサイズに出たここは狙い目かもしれません。
馬体は背が高くがっしりとした胸前が特徴で現状では前輪駆動です。繋ぎはやや短めではありますが、安定感があるので、まずまずといったところでしょうか。
緩い系の血統で結果を出してきたおなじみ相沢先生がぴったりの馬で、今年の3歳世代にように小回りコースを一捲りといった派手な競馬が見られるかもしれません。
127.バンゴールの19(モーリス)★★★★
母バンゴールはロゼカラーから続くバラ一族の中でも最近活力があるローザブランカのファミリーです。牝馬があまり走らないキンカメ産駒で5勝を挙げる等競走成績は十分なものを引き下げてこの馬が初仔になります。
馬体は他のモーリスと比較して「緩さがない」というところに注目。四肢の可動域がしっかりと取れて柔らかい歩様が実現できています。このあたりはキンカメがうまく作用しているかもしれませんね。スラっとしたモーリスがまだ出ていないので比較は難しいですが、こういうタイプに当たりが潜んでいるのではないかとにらんでいます。
128.フレンチバレリーナの19(ジャスタウェイ)★★★
バレークイーン母系の枝葉として大ベテランの域に達してきたフレンチバレリーナ。アベレージが高くほとんど勝ち上がっていますが、この馬が最後の一頭になります。
馬体を見るとかなり特徴的で、パワータイプとしては上体の造りは100点ですね。やや背中が長いものですが、肩回りの筋肉、トモの張り、容積など非の打ちどころがないです。
ただし、大きな弱点が脚元に潜んでいて右前がかなりの立ち繋ぎ。上体が重いだけに相当な負担がかかりそうです。ここだけはフレンチデピュティが出てしまったのかな…。
脚元が持つようであれば楽しみな存在ではありますが、本家でこのリスクは取りづらいですね。
129.シャンデリアハウスの19(キンシャサノキセキ)★★★
カーリーエンジェル母系ですが、ヴァーミリアンが肌という珍しいタイプ。母系にはアドマイヤハッピーからウォータクティクス等ダートで活躍する馬も出せています。
3月生まれの割にやや体重は物足りないですが、馬体の造りはダート馬のそれで、腹袋が大きく使い減りしないタイプに育ちそうです。
まだ、トモが薄かったり途上の部分は多いですが、ダート短距離などでうまく稼ぎながらクラスを上げて行く馬主孝行になる可能性はありますね。
130.リトルアマポーラの19(クロフネ)★★
エリザベス女王杯の勝ち馬で繁殖入りしてからも期待されていたはずですが、ここまではエジステンツァがダートで4勝する等にとどまり、やや期待外れという状況です。
馬体は1月生まれにしては成長が乏しい感じがします。トモが高めでまだ成長の余地は残しているとはいえ筋肉量が足りない感じがしますね。
また、脚元を見ると右前脚がクラブフット気味であることも気になります。
131.エイグレットの19(クロフネ)★★★★
クロフネ晩年の傑作と書かれている通り、かなり牧場側の評価が高そうな一頭です。
19歳の産駒でもあり、重賞制覇したミトラから11世代も離れていることから、普通に考えたらこんなコメントや強気な価格設定になることはないはずなんですよね。
馬体は極めて逞しく良く発達したトモが特徴的です。やや外弧歩様気味なところは気になりますが、逆に気になるところはそれぐらいで、良い心肺機能を持っていそう。
狙いは関東オークスでしょうか。
132.アロマティコの19(ドレフォン)★★★★
母は重賞には手が届かなかったものの、エリザベス女王杯と秋華賞を3着したアンデスレディー牝系。この馬で4頭目と仔出しが良く、初年度のコパカティは2勝クラスで2着まで来ている4歳馬ですから、繁殖のポテンシャルは良さそうです。
この馬は兄姉の募集時と比べても頭一つ抜けた存在のように見えます。ゆったりとした造りに胸前が発達し、踏込もしっかり入っています。ギュッとまとまった馬体に、サイズもしっかり取れていますから、血統的な面も含めてダートでも楽しみな一頭ではないでしょうか。
133.メルヴェイユドールの19(ドレフォン)★★
当たりハズレの大きいゴールデンサッシュ牝系ですが、ここまでの2頭は結果が出せていません。しかし、一つ上のセルヴァンは評判が良さそうです。どこで当たりが出るかなかなか判別しづらいところが難しいですよね。
この馬はドレフォンの中ではひと際小さな馬体です。その分軽い動きをするので、一見スピード感があって良さそうなのですが、飛節の折れが深い分、トモの入りがイマイチ良くない感じがします。また、左前脚もかなり外向をしているのもちょっと気がかりです。
134.ストゥデンテッサの19(イスラボニータ)★★★★
東サラやシルクで募集がかかり、一口勢おなじみの血統になってきたストゥデンテッサ。しかし、一口に募集がかかるようになってきてからちょっと成績がイマイチになっており、今回はかなりお得なお値段での登場となりました。
上の特徴は硬いとか繋ぎが立っているとか目に見えた弱点があったことを考えると、この馬はイスラボニータを迎えて柔らかさや肩の可動域を良化させた良いマッチングだと思います。やや前重心ではあるので、もう少しトモに力が付けばさらに良いでしょうけど、現時点でもお値段以上の可能性は秘めているのではないでしょうか。
135.アイヴォリーカラーの19(イスラボニータ)★★★
祖母からつながるダートで走る牝系にイスラボニータ。厩舎や価格からアエロリットを想像させ、人気しそうな一頭ですが、アエロリットは5月中旬生まれなので、この馬の評価をするときはそのイメージを捨てたほうがいいと思います。
返しの強い歩様と胸の深さが特徴でダートのほうが良さそうな馬体だなと思います。完全にクロフネが勝っているように見えます。イスラボニータの持つ肩の可動域等はほとんど生かされていないので、ダート牝馬で1,2勝を計算できるタイプじゃないかと思います。高額なら嫌だけどこの値段なら悪くはないかなと考えます。
136.コンカランの19(シルバーステート)★★★
コンカランは初年度のリュクスポケットがかなり早熟で仕上がりが良かったので参考にしたいところですが、シルバーステートに替わってかなり脚が長くスムーズな歩様で歩ける馬でタイプが違います。4月後半の生まれにしてはやや大柄ではありますが、もう一頭の兄サンルイスのようなデカすぎる(キャロット・募集時点で536kg)ところまでは行かず常識的な範囲で収まると思います。
前後の可動域は取れているところは良いですが、右前の繋ぎがやや緩く映りますのでこれが悪いほうに出ないといいですね。芝の2000m以上でこそというタイプでしょうか。
137.ローズマンブリッジの19(ヘニーヒューズ)★★
祖母サミットヴィルは英オークスの3着馬。産駒のシンギュラリティは馬体のバランスが抜群で、踏込の深さもあって素晴らしい馬で4勝を挙げ1億以上を稼ぎ出しました。ただし、こちらは鬼門若いディープ肌なのでどれがどこまで生かせるかというところ。
この馬は繋ぎが立ち気味なところはダート、父に似た直飛な飛節は芝、厩舎を考えるとダート、サイズを考慮すると芝とどちらに向かって考えていいのかやや不安。トモの発達ぶりは良いので、一発あるかもしれませんが。
138.ラックビーアレディトゥナイトの19(ミッキーアイル)★★★★
兄のキルケニーがようやくデビューと産駒の体質の弱さが目立つものの、Mr.Greeleyの相性の良さから侮れない繁殖牝馬です。
ミッキーアイルの仔ではありますが、デインヒルのクロスが良かったのか、4月生まれとは思えぬほどしっかりとした馬体をしています。
踏込が良く、軽快な歩きが実現できており、回転力の良さそうな馬体をしています。懸念点は繋ぎの短さでしょうか。短距離でということであればあまり気にしなくてもいいかもしれませんが。
139.インダクティの19(リオンディーズ)★★★
兄ケイデンスコールがNHKマイルC2着。骨格が良く、正確な造りをしていた兄に比べると少し大柄で無骨なイメージがあるのは父がリオンディーズに替わったからでしょうか。
現時点ではこの馬は前輪駆動で全身を使ったダイナミックなフォームで伸びてくる兄のイメージとは違う馬体となりますが、ハーツクライの緩さを帳消しにできるタイプだと思うので、最終的には大型でしっかりした馬に育っていくのではないかと思います。
歩きは右前だけが外弧歩様で歩いてますね。少し繋ぎのバランスも左右差があるように思います。
140.ブルークランズの19(アジアエクスプレス)★★★
ディープ牝系ではありますが、遅生まれの初仔の牝馬と地雷臭ぷんぷん漂います。馬体を見てもかなり細くて、管囲も細いので基本的には疑ってかかるのですが、この馬はトモの発達が非常に目立っていて、いかにも運動量が豊富なんだろうなというのが感じられます。
脚が細い分、大柄にまではならないかなと思いますが、トモ高なので、前が追い付いてこれば立派な馬体になるでしょう。ただこれダート牝馬なので、数を使わせてもらえない天栄というのはかなり相性悪いような気はしますね。
141.モルガナイトの19(キングカメハメハ)★★★
素質馬を連発して華々しいスタートを切ったモルガナイトですが、キンカメ系にこだわり始めてから急速に産駒成績が劣化しているように感じます。タンザナイトはキンカメ合うのですが、アグネスデジタルを間に挟んで、母父もミスプロ系になると急にキンカメは打率が下がる気がするんですよね。10世代で67頭いて最高傑作リバティハイツ。もっと過去にはホッコータルマエがいるのですが、キンカメのアベレージから考えると厳しいです。
馬体は早生まれらしくかなり完成度の高いものです。背中が短くて、全体のバランスも良く、踏込も良く歩けています。良く見せるタイプなので、すぐに飛びつくというのもなかなか踏み切りづらいところです。このファミリーで黒岩厩舎というのも疑問ですね。
142.レーヴデトワールの19(キングカメハメハ)★★★
抜群のアベレージを誇ったレーヴドスカーの仔たちですが、今のところ孫世代は苦戦しているように見えます。脚元が懸念される一族ですが、その中ではデトワールはかなり丈夫な部類でしょう。
馬体はやや成長が遅く、生まれの割にトモが高く今まさに成長途上ですね。トモの入りが硬めであるものの、これは成長とともに解消してくる可能性が高いと思います。
心配なのは膝下の長さでしょうか。一般的にはやや負担がかかりやすいですが、逆に広いコースでの切れ味は期待できそうですね。
143.ミスエーニョの19(キングカメハメハ)★★★★
キンカメ牝馬に5000万ですか。これは相当自信があるのでしょうね。物凄い末脚で重賞制覇を飾ったミスエルテ以降も派手さはないものの、すべての姉が2勝ずつしていると堅実で計算が立つ馬ですね。これで5連続牝馬ですけど。その中でも全姉のミアマンテはさらに勝ち鞍積めそうな素質馬というのもこの馬にとっては良い材料です。
4月生まれでありながら早生まれとそん色ないレベルの馬体。さらに立ち気味の繋ぎから強烈なスナップが返るのは現代の時計勝負に対応するうえでは理想的な脚周りです。
胸前が発達しているからかもしれませんが、もうちょっと前肢が軽く出るといいなあとは思いますが、お値段通り楽しみな存在かと思います。
144.プレシャライジングの19(Arrogate)★★
4月中旬生まれで477kg。筋肉は裏切らない勢にオススメしたい超大型馬に育ちそうな一頭です。ダート一辺倒のタイプに育ちそうではありますが、かなりの曲飛で、前脚の繋ぎも緩いので、大丈夫かなと不安になるところはありますね。
近親にゼニヤッタとダート馬としては超良血ですから、これがノーザンファームの育成でどう変わっていくかの興味はあります。
145.ティファニーズオナーの19(Medaglia d’Oro)★★★★★
名牝ベターザンオナーの孫になります。自身は残念でしたが、こんな血統日本に来るんですね。ノーザンファーム恐ろしいです。
そして、馬体は全くイメージと真逆な馬体は一流馬らしい独特なオーラと一切無駄のないバランスの良さが目立ち、これがディープ産駒だったら一体どれだけ人気になっただろうというぐらいの馬体です。四肢が真っすぐ降り、返しも十分、肩の可動域も完ぺき、無駄な動きもありません。ただ、そのすべてが血統のイメージに合わないところが最大にして唯一の懸念材料です。
