社台地方オーナーズ全頭斬り2023 301-314 | Thoroughbred World

社台地方オーナーズ全頭斬り2023 301-314

301.ステイウィズアンナの22(ヘニーヒューズ)★★

 

地方オーナーズでヘニーヒューズ産駒という高級志向。母系は中央の芝でも活躍しています。

ただし、母父ステイゴールドなので、地方競馬ではどうでしょうか。

馬体は生まれを考慮してもさすがに小さめです。

ヘニーヒューズらしく背中は甘めですし、繋ぎが短いのは良いですが、ちょっと緩い感じもあります。

母は確かに400kg未満で勝ちましたが、芝でなんとか一つ勝つので精一杯ぐらいだったので、あまり過信はできないですね。

 

 

302.マニエリスムの22(パイロ)★★★

 

南関重賞の勝ち馬マニエリスムの仔は3年連続での地方オーナーズ募集。

姉のマニエジェニー(シャンハイボビー)はデビューから好勝負を続け、6戦目で初勝利を挙げまだ底を見せていません。

父パイロで牡馬ですから、かなりの良血と言えるでしょう。

馬体はこちらもまたちょっと小柄で成長を待ちたいですね。

外弧歩様気味であまりストライドも伸びずかなり子供っぽい印象を受けます。

大井の外厩ということなので、期待値は高いのは感じます。

 

 

303.スノーレガーロの22(パイロ)★★★★

 

今の日本競馬では珍しくSeattle Slewのクロスを持ちます。

ネオユニヴァース肌で若干地方で戦うには緩いかなと思わせる母系ですが、

パイロでキュッと締めて、良い意味での硬さが出ることに期待したいです。

馬体はかなりトモが高く伸びしろ十分。もう少しトモの容積があると安心できますが、牝馬なのである程度は仕方ないでしょう。可動域も良く中距離ぐらいまで持ちそうですが、背中は短めで血統の狙い通りというところでしょうか。

 

 

304.プレステッツァの22(シャンハイボビー)★★

 

地方から世界への文字が踊り、地方馬としては破格の2,000万円募集となったシャンハイボビー産駒。

母系はホワイトウォーターアフェアですから、そう書かれるのもあながち間違いではないのかもしれません。

こちらもネオユニヴァース→ルーラーシップの緩い母系をシャンハイボビーで締めるというような配合意図でしょうか。

馬体は2月生まれとするとちょっと尺も足りず幼いかなと思わせます。

トモの容積がやや足りず、パワーよりキレを身上としそうですね。背中は少し短めですが、垂れ気味。

膝下も長く、小回りが利くタイプにはあまり見えません。

 

 

305.ブロークインベガスの22(ルヴァンスレーヴ)★★★

 

中央でもバリバリ行けそうな母系にダート界期待の新鋭ルヴァンスレーヴを配した牡馬。

この馬こそ高いお値段で募集されそうだと思いますが、まさかの1,000万円募集と予想外に安い募集価格のように思えます。

地方馬の中ではサイズ十分ですし、胸の深さなどもありながら、まだ成長余地を残しています。

繋ぎは良く沈みますが前肢の捌きは硬め。募集価格の安い最たる要因はトモと腰回りでしょうか。

高いとはいえちょっと頼りないかもしれません。

 

 

306.ブライトホーンの22(キンシャサノキセキ)★★

 

サンデーサイレンスの3×3。またしても社台ファームはこの配合が本当に多いですね。

中央とはいえ、全くスピード競馬に対応できず未勝利だったので、短距離馬の配合は最低ラインかもしれません。

馬体は今まさに成長途上ではあるものの、あまりにも体高が低く、力感に乏しい感じもあります。
トモの形などは良いだけに、大きく成長できるならという感じでしょうか。

 

 

307.ツキノサバクの22(ダノンバラード)★★★

 

頭数や血統レベルのわりに非常に走っていると言えるダノンバラード産駒。

代表産駒のロードブレスはダート馬で適性はありそうです。

母は未勝利ではありましたが、それほど負けていない競馬も多く、地方競馬で募集するなら問題ないレベルだと思います。

馬体は2月生まれの牡馬にしてはかなり小柄でここが最大の課題。踏込はいいですし、返しも強く、可動域も十分です。

一方、繋ぎの柔軟性はいまいちでそこは気になりますね。

 

