社台サラブレッドクラブ全頭斬り2024 81-88 | Thoroughbred World

社台サラブレッドクラブ全頭斬り2024 81-88

81.カトマンブルーの23(ゴールドシップ)★★★

 

昨年に続き大人気の社台ファームのゴールドシップ産駒。今年は少しお値段が上がりましたが、それでも十分安いレベル。そもそも社台ファームのゴールドシップ産駒が少なく、岡田家系のほうで買えばいいんじゃないかなとは思ってしまいます。

馬体は牝馬らしく丸みのある体つき。可動域も十分ですが、ちょっと重そうな動きにも見えます。トモの頂点が低く、背中の長さもあるので、あまり瞬発力はなさそう。父らしいといえばらしいのですが、牝馬でそれだと難しいですね。

 

 

82.デアリングエッジの23(ジャスタウェイ)★★

 

大きな馬を出すジャスタウェイ産駒。脚付きがあまりよくないこともあってか、年々人気がなくなっており、募集馬もずいぶんと減ってきました。母はデアリングダンジグの一族。せっかく大物が出たものの、社台ファームからずいぶん長く出せていないのは気がかりです。

馬体はバランスよく、すでに筋肉量が豊富に見えますがこれでもまだサイズは少し小さいぐらい。ジャスタウェイ産駒に限ってそんなことはないと思いたいですが、あまり大きくなれないのかもしれません。また、かなり曲飛であり、トモが入ってきません。

 

 

83.モルトアレグロの23(サトノダイヤモンド)★★★★

 

ほとんど活躍馬を輩出できず風前の灯火と言えるサトノダイヤモンド。ノーザンからはあまり期待していませんという雰囲気でしたし、違う牧場からでもなんとか活躍馬を送り出したいところです。母は紅梅Sを制覇。若くて活力もあり、ここで当たりが出てもおかしくありません。

馬体はサトノダイヤモンド産駒にしてはまとまりがあって、腹袋がしっかりした丸みのある造り。トモや肩回りの筋肉が発達して力強さがあり、それが歩様にも表れているようですね。短距離馬との配合でサトノダイヤモンドらしさは失われていますが、そうであった走るかもしれません。

 

 

84.ラナモンの23(インディチャンプ)★★★★★

 

社台グループに数少ないインディチャンプ産駒。今年の本家募集はともにいい馬だと思います。母の仔からは早速活躍馬も出てきていますし、まだ中堅ぐらいの繁殖ですから、活力も残っていそう。

1月生まれということもあるでしょうが、トモの容積がしっかりあって力強い馬体。前からの幅も十分あり見栄えする体つきです。また、踏込もめちゃくちゃいいですね。頭を上下に振って力感もあり、可動域も十分です。母父のSky Mesaが日本でダメそうというところがちょっと引っ掛かりますが、そのほかは買いたくなる要素ばかりです。

 

【ツアーチェック】

元気いっぱいで健康的にいつも走り回っているとのこと。距離はマイルぐらいで健康優良児という感じでした。人とのコミュニケーションもOKだそうです。

 

 

85.エアシンフォニーの23(サトノアラジン)★★★

 

2頭目のアイドリームドアドリーム牝系。母系の能力は言うまでもないですが、オールセインツが6/1の1勝クラスを勝ち、これで3戦2勝となかなか先が楽しみになってきました。ただし、父のサトノアラジンで当たりを引くのは相当難しいと思います。

馬体は前駆の強靭さが目立ちます。肩回りが発達し、前から見るとかなり幅が広くなっており、力があるのは間違いないですね。トモの容積も十分でこれから鍛えればグッと中身が入ってきそうです。

一方、気になるのは歩様の硬さ。母系ルーラーシップですからもうちょっとゆったり歩けるとよりいいのかなと思うのですが、ちょっとイマイチですね。

 

 

86.プリュスの23(エイシンフラッシュ)★★

 

母系はサラフィナですから、松島オーナー案件のはずですが、初年度からセレクトセールに出されて、引き取ってインゼル募集していますし、サラフィナも社台サラブレッドクラブ募集になっているので、案件から外れているのかもしれません。

エイシンフラッシュもヴェラアズールで一発当てたものの、前にも後にも活躍馬はおらず正直厳しいですね。

馬体の特徴としてはトモが流れ気味で前に偏った立ち姿。曲飛が原因で全体的に重心が下がりすぎているように見えます。歩かせるとかなり深くまで踏み込みしているので、その点は評価したいですが。

 

 

87.スタセリタの23(St.Mark’s Basillica)★★★

 

輸入スタセリタシリーズ。またもや牝馬で6000万円で募集とは、いつも強気な価格設定ですね。父のセントマークスバシリカは欧州最強馬のまま3歳で引退。Siyouniの血統は日本に入ってきていますが、抜群とは言えないかもしれません。

ひとつ上のスタージョンムーンがかなり小さい馬体だったので、それと比べるとまだしっかりとしています。肩回りが発達している一方、ちょっとトモは薄めに映ります。動きは前肢がやや硬めで柔らかい動きとまではいきません。ソウルスターリングほどの迫力はないですが、上よりはもうちょっと早めにものになるだろうなと肺もいます。

 

 

88.ライトハウスベイの23(Practical Joke)★★

 

米国No,1種牡馬Into Mischiefの後継種牡馬Practical Joke。デュガとクロデメニルがそれぞれ走ったこともあり、輸入頭数は増加傾向にあります。とはいえダート一本なので、牝馬でそこそこの値段での募集はなかなか狙いづらいですね。

馬体は完成度が高いですが、繋ぎの短さに対して上体が重すぎます。動きも重さが出ていますし、頓挫すると全然帰ってこれないタイプになりそうで、かなりリスキーですね。