146.ラヴズオンリーミーの19(ディープインパクト)★★★★★
最高価格にして今回の目玉。父の晩年に残した最高傑作とかなり吹いてますね。
これだけ出しておきながら、意外とまだ13歳の仔なんですよね。またそこがすごい。
2月生まれとしてもディープとしてはしっかりとしたサイズ。前肢・後肢ともにバランスが良く、マイラーに多い箱型の体型をしています。歩様はトモの返しが強く、また繋ぎも長めで芝で切れ味を発揮できそうな形。トモは直飛気味でこれはディープの走る馬の特徴です。気になる点は値段と左前の外向でしょうか。左後ろの繋ぎもちょっと立ち気味ですね。
147.トータルヒートの19(ディープインパクト)★★★★★
値段が示す通り、サンデーのディープ牡馬の中では少し下に見られているかもしれませんが、この馬もなかなかの出来にあるなと感じます。
1億近く稼ぎ出したミスプロ系の短距離馬にディープ。細くて竹馬だった姉とは違い、上質なマイラーに出たと思います。
馬体のバランスの良さに短めの背中、バネ感の強い歩様、トモの容積も取れており、いわゆるスパッと切れるディープらしい体をしています。距離に限界がありそうではありますが、割引材料は見当たらずマイルのOP級から重賞に手が届くぐらいの存在になるのではないでしょうか。
148.カヴァートラブの19(ディープインパクト)★★★★
わずか8戦の中にアイルランドオークスとオペラ賞を勝った名牝の2番仔です。母のウイングステルスも日本に来ているようにノーザンファーム期待の繁殖なのでしょう。
ディープ牝馬なだけにややコンパクトな造りで現時点では大きくプラス材料になるところはないのですが、動かせて良く見せるのかのほうが大きなポイント。その点においてはスムーズで踏込も良く、キビキビ動けていて良いんじゃないかなと思います。
トモに筋肉がつき中内田厩舎のスパルタに耐えられるようになれば大きく変身する可能性を秘めています。
149.ステファニーズキトゥンの19(ディープインパクト)★★★
ディープばかりをつけて全部牝馬に生まれてきてしまうステファニーズキトゥン。今年も牝馬です。★7をつけて絶好に見えたカトゥルスフェリスが案外伸び悩んでいてへこんでいるのですが、それと比較してこちらが秀でているようには私の目には見えていません。
ディープの他の馬と比べるとトモの容積が少し足らず、少し踏込も浅い気がしてしまうんですよね。前捌きは非常に軽くて軽い切れ味比べでも対応できそうではあるのですが、この値段を見るとどうでしょう。
150.リビアーモの19(ロードカナロア)★★
マグナレガーロを出して人気する仔でようやく結果が出たリビアーモ。この仔もすでに14歳の仔になりますので、ハイペースにどんどん産まれてきた中からもう少し活躍馬が出ていると狙いやすいですが…。
馬体は生まれを考えるとやや小ぶり、コンパクトにまとまっていますが、脚の太さもあってこれから成長する可能性も十分にあります。
歩様は左前脚を内側に突き刺すような歩様をしていて、個人的にはこれが減点。値段は張っているので、期待されているのかもしれませんが。
151.マネーキャントバイミーラヴの19(ロードカナロア)★★★
ロードカナロアも8,000万の馬が出てきましたか。キンカメで結果を出した馬の弟でカナロアというのは狙いが立ちやすい配合かもしれませんね。
馬体は4月生まれのカナロアらしからぬ堂々とした脚捌きが魅力の馬です。トモがまだ少し薄い感じがするので、ここからさらに良くなってきそうな気配がある馬ですね。
この馬の懸念はカナロアでこの大きさというところでしょうか。生まれと体重を考えると500kg超えてきそうなのでビッグサイズになりすぎると素軽さを失ってしまうんですよね。だいたいの種牡馬は出走時の馬体重が重くなるにつれて1走あたりの賞金が上がっていく傾向にあるのですが、カナロアは500kgを超えたあたりからパタッと悪くなります。
音無厩舎は大きなキンカメ系に実績がある調教師なので大きく割り引く必要はないと思いますが、値段が値段だけに気になってしまいます。
152.パストフォリアの19(ロードカナロア)★★★★
昨年第一希望で落ちたパストフォリア。今年はその全妹ではありますが、また良い馬が出てきましたね。
1月生まれということもあり、今年も非常に完成度の高い馬体です。
前から見て幅があり、パワフルな馬体ではありますが、ここから大幅に変わってくるということはなくて、仕上がりの早いタイプに育っていくのではないかなと思います。横からも手もトモの容積は十分ですし、筋肉の質も良い感じです。昨年と比べてちょっと繋ぎが緩い感じがするのが今回の懸念ポイントでしょうか。
153.マンデラの19(ロードカナロア)★★★
ワールドエースだけで終わってしまうかに見えましたが、晩年にまさか連続で当たりを出すとは思いませんでした。奥が深いですね。
ただ、今回はさすがにヴェルトライゼンデ(★5)の募集時のような存在感は感じませんでした。馬体は生まれを考えるとちょっと薄くて、トモが直飛気味。バネ感にやや乏しくフットワークの鋭さや回転力で勝負するように見えます。
菊花賞馬の妹ではありますが、タイプとしてはマイラーぐらい。ちょっと完成までに時間がかかるかなという気もします。
154.ジェンティルドンナの19(ロードカナロア)★★★
ジェンティルドンナ当たり出すとしたらそろそろでしょうか。毎年5月生まれで小さいので判別がつきづらいですが、また今年も小ぶりな牝馬なのが難しいところです。
ジェンティルドンナ自身が非常に美しい胴長のプロポーションだったので、繁殖入りしてからは大きくてがっちりした馬がなかなか出てこなかったのですが、カナロアをつけたわりにはふっくらして最終的に悪くないサイズにまで行きそうです。
歩きは繋ぎのクッションが良くバネ感がありますが、あまり肩が動かないですね。回転の速いフットワークは実現できるかもしれませんが、伸び伸びと後続を突き離していく母の姿にはまだ遠い印象です。
155.ベルスリーブの19(ハーツクライ)★★★★
ハーツクライと相性の良いベルスリーブ。京都2歳Sを勝ったベルラップの全弟にあたります。
ハーツクライらしいがっしりとした体で測尺的にもちょうど良いサイズにまとまっています。力強い歩様で踏込も深く、返しもしっかりあるのですが、この馬はトモの容積だけ足りない感じがします。
ベルラップは腹回りすっきり、トモの容積は十分というタイプで真逆な気もするのがちょっと微妙ですが、この馬単体で見ると悪くないと思います。
156.ドバイマジェスティの19(ハーツクライ)★★★★★★
これは結構意見の分かれるタイプの馬ではあると思うのですが、僕はかなりいいと思います。アルアインを兄に持ってはいますが、扱いの難しいナスルーラ系のEssence of Dubaiはハーツクライとの相性が結構良いんじゃないのと思っています。
馬体は4月生まれであることを差し引いてもちょっと小さいですが、柔らかい筋肉が全身をまとい、毛ヅヤの良さからしっかり運動出来てこの体なんだなというのが伝わってきます。アルアインも生まれがもうちょっと遅いとはいえ募集時体重389kgでしたから、これからしっかり食わせこんで体が増えていくのではないでしょうか。
牡馬ではありますが、この柔らかさは武器となり、一発長打の魅力にあふれています。気になるのは1億を超えるハーツクライ(ジンゴイスト、バイキングクラップ、シルヴェリオ)は鬼門というところでしょうか。
157.リリウムの19(ハーツクライ)★
とにかく体重が重くなる母系のリリウム。ステイゴールドの2頭が一番の当たりでありますが、それ以外にも堅実に駆けてくれるファミリーです。でも、リリウムは相沢先生が一番わかっていそうなんだけどなあ。
馬体はフレームは良いですが、毛ヅヤがあまり良くないのと、歩様が硬いです。なぜ硬いのか、それは右前の繋ぎにあり。立たせても硬いし、歩かせても硬いですね。サイズが大きくなりがちなファミリーだけに、柔軟性が皆無だとさすがに怖いです。
158.アンブロワーズの19(ルーラーシップ)★★★★
仔出しの良いアンブロワーズもこの馬は17歳の時とかなりのベテランの域にかかってきました。キンカメ系との相性が良くコナブリュワーズ、ロシュフォールを輩出。父がルーラーに替わりますが、つかみとしては良い組み合わせですね。
中型の馬体でまだトモは高いですが、脚捌きも軽く映ります。繋ぎが柔らかく、全体的にスムーズに動かせていると思います。あとはサイズですね。小さくはないのですが、ルーラーだったらもっとどっしりした馬体のほうが良いと思います。
159.タンザナイトの19(ルーラーシップ)★★★
ベテランの域に掛かったタンザナイト。とにかくキンカメ系との相性が良く、ダンビュライトの全妹にあたります。
馬体は5月生まれと思うとそこそこちゃんとしたサイズになっており、募集動画ではかなり前後の可動域が取れてルーラーシップ感のないスピーディーな歩きになっています。
まだこれから成長が期待できるので最終的には問題ないとは思いますが、ルーラーシップの当たりパターンからするとこれでもまだ小さいというのが気になります。私の入っているクラブでは、ルーラー牝馬で募集時400kg切っている馬の中で最高傑作はロサグラウカ。それ以外は2勝クラスを突破できていません。
160.フラーテイシャスミスの19(ダイワメジャー)★★★
ベストウォーリアで早々にホームランを放った後は、ダンカークやケープブランコといったマイナー路線に進んで、それでも3勝はしている優秀な繁殖牝馬。6/21の新馬を予定しているブレイブライオン(父ディープインパクト)は一口馬主DB調べで史上9位の募集価格2億3000万円となっています。
馬体は遅生まれということもあり、ちょっと前掛かりな立ち姿ではありますが、すでにトモにL字のラインがくっきり出るパワフルさ。成長とともにダイワメジャーらしい馬体に変貌を遂げていくことでしょう。
気になるのは前脚の繋ぎの緩さ。さらに短いので、脚元に負担はかかりやすいとは思います。
161.スウィートハースの19(オルフェーヴル)★★
クラブに降りてくることが多いので印象に残っている繁殖牝馬。ディープ2頭以外が全部未勝利で終わっているのでちょっと印象が悪いのかもしれませんね。レイジングブレイズは募集時好きな馬体だったのになあ。
サンデーRの全体を見渡しても実績などを考えて「えっ、安くない?」という感想を持ちやすい一頭で、下げた理由を勘繰りたくなるのですが、これはおそらくサイズかなと。
2月生まれ牡馬ですから、ちょっと小さいですよね。トモが少し薄めで返しは良いですが、やや歩きに癖があるところも気になるポイントです。
162.アイルビーバウンドの19(オルフェーヴル)★★★★
先日8歳にして鳴尾記念を制したパフォーマプロミスの弟。上はステイゴールド、本馬はオルフェーヴルです。掴みはばっちりですね。
馬体はオルフェーヴルながら中サイズでバランスが良く、肉付きの良い馬体をしています。トモはいわゆる斜尻ですね。動きもスムーズで繋ぎの柔軟性もあります。両前がやや外向気味ですが、大きな割引材料にはならないでしょう。
163.ライラックスアンドレースの19(オルフェーヴル)★★
ご存知ラッキーライラックの妹ですね。お値段も2000万円プラスになっていますが、これは好みじゃないですね。
毛ヅヤが良く、筋肉の質感は良いですが、成長を加味したとしても馬体は少し寂しいです。サイズもそうですが、トモの容積がラッキーライラックとは決定的に違うポイントではないでしょうか。お尻の頂点の位置がもっとグッと上に隆起していたのが姉ですね。繋ぎもやや短いかなと。
164.ディオジェーヌの19(ハービンジャー)★★★★
ディープインパクト肌の2年目なので基本的には買いたくないのですが、この馬は結構力強くハービンジャーを出しているのでいいかもしれません。管囲21.7cmですでに430kgを超えているので、500kg以上で戦うタイプに成長するでしょう。
胸が深く、馬体全体にハリがあります。ただ、トモの容積はイマイチですね。良く見せる一族なので過信は禁物です。