 

308.オメガインベガスの22(マジェスティックウォリアー)★★

 

母は関東オークス2着。

中央で活躍の馬も多いファミリーにマジェスティックウォリアーですから、地方競馬ではかなりの良血ですね。

父と母父のカップリングには重賞2勝のサンライズホープがおり、大物登場の期待もできます。

馬体は、生まれが遅いので仕方ない部分はありますが、小さくて筋肉量が足りません。

トモがかなり斜尻になっていて、非力感があります。地方の深い砂でどこまでやれるかやや不安です。

 

 

309.レッツサッチャーの22(エスポワールシチー)★★★

 

ダート色の強い父×母父のカップリングは5勝馬ショームを含み、中央で6頭中4頭が中央で勝ち上がりとなかなかのニックス。

これで地方競馬ならと思わせますが、こちらも社台ファームお馴染みのサンデーサイレンス3×3でアベレージダウンです。

馬体は地方募集馬の中ではかなりパワフルな部類。トモも大きく胸も深いです。

しかし、トラブルを生みそうな立繋ぎ、捌きの硬さもありますね。

遠慮なくガシガシいく内田厩舎なので故障リスクは高めでしょうか。

 

 

310.グレースアンバーの22(サトノクラウン)★★

 

四代母ジュウジアローは1977年生まれと超の付くほど古い血統。曾祖母からの勢いはなく、なかなか買いづらいプロフィール。父のサトノクラウンもアベレージは低く、ダート適性に疑問が残ります。

馬体は全体的なフレームこそ悪くないものの、サイズに問題があり、

外弧歩様で腰が甘い、さらに踏込もあまり力感を感じません。

 

 

311.オスピタリタの22(ウインブライト)

 

社台系では極めて珍しいウインブライト産駒。

初仔でサイズの懸念もありますし、またしてもサンデーサイレンスの3×3でアベレージダウンです。

母系はフレンドシップにのっとオーソリティと地方競馬で煌びやかな成績を残していますね。

馬体はやっぱりこの馬も小さいです。また膝が被り気味で歩様にも力感を感じません。

トモの容積も足りずなかなか厳しいかなという気がします。

 

 

312.ブーケオブジュエルの22(スマートファルコン)★★★★

 

叔父に中央5勝馬がいるキングカメハメハ肌のスマートファルコン産駒と最高のプロフィール。

4月生まれですが、サイズ面の不安はなく、非常に楽しみな馬体。え、本当に700万円でいいんですか。

馬体も丸みがあって非常に見栄えがする馬体。やや脚捌きは重い感じはありますが、かなりパワフルです。胸の深さもあります。唯一気になるのは繋ぎが沈まないところでしょうか。脚部不安の可能性はちょっと残ります。

 

 

313.シードラゴンの22(トーセンラー)★★

 

地方競馬で活躍するトーセンラー産駒なかなかいないですね。

父は京都競馬場専用機で軽さを身上としていたので、仕方ないのではないでしょうか。

母父Siyouniは芝の重いところが得意でどうしても軽すぎる印象です。

馬体はこの馬もさすがに小さいです。

体高が低く、パーツが細く、膝下が長く、芝馬ならまだ可能性はあるのですが、地方競馬で勝負となると厳しそうです。

 

 

314.エターナルディーバの22(ノヴェリスト)★★★

 

パーソナルレジェンド牝系にキングカメハメハ肌。

初仔なので、まだいまいちですが、来年からはかなり魅力的な繁殖牝馬になるのではないでしょうか。

父ノヴェリストは重めの芝向きの種牡馬に見えて、昨年のNAR2歳最優秀牝馬に選出されたメイドイットマムを産んでいます。

馬体は父似にて体高が低いところは厳しいですが、トモが丸くてパワーを感じる造りです。

踏込も良く歩きに安定感がありますね。

地方の小回りコースは向いていそうですが、であれば大井じゃないほうがいいかもとは思いました。