G1サラブレッドクラブ全頭斬り2023 G11-G20 | Thoroughbred World

G1サラブレッドクラブ全頭斬り2023 G11-G20

G11.ロフティーエイムの22(マインドユアビスケッツ)★★★★

 

ウィッチフルシンキングの牝系はディクテオンやスマッシャーなどダートでの活躍が目覚ましいですね。

しかし、この母系でユニオンから重賞勝ち馬が出るとは…。

配合相手はサンデー系が多すぎるのであまり参考にならないかもしれません。

馬体は背中が長めで、前からの幅もあり、胸の深さもあり、フレームとしてはOKです。

ただ、母高齢で運動量が足りないのか、パリッとした硬質な筋肉は足りないように感じます。

繋ぎは短めで安定感のある脚捌きはダートでも通用するタイプになるんじゃないでしょうか。

 

 

G12.シャルムダムールの22(ルーラーシップ)★★★

 

今年大活躍のルーラーシップ×ディープインパクト配合。

牝馬はあまり活躍馬が出ていませんでしたが、今年はドゥアイズやメイクアスナッチが出ましたね。

祖母のメダリアダムールは期待されて何度もディープインパクトを配合したものの、平地ではなかなか厳しいものがありました。

背中は少し甘いですが、腹袋がしっかりしてパワフルな造り。トモの入りはかなり良いものがあります。

前肢は負荷のかかりそうな弓脚気味で球節まわりもあまりきれいには見えませんので、故障リスクはやや高めでしょうか。

 

 

G13.コーディエライトの22(ナダル)★★★

 

見栄えも良くて、安定して活躍馬を輩出ノーザンファーム血統。

母がG1で募集されていた活躍馬という縁もあって、2年連続でG1での募集となりました。

初仔のルーラーシップ産駒は募集時に大きめでありましたが、ナダルの本馬は生まれを考慮するとやや小さめ。

それでも、ナダルは最も大きいレベルの種牡馬なので最終的には問題ないでしょう。

馬体は腹袋がしっかりしたパワータイプ。トモの容積が大きくさらに筋肉量多い、踏込も深いというのもいいですね。

あとは緩くなりすぎないことを期待したいです。

 

 

G14.アルアマーナの22(ナダル)★★★★

 

ファミリーは輸入後それほど枝葉が広がってはいないですが、芝ダート兼用のディアマイダーリン筆頭に堅実な印象です。

産駒からはもうちょっと活躍馬が出てくれてもとは思うものの、

母馬の血統がディープ系とキンカメ系ともに濃いクロスになってしまう血統構成のため、

相手選びに苦労しているのかなというところは見受けられます。

馬体は兄弟では過去イチなのではというクオリティ。トモの容積が大きく、余裕のある腹袋、パワフルな歩様が目につきます。

ナダルがダート一本であるとするならば、牝馬でダートだけ?と思ってしまいますが、

この値段なら十分ペイできる可能性はあるでしょう。

 

 

G15.ラファダリの22(リアルスティール)

 

父のリアルスティールはフレッシュリーディングサイアーを取ったものの、

ちょっと物足りないという印象を持った方も多いのではないでしょうか。

フラッグシップになりそうなレーベンスティールが母父トウカイテイオーということで

傾向の意味不明さに拍車をかけているように感じられますが、

今のところの牝馬の代表馬アグラシアドはこの馬と同じSadler’s Wells系の繁殖牝馬との配合で共通点があります。

ただし、馬体はなかなか厳しい印象で左右差があり外弧気味の歩様、トモの容積が足りずにぐらつく飛節など怖いですね。

ほかの馬と比べて募集価格は強気なので、光るものを感じているのかもしれませんが、

募集動画からそれは見つけられませんでした。

 

 

G16.カラフルデイズの22(ルヴァンスレーヴ)★★★

 