165.キャットコインの19(ハービンジャー)★★★
なかなか予想しづらいストレイキャット一族の重賞勝ち馬。ステイゴールド系と相性が良かった分、ここで母父ステイゴールドという難解な課題を突き付けられ評価が難しい一頭です。
2番仔になりまだ小ぶりではありますが、ハービンジャーをつけて華奢なイメージはほとんどありません。やや毛ヅヤが悪いのと外弧歩様はありますが、節々は総じてしっかりしており、この先成長してくれば追いつくでしょう。メンタル面の心配もありますが、比較的良心のあるハービンジャーが父なら、なんとかなってくれるのではないでしょうか。
166.アメジストリングの19(エピファネイア)★★★★★★★
★6をつけた活躍馬ウラヌスチャームと同じくパワー型種牡馬とのカップリングで狙いどおり胴のスラリと伸びた美しい馬体で登場しました。
前後のバランスがよく背中の緊張感も程よい馬体です。繋ぎの角度もちょうど良く、胸前の張り出し方も自然でいいですね。やや直飛気味のトモは瞬発力不足の解消につながりそうです。姉同様じっくりと力をつけながら、古馬の芝中長距離路線で花開きそうな気がします。エピファネイア初年度は牡馬がからっきしでしたが、この馬ならばあるいはその評価を覆せるかもしれません。
167.サングレアルの19(エピファネイア)★★
ビワハイジ牝系の重賞勝ち馬、募集時圧倒的な小ささで話題になった馬でしたが、そこからの成長力はお見事でした。
3番仔の本馬はサンデーのクロスが入る、流行に乗ったカップリングですが、管囲18.1cmという細さがかなりの不安を誘います。胸の深さは一定ありますが、歩かせると前捌きが若干硬め。エピファ牝馬ではありますが、不安要素のほうが多いかなと。
168.ヴィンテージドールの19(キズナ)★★
5月生まれというところを差し引いてもちょっとずんぐりして子供っぽいですね。ホワイトマズルなので多少コロンとはしているかなとは思っていましたが、その通りでした。
内側に突き刺すような歩様だったり、腰回りがちょっと薄かったり、致命的ではないけど、現時点ではどうかなと思わせる要素が多いので、キズナではありますが★2としました。
169.エピックラヴの19(ドゥラメンテ)★★★★★
先日、出資馬ブルーメンクローネを内から差し切ってOP入りしたミッキーブリランテの弟になります。
1月生まれというアドバンテージはあるにせよ、馬体の厳つさで言えばこの世代トップレベルと言っていいでしょう。深い胸と容積ありすぎなトモ、それでも歩様に重苦しさがないのがこの馬のすごいところです。
やや繋ぎが緩く、もっと大きくなる可能性が高いので、脚元への負担は小さくないですが、もしかしたら大ホームランかもと思わせる素質の持ち主です。坂路で好時計を連発し、使い過ぎで重くなった阪神や中京の坂で一気に突き放すという競馬が期待できそうです。
170.ベルアリュールⅡの19(ドゥラメンテ)★★★★
こちらはアドマイヤリードの妹ではありますが、ここまでは当たりハズレが大きいタイプ。馬体重が示す通り、かなり立派な体つきで牝馬とは思えぬパワフルさを誇示しています。やや前掛かりの立ち姿でまだトモと飛節のあたりは成長途上だと感じますが、これまた踏込が深くて、存在感がすごいです。
姉アドマイヤリードとは真逆のパワーで押す快速牝馬に育ちそうです。
171.サブトゥエンティの19(モーリス)★★★
話題の母父キンカメで勢いのあるフサイチエアデールの牝系です。同じ牝系のアナスタシアブルーからもエピファネイアでまずまず走っているので、Robertoとの相性は悪くなさそうです。
馬体は大柄のずんぐりタイプモーリス。トモが直飛気味で重めの馬体ですからアンチシナジーな感じはしないでもないですね。背中が短めであるところは馬体の安定感につながっています。あとは繋ぎが短いところをどうみるかでしょう。
172.カデナダムールの19(モーリス)★
ラヴズオンリーミー一族の初仔。ディープ肌の初仔でモーリスというのはちょっと確率的には低そうな感じがしますけどね。
上体はまだしも脚元がひどいですね。世代No.1の竹馬です。右前の差し毛も怪しい感じがするし、これはリスクが高いと思います。
173.エルゴレアの19(モーリス)★★
母は暴君ゴレラ一族。その中でも2勝しているので、割とまともだったほうでしょう。
まだ、モーリス産駒のメンタル面が見えていないのですが、基本的にこの一族は怖いです。
馬体は超寸胴、モーリスのがっちりした馬体からさらに背中を短くした感じです。
管囲が細いのもちょっとどうでしょうか。
174.バラダセールの19(ジャスタウェイ)★★★
最近はサトノさんのお抱えかと思いましたが、まさかサンデーに出てくるとは思いませんでした。今最も勢いのある牝系のひとつですし、ハーツクライ牝馬3連発で全部複数勝利しているようにジャスタウェイになっても相性を疑う必要はありません。
悩ましいのは馬体で2月生まれにしては腰が高くて完成度が低いんですよね。トモの容積もちょっと足りない感じがします。ただ、胸が深くて全体的に大きいけど、トモがちょっと足りないというのはジャスタウェイの特徴。良く言えば父のキャラクターを濃く出していると言ってもいいかなと思いますがどうでしょう。
175.アルーリングライフの19(ジャスタウェイ)★★
仕上がりの早いアルーリング一族でライフからはまだ結果が出ていないですが、総じてアベレージの高い母系です。フレンチ母系との相性が今のところ結果が出ていないジャスタウェイとの相性はちょっと疑問ですね。
この馬はまだ腰が高く完成途上の印象が強いです。動きも見た目も子供っぽいです。また、返しの迫力もないので、もうちょっと力感が出てこないと早期に動き始めるのは難しいかもしれません。
176.クラーベセクレタの19(キンシャサノキセキ)★★★★
ダートの女傑クラーベセクレタの仔が中央で募集。いつも自信満々のPOINT欄ですら、適性を掴みかねて大激論という判断の難しさがあるみたいですね。(兼用じゃダメなのか)
キンシャサノキセキ産駒ではありますが、背中が長くてバランスの良い馬体になっています。トモが大きくスムーズな歩様で歩けており、意外と距離も持っちゃうんじゃないの?とも感じさせるものですね。やや立ち気味の繋ぎなので、大きめのフレームに筋肉が付きすぎると脚元が怖くなるかもしれません。
177.サンタフェチーフの19(キンシャサノキセキ)★★★
サロミナと同牝系で勢いのある血統。母は日経新春杯で掲示板に乗った長距離タイプではありますが、馬体も見る限りこちらはむしろキンシャサノキセキ産駒らしい短距離向きの馬体をしています。
全体的なバランスが整い、胸が深いところまでは良いのですが、ややトモが薄くて、また硬めに映るのが気になります。初仔とすれば強気な価格設定ですので、意外と自信があるのかもしれません。
178.マトリョーシカの19(リアルインパクト)★★★
昨年も良い馬を出していたマトリョーシカですが、ちょっとさすがにお値段が上がってきましたね。
ちょうど良いサイズの馬体に踏込も深くて、バネ感も感じられるこの価格帯にしては見栄えする要素の多い馬です。懸念は繋ぎの緩さでしょうか。右前がかなり緩く見えるんですよね。これをセーフと取るなら十分検討に値する馬と考えていいでしょう。
179.ローズバドの19(ノヴェリスト)★★
ローズバドの仔も最後ですか。「この馬なんか鹿みたいですね」ってみんなが言っていた馬が実はローズキングダムだった事件からもう12年も経つんですね。
馬体は現時点ではかなりトモが高くてまた薄い感じがします。直飛でもありノヴェリストのイメージからもちょっと離れる印象ですね。踏込も深く入っていかないですし、現時点ではちょっと狙いづらいかもしれません。
180.コナブリュワーズの19(キタサンブラック)★★★
フサイチミニヨン牝系からはこの馬がエースとなっていくでしょうか。いきなりカイルアコナを出しました。ボロボロのサンデーR3歳世代を引っ張る存在ですからね。
さて、キタサンブラックを迎えて傾向としては真逆の馬が出てきました。胴は短めではありますが、脚がスラっと伸びて繋ぎが長く柔らかいのが特徴です。
トモが寝繋ぎになってしまうのが気になっていて、ピリッとした脚は使えないタイプになってしまいそうだなと思っています。
181.アメリの19(キタサンブラック)★★★
惚れ込んで★6をつけたプライムフェイズが3歳ですでに2勝とまずまずのスタートを切りました。アゼリの母系なので、ある程度走ってもらわないと困るお値段だったのですが、キタサンブラックになってずいぶん狙いやすい価格帯になってきました。
キタサンブラックは大柄で、脚が長く、体高があって、緩いぐらいのフットワークを持っていた馬なので、硬質な母系は合う気がしています。兄と比べると胴は少しコンパクトになっています。ただ、背中がちょっと弱そうですね。脚も長いので牝馬ですが、長い距離で戦うことになるかもしれません。
182.インナーアージの19(ドレフォン)★★★★
ミュージカルウェイ牝系出身、母は3,200万円で募集されて4勝をあげました。今じゃ考えられないですけどね、倍額でも買わせてもらえないレベルです。
これもまた例に漏れずディープ肌で産駒がここのところ走っていないんですよね。ドレフォンを迎えたことで一気にトモの容積が強化されて今までとは違うタイプになりました。兄弟初の勝利はダートで挙げることになるかもしれませんね。
183.スマイルシャワーの19(ドレフォン)★★★★
こちらはシンボリクリスエス肌が良く出たタイプ。サンデースマイルⅡはルガールカルムを落とした苦い思い出がある牝系です。
馬体はトモの容積があって飛節の折れが深いのが特徴。もう少しトモにお肉があっても良い気がしますが、全体的にしっかりしているのはドレフォンのおかげでしょう。前から見ると幅もあり、ダートで潰しも利くタイプに育ちそうです。
184.シーディドアラバイの19(サトノアラジン)★
古風な血統にサトノアラジンを迎えましたが、ノーザンファームの中では出色に安い馬。
5/5生まれとはいえ、かなり小さいですし、この世代2番目に竹馬です。歩かせても柔軟性がなく、肩回りもしっかりしていません。トモも水準以下で完成にはかなり時間がかかりそうですし、育成段階のリスクもあるでしょう。
185.ピクシーホロウの19(ブラックタイド)★★
昨年シルクで募集されたピクシーナイトの半弟にあたります。
上は募集時からかなり大柄で先日頓挫してしまい現在530kgを超える馬体になっていきました。こちらは打って変わって小ぶりではありますが、この先の成長が読みづらいですね。どうも歩かせると四肢の連動性がないように見えるんです。前駆と後躯が別の馬のようなそんなイメージですかね。また、トモも強めの外弧歩様を描いているので、そこも懸念材料ですね。
186.クレアドールの19(リオンディーズ)★
キンカメと相性のいいハーツクライ肌。母系もあのケイティーズ一族で活躍馬多数です。3/10生まれということを考えるとちょっと成長が遅い気がしますし、繋ぎが前脚も後ろ脚も全部立っています。柔軟性もそこまでありません。
187.アナスタシアブルーの19(キングカメハメハ)★★★★
これもまた勢いあるフサイチエアデール系。サンデーで募集されていることが多かったので、おなじみの血統が続いている感じです。
最初に見たときはちょっとずんぐりした体型だなとは思ったのですが、歩かせるとバネ感もあるし、トモもこれから膨らんできそうな感じはあります。踏込はまずまずで繋ぎはちょっと緩め。音無流ゆっくり育てて古馬からOPにいけるような育て方をすればいいとこまでいけそうです。
188.ローザブランカの19(キングカメハメハ)★★
バンゴールの全妹です。バラ一族は枝葉が広がりすぎてわけわからんくなってきますね。
すでに440kgを超え1月生まれらしいパワフルな馬体をしています。肩回りの筋肉が発達して前輪駆動。そうなってしまうのはトモが曲飛だったからかもしれません。いずれにせよ、前後のバランスはあまり好きではないですね。
189.マッドアバウトユーの19(Dark Angel)★★
