社台サラブレッドクラブ全頭斬り 61-70 | Thoroughbred World

社台サラブレッドクラブ全頭斬り 61-70

61.アルティマリガーレの23(ブリックスアンドモルタル)★

 

エアトゥーレ母系。初年度のブリックスアンドモルタル産駒でダート方面で結果を出したイーグルノワール(★5)がおり、すでに相性の良さは証明済み。イーグルノワールは母父シンボリクリスエスだったのでダートでよかったのですが、ハービンジャーとなると路線選択がちょっと悩ましいですね。

馬体は正直かなり厳しいです。初仔というのがダイレクトに出てしまっていて、体高が低いながらも、ここから伸びしろがあるという感じはなし。動きが悪いとか、脚が曲がっているとかはないのですが。

 

 

62.ノーブルジュエリーの23(ブリックスアンドモルタル)★★

 

ノーブルステラとノーブルジュエリーの2頭でかなりの頭数を日本競馬に送り出してきましたが、恵まれた種牡馬選択にも関わらず、重賞どころかリステッドにすら届いていないというちょっと期待外れな成績です。これまでほとんどがディープ、キンカメ系の軽いタイプと配合されてきたので、ブリックスアンドモルタルになってどうかというところでしょうか。

5月生まれの馬体はいかにも今が成長途上。トモが高い分かなり脚捌きがバラバラになっているように感じます。また、この父産駒の中では脚は細い方ですから、そこもちょっとどうかな。

 

 

63.アンドラステの23(サートゥルナーリア)★★★★★

 

産駒の安定感抜群のヴァリディオルの最高傑作アンドラステの初仔です。父にサートゥルナーリアを迎えましたが、サイズ感は十分で時間がかかるということはなさそう。母父オルフェーヴルならドゥラエレーデやコラソンビートが出ているので、ステイゴールドよりはよいでしょう。

馬体はかなり良いプロポーション。全部に筋肉がついているわけではなく、肩回りとトモにしっかりついて、背中は短く、腹回りもある程度どっしり感があります。返しの鋭さや歩様の勢いもOK。ちょっと繋ぎが緩いかもしれませんが、減点材料も少ないですね。

 

 

64.マルセリーナの23(サートゥルナーリア)募集取り下げにつき割愛

 

 

65.サンシャインの23(ポエティックフレア)★★

 

バルドウィナ母系で当たりもまずまずですが、母の産駒はアラタが活躍後は若干停滞気味。父がポエティックフレアになりますが、どちらかというと重い芝が合いそうぐらいしかわからずキャラクターがイメージしづらいですね。

馬体はちょっと小ぢんまりまとまっていて、他の父産駒と同じ背が低め。やや曲飛気味の飛節の持ち主です。小さいわりに力感があって、ここから成長するというのはそれほど期待できないかな。右前が若干内向気味でそこも悪化しないか心配です。

 

 

66.ラブリーベルナデットの23(レイデオロ)★

 

グランベルナデットが活躍し、昨年募集のプロスペクトパークは高額募集でしたが、今回は一気に募集価格が下がって2000万円。レイデオロの活躍がイマイチだったこともあるかもしれませんが、おそらくこの馬自身の問題ではないでしょうか。

馬体はサイズが足りないのですが、細めの馬体であるのでもう少し成長しそう。問題はむしろ歩様にあって、前肢が全然出ません。ここまで硬い馬だとリスクが先行してしまいそうです。

 

 

67.ソルヴェイグの23(オルフェーヴル)★★

 

母ソルヴェイグはスプリント戦でレコード勝ちがある超快速馬。仕上がりが遅かった初仔は地方出戻りながら1勝クラスを勝ち、兄ヤングソルジャーは2.2億円と破格の取引ですから、いつ当たりが出てもおかしくないポテンシャルがあります。ただし、ここは父がオルフェーヴルとのカップリング。サンデーサイレンス3×3にノーザンテーストもクロスし、ちょっと攻めすぎでしょうか。

馬体は小ぢんまりして、背も低めですから、もうワンパンチ成長が欲しいところ。繋ぎが短く、前肢に硬さはありますが、動き自体は悪くありません。オルフェーヴルでスプリンターは考えづらいですが、いずれにしても短めの距離でしょうね。

 

 

68.シャワークライムの23(ルーラーシップ)★★

 

ルーラーシップ産駒の活躍馬は募集時にサイズがあった馬。ここ最近はサイズが出ることを目指して初仔になる馬にルーラーシップ産駒が多いですが、それ自体がルーラーシップの良さを消してしまっている可能性もあるかなと最近思い始めています。ルーラーシップの最大の特徴はパワーと持続力ですからね。

馬体は初仔の遅生まれらしくやや幼く地味。サイズも出せてはいないですが、細いということはなく、前から見てもそれなりに厚みがあります。歩かせてみて競馬に行く活気みたいなものがイマイチ感じられないので、もう少しピリッとしてくれるといいですかね。

 

 

69.ランブリングアレーの23(マインドユアビスケッツ)★★

 

プリンセスオリビア牝系。ブルーミングアレーの産駒も募集がかかっており、あちらは友道、こちらは中竹というところに期待値の差を感じます。ディープインパクト肌の初仔はどうしても成長力が乏しくサイズの懸念が残ります。

馬体は背中が短くコンパクトな造り。他のパーツに比してトモの容積があるのはいいところですが、歩かせてふらふらするなど頼りない感じがしますね。

 

 

70.ロングホットサマーの23(マインドユアビスケッツ)★★★

 

輸入馬の母からは順調に産駒が誕生しており、3勝馬を輩出。クラブで募集されたサトノダイヤモンド産駒のザパリスマッチもリーズナブルな価格ながらしっかりと勝ち上がっています。悪くはないですが、なかなかホームランが出そうな雰囲気はないんですよね。

馬体は体高も幅もあり、かなりパワフルな造り。肩の筋肉・トモの容積ともに十分です。歩きはやや硬めで、かなり大きくなりそうなので、ダートで活躍するタイプになるでしょう。

牝馬のダート路線だとなかなか賞金を稼ぎきれないのが痛いところです。