白老ファームからダートの強い安定株であるカラフルデイズ。自身は関東オークスを制覇した世代トップレベルの牝馬でした。

募集にかかるのはこれで5頭目ですが、競走年齢に達したのは3頭で2頭勝ち上がり、

合わせて5勝ですから結果としては十分です。追分Fで育成されたカラフルキューブの活躍も後押しですね。

馬体は背中が短く、トモの容積が大きいダート型の体型。繋ぎが短めというところもいいですね。

ただ、気になるところとしてはちょっと踏込が浅いところと、ダート牡馬にしては管囲がちょっと細いところでしょうか。

 

 

G17.ピアノボレロの22(ルヴァンスレーヴ)★★★★★

 

ルヴァンスレーヴはG1にありと言わんばかりのラインナップ。この馬はグループ外の牧場から買ってきた一頭。

追分Fで生まれたルヴァンスレーヴの期待馬が募集できない状況になったことが理由だそうで、

この種牡馬に賭けるクラブの強い想いを感じるエピソードです。

とはいえ、実は祖母のベルピアノは追分ファームで繁殖牝馬をしており、何頭もクラブに送っていたOGなんですよね。

馬体は母父のダンスインザダークの影響もあるのか美しい芝馬のような立ち姿。

ダートとしてベストかはさておき造りはいいですね。踏込の可動域も良くて、トモも良く入ります。

 

 

G18.ソロダンサーの22(ルヴァンスレーヴ)★★★★★

 

母ソロダンサーはG1のOGで1400万で募集されて武藤厩舎でありながら2度の長期休養を挟んで3勝。

ポテンシャルの高さはありました。また、兄のスクーバーは3歳馬ながら、もう募集価格を超える賞金を稼いでいます。

父はルヴァンスレーヴに替わりますが、父のダート馬だけど硬すぎないという

絶妙な部分が短距離でガチっと固める母系に合っていそうですね。

馬体は5月生まれでサイズこそ真ん中ぐらいですが、ダート馬の素養としてはかなりありそうです。

容積の大きなトモ、少し曲飛気味で長くいい脚を使えそうな造り。長めながらも立ち気味の繋ぎ。

今年のタスティエーラ的な新種牡馬の一番期待している馬を父の厩舎に入れる理論でいくと、

G1で該当はこの馬だけなんですよね。

 

 

G19.アルスフェルトの22(ルヴァンスレーヴ)★★★

 

オリエンタルアート牝系は小柄な馬が多いですが、祖母のアルスノヴァだけ規格外に大きく、

産駒も含めてデカ馬の宝庫になっています。

近年はかなり勢いが落ちており、アルスフェルトにかかる期待も大きいのではないでしょうか。こちらは普通サイズですね。

馬体は腹袋がしっかりとした体型ですが、大きすぎずまとまっています。

歩きはゆったりとして完歩が大きく、現時点ではフレームの完成度は良さそう。

ただし、筋肉量が多いという感じでもないので、緩い感じには見えてしまいますね。

 

 

G20.ウラヌスチャームの22(サトノダイヤモンド)★★★★

 

曾祖母インフェイヴァーは自分がカタログを見始めたころ募集にかかっていた馬。

艶々の美しいボディラインの馬を毎年出してくるグッドルッキングホースの鏡みたいな繁殖。

そして、それはアメジストリング、ウラヌスチャームに受け継がれていくことでしょう。

ウラヌスチャームの募集時は★6。目論見通り芝の中距離で素晴らしい活躍を見せてくれました。

という流れで今回が初仔になりますが、初年度がサトノダイヤモンドなのはかなり珍しいのではないかと思います。

普通もうちょっと力感があって見栄えしそうな種牡馬からいくものですが、

この父でジャストサイズぐらいの馬が出てくるのですごいものです。

見た目はとても好きなのですが、動きはちょっと緩慢な印象があり外弧歩様気味。

ストライドは良く伸びるので、長くいい脚を使いそうなタイプにはなると思うのですが、

群を抜いてよかった母を思うとちょっと物足りないかなと思います。