Dark Angel来ましたね。このお父さん結構気にしている人も多いんじゃないでしょうか。私もその一人、昨年シルクのGutaifan産駒に出資していますし、日本に合うんじゃないか、いやノーザンファームが合わせてくるんじゃないかと期待しています。母のマッドアバウトユーは年齢的にも産駒成績的にもあまり惹かれないところではありますので、連れてきた経緯を知りたいですね。
馬体はパワフル過ぎずすっきりと映るぐらい。トモの容積は少し乏しいですが、カチッとした筋肉がついているような気がします。前の捌きがやや硬め、少し前脚も内側に差しながらという歩様なのでそこまで高い評価はできませんでした。
190.シャンパンルームの19(American Pharoah)★★★★
母はBCジュベナイルの勝ち馬、祖母ラッキートゥビーミーの産駒がシルクで募集されラッキーモーと珍名が付いたことで話題になりました。むしろ当たりはこちらからという感じがしますよね。父American Paroahは日本にも9頭来ていますが、ついにカフェファラオという大物も出てきました。
アメリカならこれ以上ない良血だと思いますが、ここは日本。最初字面だけ見たときは、あまり良い感想はなかったのですが、動画の動きを見るとなるほどこれは芝でいけそうなタイプかもしれませんね。
社台サラブレッドクラブ募集予定馬全頭斬り2020
■社台サラブレッドクラブ
1.スターシップトラッフルズの19(ディープインパクト)★★★
母スターシップトラッフルズは北米14勝という名牝。さらに母系はDeputy Ministerの遡るのでディープとの相性は抜群。すでに結果を出しているコンテスティッドとかなり近い構成です。ただ、母は27戦も使っており、これが産駒の活力をやや低下させている気がしないでもありません。
馬体は箱型のマイラー体型。胸が深く心肺機能は備わっていそうですが、やや動きの硬さが気になります。トモには筋肉は付いているのですが容積はやや足りないといったところ。菊沢先生も昨年に続きディープ牡馬ですが、社台ファームのディープとは相性悪いのが気がかりです。
2.ゴールデンドックエーの19(ディープインパクト)★★★
一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったゴールデンドックエーですが、最近はじり貧。この産駒は早生まれが多く募集時には良く見せることが多いので、少し割り引いて考えたほうが良さそうです。
ディープ牝馬にしてはかなりしっかりとした馬体で、少し重めに映るぐらいです。牝馬に替わった分少し背中が短くなって、俊敏に動けるようになっています。飛節が良く伸びていますが、前脚の捌きはあまり良いとは言えず。少し大物感という意味では一歩落ちるかなという気がします。
3.フィオドラの19(ディープインパクト)★★★★
キズナの最高傑作と持て囃された兄はちょっと期待外れな結果ではありましたが、昨年今年と社台サラブレッドクラブに出てくる弟妹たちはなかなかに良い出来を見せています。母は牝馬の中では2200mのドイツオークスを制覇、バイエルン大賞典も2400mなので長距離よりであることから、そのあたりはディープの走るタイプとは少し違う気がします。
1月生まれにしてはやや小ぶりな測尺ですが、馬体はそんな中でも非力さを感じさせないのがこの馬の魅力。背中はやはり長めではありますが、返しが強く、手先が軽いフットワークで走りそうだなと思わせます。トモは斜尻でまだ肉が付ききっていません。大きくならないかもというリスクは残りつつも、2000m以上でジリジリと力をつけてオークスの穴候補みたいな可能性は十分にあるんじゃないでしょうか。
4.カラライナの19(ディープインパクト)★★
GⅠ3勝を挙げた母はなんと300万ドルという破格で来日した期待の繁殖牝馬。社台ファーム大好きなエイコーンSの勝ち馬で、ブッシュファイヤー、ギャビーズゴールデンギャル、コンテスティッド等の後輩にあたります。(ノーザンファームにスウィートリーズンも同レース勝ち馬)
母父Curlinはノーデータですが、Smart Strikeは黄金血統なので相性は悪くなさそうですね。一見バランスが良くのですが、トモの容積に対して飛節が弱く、またかなりの直飛。外弧歩様とリスキーな面が目立ちます。血統的な爆発力は秘めていそうですが、ちょっと怖さが先に立ちますね。
5.シアードラマの19(ディープインパクト)★★
馴染みのない血統馬きましたね。ただ、Fappianoを持っているという意味だとマジックストームがそうだと思うので、そう考えると悪くない気がしますがどうでしょうか。
4月生まれということもあり、馬体はかなり幼いですがこれは仕方のないところです。返しは良く出ていますが、肩の可動域が狭いですね。あとは、ディープ牝馬ぶっちぎりの逞しい管囲が切れ味をそぐか、パワーを増して突き抜けるか。脚元のリスクも含めてギャンブル性の高い馬だと思います。
6.ドバウィハイツの19(キングカメハメハ)★★★
繁殖牝馬として中堅に掛かってきたドバウィハイツ。この馬は最高傑作リバティハイツの全弟にあたります。
4/28生まれと遅いのでサイズ感はありませんが、馬体を見るとむちっとしてすでに風格を感じます。トモの容積が大きく、前も追いついてくるとかなりがっちりした馬体になるのではないでしょうか。
気になるポイントは繋ぎの緩さ。キンカメの走る馬は比較的硬めな馬が多いと思うので、ここはあまり傾向にマッチしないかなと思います。
7.オメガハートランドの19(キングカメハメハ)★★
母はアイリッシュダンス牝系の重賞勝ち馬。肌がタキオンなところに、Kingmamboの2×4と大胆な配合が際立つ博打性の高い一頭です。
馬体は1月生まれであることを考えるともうちょっと馬体重が大きくなってほしいところ。トモの容積が足りずにそれでいてキ甲は抜けかかっているので、かなり小柄な状態でデビューを迎えそうな気がします。
トモの返しは良いですが、繋ぎにも柔軟性が足りず。ストライドもあまり伸びていかないので、現時点で推し要素には乏しい一頭です。
8.セコンドピアットの19(キングカメハメハ)★★★★
ロードカナロアで重賞勝ち馬を出した後のキンカメ産駒。総じてアベレージの高くない牝系ではありますが、こういうタイプは同じ父系で当たりが連発するケースもあるので注目したいです。
5/18生まれを考えるとかなり立派な馬体です。トモの返しが強くかなりスムーズに歩くことができています。ここから成長してもう一段階がっちりしてくることを考えると、先々は姉同様坂のあるコースであっと言わせる競馬が期待できそう。
お値段的にも狙いやすいところですし、候補にしてもいいかもしれませんね。
9.ダリシアの19(ロードカナロア)★★★★
ダリシアは社台ファームの中でも安定して走る馬を出せる牝系。ただし、サトノで散々走った後、ゴルトキルシェが精神的な幼さを見せて未勝利とクラブとの相性がイマイチです。
今年はかなりの遅生まれで馬体は当然幼いですが、骨格のバランスは崩れておらず、動きもバネ感があって良いです。飛節がやや深めでここがロードカナロアの印象に合わないところではありますが、遅生まれのせいで値段も抑えられていますし、悪くない買い物になるかもしれません。
10.イタリアンレッドの19(ロードカナロア)★★★
これまた母は重賞勝ち馬。母父の緩いところをギュッと締める。ロードカナロアの良いパターンの配合です。
馬体は5月生まれとは思えぬほど胸前が発達。これもまた飛節の折れが深いところが気がかりではありますが、母同様小回りコースをうまく使い牡馬たちをあっと言わせる競馬ができる粘っこいタイプに育ちそうです。
全体的にアンバランスさを感じさせるところがありますので、デビューは遅めになりそうですが、底力に期待したい一頭です。
11.アクアリングの19(ハーツクライ)★★★
クイーンズリング、アクアミラビリスと牝馬苦手そうな緩めの種牡馬で2つ当たりを引いたちょっと常識では測れないタイプの繁殖牝馬ですね。
4月生まれでありながら、成長が早く、長くて緊張感のある背中の持ち主でステイヤータイプの馬体をしていると思います。欠点は結構な立ち繋ぎでちょっと不安ですが、歩かせると適度にしなるので見た目ほど心配しなくても良いかなと思いますがどうでしょうか。
牡馬で管囲が19.1cmはちょっと細めなのも脚元見るうえで気になる材料です。
12.ソラリアの19(ハーツクライ)★★
チリ産のちょっと変わったタイプの繁殖牝馬ではありますが、いきなりカレンブーケドールを出して上々のスタートを切りました。カレンブーケドールは前に行って持続力で粘り込むタイプの牝馬でディープをつけてそうなので、他の馬つけたら明らかにキレ負けするんじゃないのというのが私の考え。
馬体は一目見て毛ヅヤの悪さが気になります。4月生まれとはいえトモが甘めで、手繰る歩様なのもちょっと懸念材料でしょうか。
13.ティックルゴールドの19(ハービンジャー)★
ダートで大物を出すブラッシングプリンセス牝系のステイゴールド肌。できたら大柄に出てダートで戦える馬が狙い目かなと思いきや真逆の馬が出てきましたね。
この世代の募集される牡馬の中でも破格の小ささで、しかもキ甲が全く抜けてないわけでもないし、トモが高いわけでもないサイズ面の懸念がまずひとつ。
次に繋ぎがめちゃくちゃ短い。クッション性はあるけど、かなり不安になります。ハービンジャーで40万の牡馬は安すぎ。どこを切り取っても私は行く勇気ないですね。
14.セレブリティモデルの19(ハービンジャー)★★★★★
サトルチェンジ牝系の最新モデル。忘れな草賞を勝ち、クラシックに歩を進めた母はその後一気に成績が低下し、最終的には2勝クラスで箸にも棒にもかからなくなってしまいました。
そして姉ランウェイルックも入着後シンガリ負け。兄クオンタムシフトも萩S4着から一気に成績が下降線ととにかくピークが短い馬です。
今回は成長が持続するタイプの種牡馬ハービンジャーを迎え、どういう変化を起こせるか。春クラシックが終わってからGⅠタイトルを奪ったハービンジャー×キンカメの成長力に期待です。
馬体は美しく存在感のあるシルエットとでも言いましょうか。返しも良く、繋ぎは長く柔軟で、前から見ると幅があって、横から見るとバランスが良い。
これでダメならセレブリティモデルは…と思わせる馬ですね。
15.マスクオフの19(ハービンジャー)★★★
相当仕上がりの早かった兄トゥーフェイスはモーリスの中でもそれほど大きくなくて中型サイズでデビュー。しかし、ほとんど良いところがなくあっさりとブービー負けを喫していしまいました。
これをモーリスで早く結果を出したかった社台グループの被害者の一頭と見るか、今一番意見の分かれるところです。
この馬に関しては早期デビューを期待する…というほど仕上がり早ではなさそうで、ハービンジャーらしくじっくり力をつけていくタイプでしょうか。
トモの踏込は柔らかいですが、前がちょっと硬い。前後のバランスが整えば一気に変わってくる可能性も秘めているので、この牝系らしくマイペースにいけば花開くかもしれません。
16.セウアズールの19(ハービンジャー)★★
母はディープ産駒でありながら札幌1500mでレコードを叩き出した快速牝馬。デビューが遅く、一時400kgを切るぐらいの小さいな体で4勝を挙げた根性娘でしたが、母になるとこのサイズは致命的な感じがします。
2番仔ハービンジャーをつけたのですが、やはり小さい。ヒョロヒョロで細いのではなく、体高が低くて小さい馬。さらにここから大きく成長しそうな気配も乏しいです。前脚の捌きも硬めで軽さも出せそうにないとなると、ちょっと心配のほうが大きいかなと。
17.ラルナデミエルの19(ダイワメジャー)★★
早来ファームに見学に行くと、だいたい薦められるラルナデミエル。牧場関係者からは期待されていたのだなと強く感じますが、まさかの中央1勝どまりと厳しい結果が続いています。結局、昨年の繁殖牝馬セールで売却。個人的にはAlzaoクロスの結果を見るまでは期待しようと思っていたのですが、まさか腹に入ったまま売られるとは…無念。
1月生まれのダイワメジャー産駒。良く見せて当然なプロフィールの割にはイマイチ。毛ヅヤが悪く、生まれを考えると体高や体重もちょっと足りないかなと感じます。返しのパワフルさも感じられません。胸前だけはしっかりと発達しているのですが、良い点はこのあたりぐらいでしょうか。
18.アーリーアメリカンの19(ダイワメジャー)★★★
兄にダートの活躍馬イーグルフェザー、コロニアルスタイルを持つ、ダート一辺倒母系の牝馬。デカいのにダートからっきしのダイワメジャーとのカップリングは明確にダートと言えないややこしさに頭を悩ませます。
ダイワメジャーでダート牝馬の最高傑作のマルカソレイユはようやくオープンに到達した程度。普通に考えたら狙いづらいカップリングです。
これで動きが芝ならとも思うのですが、これはやっぱり牝系のほうが勝っていて、がっちりとして、胸が深くやや硬い歩様と要素はダート。うーむ、これまでの常識を覆すほどの牝馬とは思えないだけに…。
19.ルーヴインペリアルの19(ドゥラメンテ)★★★
昨年、東サラで募集されてこれが日本に連れてこられての2世代目。母系に活力があり、またドゥラメンテとのカップリングで血統的には楽しみな存在です。
馬体は4月生まれらしくトモが高い体型。ですが、相当高くなっており、やや歩様などにも影響が出てしまっています。さすがに一時的なものと思いたいですね。筋肉量が豊富で内から張り出すようなムキムキの馬体。現時点では背中がちょっと弱そうなのが気がかりで、成長とともにもう少し緊張感が出てくると安心できると思います。
20.サザンスターズの19(ドゥラメンテ)★★★
スタセリタの娘でSmart Strikeの入った非常に繁殖価値の高そうなタイプ。昨年の募集馬ベクルックスは非常に良く見えて★6評価しました。その後POG番組でも取り上げられていましたが、ちょっと腰の甘さが出てきているようなので、その点は妹も注視したいところです。
馬体は牝馬とは思えぬほど堂々とした立ち振る舞いができています。胸が深くて腹袋もしっかりと良いエンジンを積んでいそうな立ち姿ですね。前脚の出がちょっと硬くて、パワーと回転力で勝負する馬になるんじゃないかなと思いますが、クラブのコメントとはだいぶ違うんですよね。そして腰は…、うーん、やはり少し弱いかもしれません。
21.レニーズゴットジップの19(キズナ)★★★
5,000万円で募集された姉ストリクトコードは未勝利で苦戦しながらも勝ち上がり、とにかく京都にこだわり大接戦をものにしての勝利でした。父がディープからキズナに替わり牡馬になってパワー型に寄るかと思いきや、大幅に変わってくる要素は意外と多くなさそうです。
スラっとした体型の中に着くべきところに筋肉がついている印象で、前から見たときの幅が上とは違っているポイントでしょうか。
気になるのは前脚の可動域と生まれと管囲を考えると馬体重が軽いこと。大きく見せるタイプだからということで考えすぎなくてもいいかもしれません。
22.ロマンシングジェムの19(エピファネイア)★★
こちらも多くいるサンデーの4×3を持ったエピファネイア産駒。母系に成長力豊かで長く活躍したフィエロがおり、エピファネイアとのカップリングで上手くいけば長く活躍してくれそうなタイプです。
馬体はスラっとしていて、全体からすると胸前のみが発達して別馬のようになっています。それが影響してか前の捌きはちょっと硬め、トモは少し緩く見えます。
繋ぎが長めなのは芝でしか成功していないエピファネイア産駒では安心できる材料ですが、右前がちょっと内向気味でリスクはありそうです。
23.ライカートの19(ジャスタウェイ)
出資馬ラルゲッツァの弟。では、ありますがウェディングバンド系はちょっと元気がありません。ライカートもベテランの域にかかってきた繁殖牝馬ですが、中央では最高2勝止まり。ジャスタウェイで大きく変わるとも思えません。
馬体は4月生まれとは思えぬ丸々とした造りではありますが、上に逃げるようなステップと肩の可動域の狭さが目につきます。トモもちょっと薄めで右の踏込が浅いのも気になります。ダートだから硬いのには目を瞑るという選択肢もありかと思いますが、そうするとお値段とのバランスが…。
24.ギャビーズゴールデンギャルの19(ジャスタウェイ)★★
大きな期待を集めて導入されたはずのギャビーズゴールデンギャルですが、ここまで産駒成績はさっぱり。決してマイナーな血筋でもないし、馬体も悪く見えないし、どうしてそんなに走らないのか不思議でなりません。ひとつ上のオルフェーヴル牝馬が税込み682万円で取引されたのには驚きを通り越して悲しくなりました。
馬体は超遅生まれを感じさせない立派な馬体。まださすがに小さいですが、これからの成長も期待できそうで完成はちょうどいいサイズに育ちそうです。
ただ、この軽さですでに前脚が弓っぽくなっているのが気になります。前脚の繋ぎの柔軟性がやや欠けていることが要因かと思いますが、上体が重くなると一気に負担が増えそうです。
25.クインリーグレイスの19(モーリス)★★★
祖母クイーンモードはヴェルメイユ賞の勝ち馬、オールド社台ファンならご存知かと思いますが、あのキングアーサー(一口450万円)の一族です。
かなりの遅生まれのモーリス産駒。その分、動きに重さはありません。馬体は脚が長くてやや大味ではありますが、後肢の動きの柔らかさに目が行きます。
俊敏性なタイプにはならなそうで、ギアチェンジが難しいモーリスではややスピード不足になる懸念は拭えませんが、ステイヤーとして花開く可能性は秘めているように思います。
26.コロンバスサークルの19(モーリス)★★★
マンハッタンフィズの母系はRoberto系との相性がばっちり。クレスコグランド(タニノギムレット)、レッドジェノヴァ(シンボリクリスエス)と二つの当たりを出しているのは安心できる材料ではないでしょうか。
ただし、馬体は動きの重いいわゆるデカモーリス。しかも牝馬。ちょっとギアチェンジに苦労するタイプに思います。前脚の捌きは硬めで、持続力を生かしダートで先行押切のような競馬が似合いそうですね。小島先生は丁寧に向き合って適性を探っていただける先生なので、そういう意味では安心できますね。
27.パールサイドの19(キタサンブラック)★★
スペインの2歳チャンピオン牝馬の仔。ノーザンダンサー系とキタサンブラックの配合でいかにも重そうだなあという血統構成は馬体にも表れています。
馬体重472kgと管囲22.0cmは全体を見渡しても超大柄の部類。トモの容積などパワータイプの馬に見られる良いポイントもありますが、さすがに動きが重いですね。
しかも脚も長いのでかなりのストライド型になりそう。2歳戦から行ける母系ですが、瞬発力に乏しいタイプに育つリスクが高いと思います。
28.ワーキングプライドの19(オルフェーヴル)★★
白老のワーキングガールの一族。元出資馬ワーキングボーイはサンデーR初の出資馬で5勝を挙げてくれました。この牝系の特徴はひょろっとして目立たない存在でも気持ちで走るので過度に見た目で判断すると痛い目に遭うかもしれません。
そして、今回は気持ちで走る馬オルフェーヴルとのカップリングですから尚更その傾向が強いでしょうね。
さて、馬体ですが初仔のオルフェーヴル産駒の割には骨格がしっかり出ています。まだ筋肉は付ききっていないですが、このひょろっと感は母系特有のものなので気にしなくていいでしょう。気になるのは毛ヅヤの悪さと繋ぎの短さです。特に脚元がそれほど強くない血統だけに、腱に負担が来ないか心配です。
29.ロリポップガールの19(イスラボニータ)★★★★
噂のイスラロリータですね。母は大ベテランで兄エレクトロポップは中央5勝と活躍。黒光りする馬体が多く、ちょっと騙されやすいので注意が必要です。15年産から未出走、笠松2勝、そこから産駒登録なしが2頭続き、久々の登場となりますが、不受胎明けというわけではありません。
4月生まれでかなり小ぶりではありますが、前から見ると幅があってこの先グンと成長してきそうなタイプ。さらに、イスラボニータの仔に期待したいバネ感を感じる歩様です。前脚の繋ぎが硬めであまり沈まないところだけがやや気になるところではあります。新開厩舎だからやはりダートかというのが本音なのかもしれませんね。
30.フリアアステカの19(イスラボニータ)★★★
アルゼンチン血統でやや馴染みのないZensationalという肌ですが、その父は日本でサンデー系と相性抜群のため、先物買いで行ってみるのもありかもしれません。初仔でありながらサイズに恵まれ、丸みのある馬体はイスラボニータの成功パターンを予感させるものです。らしくないのは背中がちょっと長めであることでしょうか、もう少しギュッと詰まっているとより安心できましたね。また繋ぎは柔らかく、バネ感は持っている思います。
31.ブルックデイルの19(ノヴェリスト)★★★
なんでも結果を出してしまう、近年の最強母父キングカメハメハは未だ産駒に1億稼いだ馬のいないノヴェリストすらも救うことはできるでしょうか。母ブルックデイルはキンカメ牝馬にして4勝、マンハッタンフィズ母系という走る要素をふんだんに持った牝馬です。
馬体はノヴェリストの弱点である体高の低さが出てしまったものの、歩様はスムーズで重さは感じさせません。頭の造りが軽くこの血統にしては切れ味のありそうな構成をしています。もう少しサイズが取れればというところですが、ここから伸びないのがノヴェリストなんですよね。
32.クィーンアマポーラの19(ドリームジャーニー)★★★★
ここまで産駒が振るわないリトルアマポーラ牝系。母クィーンアマポーラは3200万で募集されましたが、結果を出すことはできませんでした。
珍しくドリームジャーニーの種付けに成功した本馬は、血統通り小柄ながらも、キビキビとした動きで活力にあふれ楽しみな存在。ステイ系×キンカメの相性はステイフーリッシュとインディチャンプで証明済みです。
お値段もちょっと強気で自信があるのではないでしょうか。率の悪い母系のリスクを取って狙っていいかもしれません。
33.アンナミルトの19(ストロングリターン)★★
母は芝ダート兼用の短距離馬で5勝。マンハッタンカフェ×Monsunという重そうに見えて実はニックスの配合通りの活躍でしたが、この馬は短距離というのが意外でした。
馬体は初仔の割にサイズは取れているのですが、かなり毛ヅヤが悪く洗練された感じがしません。もっさりとした動きでトモが弱く前輪駆動な感じがします。
4月下旬生まれで変身の可能性は感じますが、どうでしょうか。
34.ダノンフローラの19(ローエングリン)★★
ステイヤーの名牝ファンジカを祖母に持ち、血統的には一本筋の通った良いものを持っています。産駒成績は微妙ですが、ワセダインブルーを含め2勝以上が全てハービンジャーでステイヤータイプの活躍をしているだけに、スピードよりもスタミナを重視したほうが良さそうではありますね。
ローエングリンはノーザンダンサー系ではあるものの、タイプはまるで違う繁殖牝馬ですから、ちょっと傾向からは狙いづらいです。
馬体は4月生まれで牡馬にしてはやや小ぶり。スラっとした体型でやはり長距離タイプ。しかしサスペンションが緩く、俊敏さに欠く印象です。また、右前の繋ぎが緩く見え外向しているのもちょっと嫌なポイントですね。
35.アーバンレジェンドの19(ヘニーヒューズ)★★★
ダートで大物連発のパーソナルレジェンド母系、お値段が高いのがネックでしたが、この金額まで落ちてくればいよいよプラス収支の可能性が高まります。
4月下旬生まれらしく馬体はまだ完成途上ではありますが、動きは良くも悪くもかなり硬いけど機敏という短距離ダート志向の強いものです。大物感はありませんが、傾向には合っていますので、手堅くいくならというところでしょうか。
36.オメガインベガスの19(マジェスティックウォリアー)★★★★
仕上がりの早いベガスナイトの牝系。祖母からは3歳春重賞で3頭が掲示板に載っており、安心感のある母系です。母オメガインベガスは関東オークス2着が光るダート馬。マジェスティックウォリアーを迎え、牡馬が出れば良かったのですが…。
馬体は少し長く見えて一見緩いのかなと思わせるものですが、動きを見ると実にスムーズで鍛えれば一気に変わってきそうな印象です。捌きもスムーズで繋ぎにも柔軟性があるので、もしかしたら芝の中距離もこなしてしまうかもしれません。
37.ホットレッグスの19(トーセンラー)★★
細身で京都大好きだったトーセンラー、ここまでの2世代は中央2勝以上がわずか3頭とかなり打率は低いもののアイラブテーラーとザダルを輩出し、ピンパーの匂いがする種馬です。母ホットレッグスはすでにベテランの域。3勝以上2頭、オール着外の未勝利3頭。これまたピンパーです。
馬体は3月生まれの中サイズ、父に似てか脚が長くアンバランスになっています。トモが甘めで完全にステイヤー。どこかに決定的な弱点があるわけではないけど、牝馬であることを考えるとなかなか厳しいかなと思います。
38.ソーシャライツの19(グランデッツァ)★★★
元出資馬グランデッツァの仔。産駒数が少ないとはいえ、中央勝ちラルゲッツァのみとちょっと狙いづらい種牡馬ですね。自分が言うのもなんですが。
この馬は地方オーナーズ予定がサラブレッドクラブにスライドして募集された馬。母系は何度も出てきたマンハッタンフィズのファミリーです。
馬体はグランデッツァらしさがあって、現時点ではフレームがしっかりしていて、筋肉が付ききっていない。ゆったりとした歩様で繋ぎが立ち気味です。
ここから実が入ってこれば当たりパターンですが、初仔のためやや読みづらいのが難点でしょうか。
39.サウンドオブフリーダムの19(Nathaniel)★★
イネイブルを産んだナサニエルの仔が日本に来て、しかも母はGⅠ馬。牡馬で70万円と破格の安さでのご提供となります。
むちっとした馬体を想起させる血統ですが、良いか悪いかそのイメージほどではなく、ちょうど良いサイズにまとまっています。重さがない分、日本の芝にも適性が出てくるかもしれません。
これまた気になるのは前脚の繋ぎが短いこと。クラシックディスタンスでと考えると、ちょっと避けたい材料ですね。
40.ターフドンナの19(Postponed)★★★
出資馬エリザベスタワーの妹。父Postponedはドバイでドゥラメンテを退ける等日本でもおなじみの活躍馬。実は2016年の凱旋門賞を現地で見ていたのでPostponedを見たことがあるのですが、非常に胸が深くてどっしり感のある馬体でした。
そんな縁のある配合ではありますが、昨年と比べるとちょっとまだ完成度が低いような気がします。大きな馬体で、勢いのある歩様なのは変わらないのですが、飛節の折れが深くて前脚に負担がかかっているような立ち姿。歩きも少し掻き込むような感じです。ただ、これは生まれが上と比較して1か月近く遅いという影響もありそうなので、大きく評価を落とすことはできません。
41.ワイルドウインドの19(ディープインパクト)★★★
母父Danehill Dancer…、うっ頭が痛い。
良さそうに見えて本当に走らない馬が多い、過去10年59頭いて億超え0です。というかオープン馬すらいない…。
2/5生まれらしく逞しい馬体で、ちょっとやんちゃでも前進気勢がありそうです。前の逞しさに対して少しトモは容積も筋肉量も不足しているように感じられ、返しもパリッとしません。姉にスプリンターを持ちディープの傾向には合っているのですがどうでしょうか。
42.コンテスティッドの19(ディープインパクト)★★★★★
もう説明は不要でしょうね。ギベオンの全弟にあたり、父ディープ×Deputy Minister牝系の相性の良さを証明する看板繁殖牝馬でしょう。
本馬は5/15と遅生まれで牡馬としてもやや小柄ではありますが、トモが高くこれからがまさに成長期。先々は中サイズに育っていくでしょう。腰が高い以外は馬体のバランスが良く、そして柔らかくスムーズな脚捌きが魅力的です。バネ感を感じる歩様ですね。
左前が外向しているのはちょっと気になりますが、成長込みで考えればこの値段は異常に安く、古馬にかけて十分OPクラスで戦っていける器だと思います。
43.ソーマジックの19(ディープインパクト)★★★
小ぶりで細い管囲でありながら走ったマジックキャッスルの全妹。ステイゴールド、ディープインパクトと軽い種牡馬で走るタイプというのが明確になってきました。
今回も傾向にあったディープ産駒ではありますが、全姉よりは一回り大きく背が高く、脚が太いので、本来であれば歓迎材料ではあるのですが、これがどちらに転ぶかというところでしょう。
ディープと母父シンボリクリスエスはともに直飛タイプの種牡馬で、この馬も飛節の折れが浅いところは良く似ています。ゴール前鋭く追い込んでくるタイプに育ちそうです。
前脚が硬めで捌きがちょっと気になるところがマイナスポイントでしょうか。
44.カウアイレーンの19(ディープインパクト)★★★★★
ステイフーリッシュの妹にあたり、お値段的にも注目度は高い一頭ですね。ディープ×キンカメの黄金配合ですが、全姉が案外だったのが気になるポイントですね。
馬体は非常にバランスが良くて力強い歩様、そして可動域も十分取れており柔らかさを感じます。返しが強くパワフルさも感じます。
ちょっとサイズが小さめなのが心配材料ではありますが、全体的にレベルが高く、勢いのある矢作厩舎でもありますので、楽しみな存在になりそうです。
45.キャンディネバダの19(キングカメハメハ)★★★
キンカメの牡馬、マルセリーナの牡馬と同額というのはかなり強気ですね。母はアルゼンチンで芝ダート両方のGⅠを制覇。母の年齢的にもそろそろ大物を期待したいところです。
パッと見てバランスの良さを感じますし、前肢の可動域も十分取れています。課題はトモの肉付きがちょっと足りないところでしょうか。繋ぎも少し硬めですね。
骨格は箱型でマイルぐらいを中心にというところですが、お値段ほどの魅力はどうでしょうか。
46.マルセリーナの19(キングカメハメハ)★★★
母は桜花賞馬。今年の募集馬の中でも目玉商品と言っていいでしょう。
全兄にあたるヒートオンビートは先日1勝クラスを圧勝しており、血統的な相性もばっちり。母父ディープ勢が苦戦する中、完全にエース格と言えますね。
4/20生まれでちょっとまだ頼りない体つきではありますが、背中が短くまとまっており、骨格は悪くないものを持っています。成長力のある母系ですので、骨格さえなんとかなっておけばあとは実が入るはず。繋ぎの角度は理想的で、もう少しトモに力が入ってこればさらに良い馬体になりそう。
歩様は外弧歩様であまり喜ばしくありませんが、スナップの軽さが目立ちます。
47.コンテッサトゥーレの19(キングカメハメハ)★★
エアトゥーレ一族でも仕上がりが早く、桜花賞3着などの実績のある母の初仔になります。
ディープ牝馬の初仔になりますので、どうしても体は小さく出てきてしまいますが、見た感じ細いとか頼りないという印象にならないのはキンカメの影響が大きいかもしれません。
馬体は胸が深く丸々とした力強いものですが、飛節の折れが深く、脛のあたりもちょっと弱い感じがします。
捌きはスムーズで軽い分良く見えるところはあります。実が入って良い方向に向かうといいのですが。
48.オレンジティアラの19(キングカメハメハ)★★
グリーンFの看板馬の一頭オレンジティアラの仔。母は仕上がりの早さを武器に2歳戦から活躍した社台Fには珍しいタイプです。キンカメ×バクシンオーのカップリングは社台グループにはディキディキしかおらず、ちょっと傾向を探るのは難しいですね。
馬体は2月生まれにしては小柄なタイプ。体高も足りないのですが、トモが高めになっており少し成長が遅いだけなのかもしれません。時期的なものか背中も少し甘く見えるので、成長とともに解消してくればそんなに悪い馬ではないと思います。
母系は早い時期からの活躍が期待できるタイプばかりですので、早く成長が追い付いてほしいところですね。
49.コイウタの19(キングカメハメハ)★★★
母はヴィクトリアマイルを低評価で勝ち切ったGⅠホース。とにかくキンカメとの相性が良く、全兄には7勝のミッキーラブソング、6勝フェブラリーS3着のユラノトがいます。芝ダートどちらでも当たりを出したというのが推しポイントです。
馬体は4月生まれとしてもちょっと小さくて頼りないですね。背中が短くてコロンとしていますが、ここから大きくなってくるのかはやや怪しさを感じます。
歩様もトモが薄めで、前の捌きも硬めであるので、小さくて硬い馬になってしまうと難しいです。当たりハズレが大きく意外性のあるタイプなので、過小評価は禁物かと思いますが。
50.サプレザの19(ロードカナロア)★★★
サトノインプレッサを輩出し、ついに重賞勝ち馬の母となったサプレザ。ダービーでも4着に食い込んだようにこれからの活躍も期待できますね。
今回はずっとつけられてきたサンデー系からロードカナロアに替わるので傾向がつかみづらいところはありますが、基本的に母父ミスプロ系のカナロアは買っちゃダメなんですよね。重賞勝ち馬なし、最高傑作カタナというのが現状です。
馬体は2月生まれとはいえトモが高いのでまだ成長しそうなタイプ。馬体にもハリがあります。カナロア産駒のなかでは脚が長くて体高があり、距離持つタイプになっていきそうです。大物を産めるポテンシャルがある母だと思うので、カナロアの傾向を突破して良い馬を出せるか、意見が分かれそうです。僕は中立。(逃げるな)
51.ダイワスカーレットの19(ロードカナロア)★★★★
先日逝去されたオーナーの忘れ形見。ダイワスカーレットの仔がついにクラブにやってきました。カナロア産駒、中内田厩舎とくれば、一番人気は確実でしょう。
馬体はトモが高めでまだ成長途上です。飛節の折れがやや深めで、前に行って驚異的な粘り込みを見せた母の特徴が産駒にも出るのではないでしょうか。踏込が深く、飛びの大きいフットワークが期待できます。
尻尾はこれどうなってるんでしょうね。付け根付近の毛量が多いってことで良いんでしょうか。
52.マドモアゼルドパリの19(ロードカナロア)★★★★★
もうベテランの域に掛かってきたマドモアゼルドパリ。グリーンで重賞勝ちのマキシマムドパリから7世代の下になりますので、活力的にはやや疑問が残るところです。
しかし、馬体は生まれを考えても素晴らしいです。全体的なバランスが整い、背中が短く緊張感もあり、トモもしっかり膨らんで容積も十分。歩様もスムーズでバネ感を感じます。肩の可動域も悪くないですね。
牝馬が得意な松永幹夫きゅう舎も良いですし、手応えがなければここでわざわざ松永幹夫きゅう舎に入れないと思うんですよね。
53.ベイトゥベイの19(ロードカナロア)★★★
スワーヴアラミスがマーチSを勝ち、重賞ウィナーの母になったベイトゥベイ。ダイワスカーレットと同じ値段と考えるとこの値付けもかなり強気に見えます。確かに2世代目から3頭連続で中央2勝以上ですから、母のポテンシャルは高そうですね。
5/16生まれとかなり遅いのでやや幼いのが気がかりではありますが、この馬の最大のセールスポイントは関節の柔らかさでしょう。特にトモの入りは素晴らしく、ここに大いなる素質を感じます。
一方、立たせてるところから目立つ頭の高さ、首の使い方には少し疑問が残ります。牝馬でもありリスクは残りますが、大当たりの可能性はある馬だと思います。
54.シルヴァーカップの19(ハーツクライ)★★★
ベテランの域に掛かってきたシルヴァーカップ。4勝馬3頭と堅実に走る馬を出してきましたが、その中の一頭がシルヴァーグレイス。その全弟にあたります。ここ最近ハーツばかりなので、もう晩年はハーツと心中するつもりですね。
馬体はハーツ牡馬の割にかなりコンパクト、歩きを見てもやや頼りなさを感じます。胸が浅く、ステイヤーのハーツ産駒としてはこちらのほうがいいのかもしれませんが、もう少し大きくなってくれたほうが安心できます。
歩きはゆったりとして一歩一歩が大きいもので、トモの入りも十分です。動きには素質を感じるので、なんとか成長してほしいところです。
55.トップデサイルの19(ハーツクライ)★★★★
アルシバイアディーズSで好走したCongrats産駒。と言えばもうこれはウィキッドリーパーフェクト意識としか言えませんね。そして、Seattle Slew系の難しい母父を生かすのはハーツクライが最適というのは持論です。
馬体はやや背中が長く長距離向きに見えるところはありますが、踏込がよく前肢後肢ともにバランス良く脚が前に出ています。歩きに活気もあってダイナミックですね。
本来はもっといい評価をしたいところですが、気になるのは右前の内向。ここさえ問題にならなければ芝の中距離路線で安定して走ってくれるはずと思います。
56.エッグドロップの19(ハーツクライ)★★
こちらはアメリカ芝のGⅠ馬にハーツクライ。Cozzene系なので遠くでGrey Soverignがクロスする配合になります。
馬体はサイズ的には十分あるものの、少しのっぺりしてあまり好きなタイプではありません。完歩は大きいですが、活力がない感じがするんですよね。前捌きが硬く、トモも思ったほど入っていきませんので、それもまたどうなんだろうと疑問に思います。
57.ダンスアミーガの19(ハービンジャー)★★★★★
ダンシングキイの文字もついに4代母まで来ました。枝葉は拡がりバクシンオー肌にハービンジャーとなりますが、この配合はかなり相性が悪いので気になるところです。
しかし、馬体は非常に素晴らしいですね。父の美しい箱型のフレームとキュッと締めるバクシンオーの良いところがミックスされたものです。立ち姿は完ぺき、動かしても前後の可動域がしっかりあって、鋭い目つきは競走に前向きな気性につながれば爆発力を秘めていそうです。
脚元も真っすぐ降りていてレベルは高いのですが、繋ぎだけがかなり短いのが心配です。
58.コートシャルマンの19(ハービンジャー)★★
コートアウトを祖母に持ち活力のある牝系。自身もハーツクライ産駒ながら早い時期から活躍し3勝を挙げました。その初仔になります。
ハービンジャー×ハーツクライの組み合わせはスピード能力に疑問残るイメージ通り、なんと社台グループ4頭を含めて全部未勝利と相性最悪。ひょろくならず見栄えがいいので、余計に騙されやすいですね。ただし、コートアウトは短い距離で結果を出している母系なので、そこに期待する手はありそうです。
馬体は初仔らしく、ハービンジャーをつけていたとしても小柄に出ています。重心が低いので華奢なイメージはないですが、それで結果が出ていないのでプラス材料にはできません。トモが高めでもう少し変わってきそうですが、現時点でもちょっとアンバランス、踏込に強さも感じられないので、評価は難しいですね。
59.マジェスティッククオリティの19(ダイワメジャー)★★★★
母は輸入馬としては重賞入着レベルで目立った存在ではありませんし、今回は初仔と狙いづらい材料が揃いますが、面白い一頭になりそうです。
トモの容積が十分で、前から見たときのパワフルさ、厚み等十分でありながら、馬体のバランスが崩れておらず脚元も非常に正確です。本当に初仔かと疑いたくなるほどの逞しさで、二番仔からはでかくなりすぎるんじゃないのと逆に心配になります。
繋ぎに柔軟性があり、歩かせても硬いとか重いとかそういったものを感じさせません。西園厩舎のイメージにもぴったりでマイルで先行して粘り込む競馬が得意になりそう。
ダイワメジャー×Elusive Qualityで見れば3歳馬のケープコッドがおり、スプリントからマイルで楽しみな存在です。
60.モスコーバーニングの19(ダイワメジャー)★
母はもうベテランの域ですがこれといった活躍馬を出せないまま、さらにここに来て産駒成績も落ちてきています。全兄3頭が全部中央未勝利と相性最悪だと思うのですが、それでも配合してくるあたり何か確信があるのでしょうか。
馬体を見るとちょっと活力低下の印象をぬぐえません。全兄を見てもそれほどサイズが小さかったことはないので、2月生まれのダイワメジャー牡馬が375kgしかないというのはどうなんでしょう。
馬体を見てもコンパクトにまとまっていると言えばそれまでですが、非力な印象がぬぐえません。また、左前も外向しており、脚周りもキレイとは?
61.ラブームの19(ダイワメジャー)★★★
Monsun肌でここまでディープ産駒が多いですが、いまだに大物を出せていません。姉のラプリュベルは見栄えが良く出資を検討したこともあったのですが、あれでも勝てない。とにかくズブくてギアチェンジが難しいですね。血が相当重いんだろうなと感じます。
すでに大柄で管囲も太く、さらに成長しそうなタイプ。当然500kgは超えてくるだろうと思わせる大型馬で、胸の深さやパワフルさは十分に感じられる一頭です。飛節の折れが深いのでこの馬もやはりギアチェンジは厳しい。でも、パワーで押し切ってしまう競馬であれば活路は見いだせると思います。
62.スキアの19(ダイワメジャー)★★★★
フランスで繁殖馬として経験を積んでから輸入された牝馬。だいたいこういう馬は日本の環境に馴染んでから良い馬を出してくるのですが、この馬はいきなりヴァンドギャルドを輩出。ポテンシャルの高さを感じさせます。
父がダイワメジャーに替わってスピードとパワーに磨きがかかった妹は、すでにバキバキな筋肉をまとい、来るトレーニングの日々に向かってすでに準備万端です。この馬の良いところはその筋肉量がある中でも重さを感じさせない歩様。
踏込の時には前後ろとも可動域が十分取れていますし、バランスも悪くありません。牝馬としては測尺もちょうど良いところ。少しお高いですが、計算のしやすい信頼度の高い一頭と言っていいでしょう。
63.ナミダガキラリの19(ドゥラメンテ)★★★
兄にオープン馬ワイプティアーズ。しかし、それ以外は中央勝ちがないどころか、行方不明が多すぎて、体質的な面が気になる繁殖です。
父がドゥラメンテに替わり、ミスプロのクロスを持つこの馬もまた丈夫さには懸念があります。
馬体はトモ高で少し小さいですが、踏込はしっかりしており、成長してくればまずまず楽しめそうですね。筋肉の付き方は前後ともに悪くないので、トラブルなく使えればというところでしょうか。
64.ベストロケーションの19(ドゥラメンテ)★★★
当たりハズレの大きさで言えばこの馬を置いてはないでしょう。阪急杯を勝ったベストアクターとたった一戦大惨敗で引退したエイトサウザンダーが全兄弟とふり幅が大きすぎです。
ドゥラメンテとの相性はわかりませんが、エアグルーヴ系とクロフネの相性は良く、血統の近いルーラーシップ産駒でも母父クロフネはリオンリオン、リリーノーブル、パッシングスルー、ロサグラウカとオープン馬の宝庫です。
馬体はパワフルでトモの容積と筋肉量の豊富さが目につきます。前から見ても厚みがあるのですが、胸前が厚い分かちょっとガニ股で歩いているところが気になる材料。京都改修中の坂のあるコースで楽しみな素材かもしれません。
65.ミッドナイトフラッシュの19(ドゥラメンテ)★★
2年連続の社台募集。今年はドゥラメンテと期待度の高さがうかがえます。
昨年のGleneagles産駒は繋ぎが緩々だったので、今年は募集時繋ぎ立ちすぎだったドゥラメンテとのカップリングがうまくいくかに注目です。
馬体は背中が長くちょっと間延びしていますが、トモの入りは良くスムーズに歩けています。生まれを考えてもちょっと細いのでここから成長してくれると良いですね。
注目の繋ぎは父のドゥラメンテが出ているようですね。うーむ。
66.ヴァリディオルの19(ドゥラメンテ)★★★
姉のアンドラステは詰めて使えない体質面の課題がありながらも4勝。兄弟はクラブで募集される馬が多く、黒光りしてかっこいい馬が多く私の好きなタイプです。
この馬は5/1生まれということもあり、馬体は明らかに未完成。上と比較しても徐々に生まれが遅くなってきているので仕方のないところです。
歩様はキビキビと歩けていますが、少し前の捌きが硬め。管囲が細めであるところも少し気になる材料です。
67.ノーブルステラの19(キズナ)★★★★
ノーブルステラもそろそろベテランの域。孫のノーブルカリナンなど、一つ下の世代でも活躍馬を出しています。Monsun肌でずっとサンデー系をつけてきましたが、結果はイマイチ。勢いのあるキズナを迎えて反撃なるでしょうか。
馬体はその父のキズナの特徴である黒光りしてがっちりした馬体が魅力的です。胸が深く、歩様もしっかりしており、飛節の折れが深く、キレや軽さを求める他のディープ系とは一味違う馬体のキズナらしさが垣間見えます。
やや小柄ではありますが、まだ毛ヅヤの良さや筋肉の張りから運動量が豊富であるからと見えて、完成するころには中サイズに育っていることと思います。
68.ウイングレットの19(ルーラーシップ)★★
上2頭ガルトマーン、ウインドファクターを★1にしたウイングレット。繋ぎが立ちすぎなところが弱点な牝系で、緩繋ぎ系のルーラーシップとの配合でこの点は解消されました。
馬体はルーラーシップらしさを感じないすっきりしたもので、飛節の折れも浅い。また、右前が内向気味なのも気になります。なかなか辛口で申し訳ないですが、今回も良い評価にはなりませんでした。
69.ラントゥザリードの19(エピファネイア)
募集取り下げにつき割愛
70.フレジェールの19(エピファネイア)★★★
名牝スキーパラダイスの母系ですが、最高傑作がチチカステナンゴという変わり種。どの血統で走るのかがかなり難解な繁殖です。ダートからっきしだったエピファネイアにダートがいい母父タキオンなのでちょっと喧嘩しそうな組み合わせでもあります。
エピファネイア産駒らしく背中にゆとりがあり、スムーズな歩様で歩けています。現時点での完成度は高そうですね。懸念点は繋ぎの柔軟性が感じられないこと。少し短いですし、あまり負担はかかってほしくないです。
71.アイアムルビーの19(ジャスタウェイ)★★
芝ダート兼用で活躍したアイアムルビーですが、子供にそのスピードはあまり伝わっていません。その理由を考えるのは難しいところですが、これまでの父が全部距離長めだったことは理由付けとしてはまともでしょうか。
ジャスタウェイ産駒らしく上体が重めな馬体はかなり緩い動きになってしまっています。捌きは極端に悪くないですが、立たせるとやはり左前の弓っぽさが際立ちますね。
72.リリーアメリカの19(ジャスタウェイ)★★★
母父American Postはもうハーツクライ系つけるしかありません。リスグラシューを意識した血統がこの世代からはずいぶん増えてきたように思います。
これもジャスタウェイらしさを感じるパワフルな上体が魅力的な馬です。動きはやや硬めではありますが、これぐらいならジャスタウェイで走った馬もいるので大きく割り引く材料にはならないかと思います。
73.グレナディーンの19(モーリス)★★
安定感のあるタックスヘイブンの一族でも晩年に良く走った母。そろそろ産駒たちも走り頃の年齢になってきました。
キンカメ産駒で2頭勝ち上がり。うち1頭はめちゃくちゃ繋ぎが硬くて厳しいだろうと思っていましたがダートで勝ち上がったポートロイヤル。お値段以上には稼げていませんが、母系のポテンシャルがゼロではなかなかありません。
モーリス産駒の中でも5/1生まれということもあり、かなり小柄に生まれたこの馬はなかなか判断の難しい馬です。ただ、この馬もまた竹馬に近い立ち繋ぎで歩かせての柔軟性も感じられません。変わる可能性があるとすれば、今は非常に上体が軽いので成長してきたときにどうなるか。もちろんそもそも大きくならないリスクも背負ってはいるのですが。
74.ジュエラーの19(キタサンブラック)★★★★★★
母ジュエラーはわずか2勝ながら桜花賞でシンハライトを豪快に差し切った社台グループゆかりのバルドウィナ牝系の最高傑作。結果的にあまり数使わず引退となったことがかえって繁殖牝馬としての価値を高めている気がします。この馬はバルドウィナの孫世代を代表するような存在になれる器だと思います。
キタサンブラックの傾向はまだ掴めませんが、最初に想像がつくのはそのシルエットに似たタイプ。この馬が一番キタサンブラックに似ているかなと思います。まだ400kgに満たない馬体ですが、他馬に負けない体高があって脚が真っすぐ長く降りて、トモの容積が十分にあって、飛節は持続力を生み出すやや曲飛タイプ。繋ぎの角度もちょうど良く、返しもばっちりです。スタリオンのカタログにも載っている通り、まずはファーストクロップのフラッグシップはこの馬だと思います。
75.カトマンブル―の19(オルフェーヴル)★★★★
オルフェーヴルが不当に低い評価を受けている世代で、この馬はお値段的にもかなり狙い目の一頭でしょう。おそらく最終的にも票数を集めると思います。
母カトマンブルーはアメリカの重賞勝ち馬。全兄コバルトブルーはダート2400mというちょっとマニアックな条件ではありますが2勝しており、安心感とお値段とのバランスがいい馬です。(コバルトブルーはセレクトセールで5,400万円だったのですが)
馬体は牝馬にしては重厚感にあふれてフィジカル優位なタイプ。踏込も深く、硬さもないので、でかいのに軽く動けるというところが良いポイントです。立たせたときに右膝が少し被るのですが、それほど左右差があるという感じでもないですし、脚も真っすぐ出て、繋ぎの角度もちょうどいいですね。
76.ボルドグザグの19(スクリーンヒーロー)★★
母ボルドグザグはフランスの芝マイル重賞勝ち馬。競走年齢に達したすべての馬が市場取引馬ですので、クラブに降りてくるのはこれが初となります。兄たちの成績はやや難しそうな種牡馬をつけているということもあり、奮いませんがエピファネイア産駒のナリタアレスは勝ち上がりまであと一歩。ロベルトとの相性は良いかもしれません。
馬体はやや毛ヅヤが悪く、背中の緊張感が足りず、各所の筋肉の付き具合もあまり良いものではありません。しかし、この馬は馬格に恵まれていて、このあと遠慮なくトレーニングを積んでいけば一気に変わってくる可能性はあります。確実性に乏しいところはありますが、致命的にダメなところは一つもないので、決めつけるのは難しい馬だと思います。
77.ファンタジックアイの19(スクリーンヒーロー)★★★
サンデーの3×3という野心的なクロスが特徴。この馬もまたファンジカの枝葉、必然的にきついクロスになるのでサンプルは少ないですが、母父ネオユニヴァースが良いアクセントになるかもしれません。少ない中からエリンアクトレスという2勝馬も出ています。
馬体は飛節の折れが深く持続力タイプ、前から見ると馬体に幅があり、血統通りの特徴を示す一方、あまり多くない軽快な歩様が魅力です。
測尺的にダートでも勝負できる可能性が高く、安めのお値段でイチかバチか勝負というには良い馬かもしれません。
78.サマーナイトシティの19(イスラボニータ)★★★
イスラボニータのぶっちぎり最高価格。白老が誇る大ベテラン、サマーナイトシティの直仔になります。サダムパテック、ジュールポレールはともに古馬になってからGⅠを制した成長が持続するタイプ。総じて脚元のトラブルが少なく数使ってもらえるところは良い点です。
馬体は2月生まれとしても破格のビッグサイズ。体高、胸囲、管囲、体重全てが平均値を大きく上回るもので、すでにどっしり感が漂います。
胸前の筋肉が発達し、トモの容積は平均レベルですが筋肉量は豊富。腹回りはRoberto系のような恰幅の良さです。
ただ、裏を返せばイスラボニータの軽快さはほとんどないと言っていいでしょう。肩関節の柔らかさも並レベルですから、父の特徴はあまり反映されていないように思います。
79.フィジオクラートの19(イスラボニータ)★★★
フランスオークス2着馬の2番仔。Native Dancer系でもちょっと扱いの難しいSharpen Upの系統です。
馬体重387kgが示す通り、牡馬としてはちょっと小ぶりなところはありますが、イスラボニータ感あふれる肩の捌きの柔らかさを持っているのはむしろこっち。脚捌きが安定せず、前脚が弓脚っぽい特徴であまり安心感はないですが、全身を目いっぱいに使って伸びていくあのストライドが再現できれば、このお値段でも化けるかもしれません。
80.サンダーカップの19(イスラボニータ)★★
これもまた強気な値段設定。牝馬で2600万とはなかなかです。
母父サンダーガルチは日本にたくさんいますが、ダートで活躍するサンライズノヴァや芝の短距離で活躍したフミノムーン、ヴォルシェーブ&リルダヴァルの兄弟など多様なタイプが出ています。ケンタッキーオークス馬ラブリーマリアを輩出して輸入されているため、いまだに3頭目ですがそろそろ当たりが出てもというところでしょうか。
5/21生まれとかなりの遅生まれではありますが、かなりずんぐりした見た目です。ここから絞れてこればというところでしょうけど、筋肉の輪郭がぼんやりしているので、鍛え上げてからでないと全容が確認できません。トモはまずまず踏み込めていますが、イスラボニータの肩の柔らかさは遺伝していないようですね。右前の内向も気になります。
81.リーサルヒートの19(ドレフォン)★★★
リーサルヒートは白老で導入された繁殖牝馬なので、いろいろなクラブに募集がかかるようになっていますが、最高傑作トータルヒートは芝の短距離馬。そういう意味ではこのドレフォンとのカップリングで短距離を意識するのは良いパターンかもしれません。
馬体は1月生まれであればもう少し他馬に比べて優位性があるといいんですけどね。ちょっと毛ヅヤが悪く、健康面に不安が残ります。サイズ的にはまずまず、トモは短距離馬であればもうちょっとパリッと割れるぐらいの筋肉が欲しいところです。脚元は軽やかで力強い歩様が出せていますね。
血統的な意図は非常に感じる馬で楽しみな存在になりそうなのですが、馬体が狙い通りに出ているかというとちょっと違うような気がするんですよね。
82.グランディフローラの19(キンシャサノキセキ)★★
社台ファームの基礎繁殖として枝葉を拡げるアンティックオークションの中でも新陳代謝の進みが一番早いのがグランディフローラ。生まれた産駒が母になるころには4代血統表にアンティックオークションの文字がなくなるわけですから早いもんです。
マイルぐらいで良さを生かすタイプの母系にしてはメイショウサムソン肌なので、キンシャサノキセキで戻してのスピードタイプという印象でしょうか。
馬体は胸前がっちり、前から見て幅のある短距離っぽい体型ですが、トモがかなり薄くなっていますので、その点が心配です。また管囲も細いですからね。タキオンの血も入っているので、脚元の丈夫さはあまり期待しすぎないほうがいいかもしれません。
83.オメガセニョリーナの19(ローエングリン)★★
これも母父アグネスタキオン。シオミチクレバが特別勝ちしたとはいえ、総じて母系の勢いはないほうと考えたほうがいいと思います。
4月生まれということもあり、トモはかなり甘めで子供っぽいですね。歩様は膝の出し方などに柔らかさを感じますが、トモのキック力はイマイチ。なんかステイヤーのような歩様なのでイメージに合いません。
84.マチカネハヤテの19(トーセンラー)★★
昨年のエンピレオはかなり高い評価をしたのですが、今年は遅生まれ感が満載の馬体です。
父がトーセンラーになりますが、産駒で一番走ったレッドアネモスはパワータイプの馬ですので、まずは非力なタイプとのカップリングが疑問です。
馬体はいくら遅生まれと言っても牡馬にしてはかなり小さい、そして細い。もちろん成長力でカバーしてくれれば何の問題もないのですが、どれぐらいで追いつけるかですね。もし母系のイメージで短距離路線に行くならこの体では厳しいと思います。
85.リベルタンゴの19(グランデッツァ)★
父グランデッツァによく似た栗毛の馬体ではありますが、胴が長くてちょっとタイプは違うように思います。母リベルタンゴは初戦大惨敗から池江厩舎→菊沢厩舎に転厩して3勝を挙げた快速馬ですね。
馬体は初仔にしてはサイズが十分でまだあばらがうっすら出るようなフレームが先に完成したような馬体です。すでにそこそこ大きいですが、ここからさらに馬体重は増加するものと思います。
それを思うと、あの左前の弓脚はないと思うんですけどね。牧場側はグランデッツァらしさを強調しているので、結局心は揺れるのですが。
86.スタセリタの19(Frankel)★★★★★
ソウルスターリングの活躍を見てわざわざもう一度フランケルをつけに行ったその執念に感服いたします。全妹ですので何も言うことはありません。
ソウルスターリングが募集されたときはかなりの衝撃を受けました(★6)。初回の中間発表でぶっちぎりの票数が入っていたように、高実績層を中心に相当な人数の心を動かす存在だったのだろうと思います。現実クラシックを勝っているわけですからね。
さて、今回の全妹はどうか。私はそこまでの衝撃は受けませんでした。いい馬だとは思うのですが、完ぺきだった姉と比べると節々がちょっと弱い気がします。
馬体のバランスは良いですが、やや膝下が長く、また腰回りがちょっとだけ劣る感じです。でも、横で比較すれば十分素晴らしい馬。★5の評価は当然必要でしょう。
87.ラクレソニエールの19(Golden Horn)★★★★
社台ファームのトレンドを語るうえで、スタセリタの次に見えてくるのは本馬の母父であるLe Havreの導入と活躍です。産駒としてフィリーズレビューを制したプールヴィル。母父としてスイートピーSを制してオークス2番人気となったデゼル。ともに社台ファーム。そしてそのLe Havreの最強牝馬と言えるのはこのラクレソニエールではないでしょうか。8戦8勝。フランス無敗の2冠牝馬。2016年の凱旋門賞はFoundが勝ちましたが、この馬が出ていれば間違いなく勝っていたとすら思っています。
Golden Hornを父に日本に導入された本馬ですが、非常にバランスがよくスムーズ。血統ほどの馬力型すぎるとか馬体が重いということがありませんので、ある意味日本に合っているのかもなあと思います。
しかし、ゴールデンホーンは欧州の10~12Fのチャンピオンホース。ややスピード能力や切れ味には欠くのは致し方ないところです。狙いは日本のトップサイアーとのカップリングで登場した時であると思います。
88.ピースバーグの19(Dark Angel)★★★★
フランスの重賞勝ち馬ピースバーグは今年もなかなかいい馬を出してくれました。兄のピースフルタイムは募集時かなり良かったと思うのでちょっとショックなのですが、海外血統の難しさというのを改めて思い知らされました。
しかし、この馬もまた最近社台グループが集め始めたDark Angelを父に持ち、未知の魅力たっぷり。測尺も厩舎も文句ありません。
馬体は芦毛な分ちょっと見づらい点はありますが、フレームがしっかりしたマイラータイプの体型。ややころんとしたところは見られますが、胸前など付くべきところにしっかりと肉がついています。動きも踏込が深く、関節の柔らかさを感じます。重めの馬場であればサンデー系の馬たちをあっと言わせることができそうです。
89.ジュリエットシアトルの19(Gun Runner)★★★
父のガンランナーは3歳時脇役だったのが、古馬になってから一気に花開いた遅咲きのスーパーホース。アロゲートへのリベンジは映画にしても良いぐらいじゃないですかね。
母ジュリエットシアトルは母系のほとんどがブラックタイプというとんでもない牝系。こっそりHaloの血も持ってますが、かなり未知数なところが多いです。
馬体は1/17生まれらしく非常に完成度の高いものです。体高も高いですが、頭も相当高いですね。また、顔が大きく首が細く見えるぐらいです。これはあまり良くないポイント。
基本的にはダートでということを考えると牝馬であるところは痛いですね。値段的にもペイするのがかなり難しくなります。
90.ダンスウィズキトゥンの19(Carpe Diem)★★★★
マル外にはなりますが、姉のキトゥンズワルツがキャロットで募集されているので、2世代連続になります。姉もまずまず良かったですが、この馬も悪くなさそうですね。
父のCarpe Diemも最近注目されているのか、17年産(今年の3歳世代)に4頭も輸入されており、うち2頭がJRAで勝ち上がっています。
ダートのある程度短めで頑張ってほしいと考えると馬体の造りはかなり理想に近いです。
背中が短くギュッとまとまった馬体。返しも良いですし、なによりキビキビ歩けています。歩様が軽いですね。やや繋ぎが短いですが短距離ダートならむしろ歓迎材料と考えていいでしょう。
