降着・失格の新ルール
先日のAJCC。馬券は取ったものの後味の悪い競馬になってしまいました。
施行後、1か月も経たずにその威力を見せつけた新ルール。
まだ始まったばかりなので、ちょっと自分の意見を書きたいと思います。
まず、結論から言うと、今回の新ルールには反対です。
これは10月末にこのルールが発表された時から、ずっと変わりません。
とりあえず気になる点は5つ。
①ifが絡むルールであること
JRAはシンプルで分かりやすいルールだと言っていますが、
裁決に主観が入ってしまう可能性が高いことと、ifの部分があることで明確さは薄れてしまいます。
先日のAJCCで言えば、
「進路妨害がなければトランスワープがダノンバラードに先着できたとは絶対的には言えない。」
というのが、裁決の理由だったと思いますが、
このコメントを聞いたときに「競馬に絶対的に言えることなんてあるの?」という感情が沸きました。
単純に着差だけを追うと、進路妨害があったタイミングで3/4馬身差だったのが、
不利を受けて2馬身差に広がって、最後は1.1/4に詰め寄っているわけですから差し引きなし。
伸びかけたところでブレーキを踏んだことを考えればトランスワープが勝ったと考えるのが妥当です。
それにも関わらず、審議のランプがつかなかった。
よっぽどのことがない限り、審議なんかしませんよというメッセージに感じました。
②当事者はちゃんと理解できていたか?
次にちゃんとこのルールが現場の人間に周知され、議論がされていたのか?ということです。
レース後、蛯名騎手がマスコミの取材に応えて、このルールについて彼なりの意見を述べていましたが、
まあとてもこうなることを理解していたとは思えない内容でした。
http://www.tokyo-sports.co.jp/race/horse/38843/
直前になってJRAは周知しようと努力していましたが、
一方で関係者のコメントがあまり聞こえてこなかった印象があります。
当事者である騎手等関係者としっかり議論がされていたのか疑問を感じます。
③スポーツとしてこういうルールはどうか?
スポーツには規律を守り、正々堂々と戦うためのルールがあります。
それは競馬も同じですが、反則を犯した時のペナルティという概念から見るとおかしいと思います。
たとえば、サッカーでゴールを決めた選手がその直前にファウルをしていれば、当然ゴールは取消。
野球でもたとえ三振を取ったとしてもボークならばノーカウントです。
しかし、今回のケースで言えば、反則を犯してもそれに応じて得られた結果は残る。
これは非常におかしいと言わざるを得ません。
あとで処分は喰らうけど、勝つためだったらだいたいのことは許されてしまう。
サッカーで言えば、キーパーチャージしてゴールを決めたら退場だけど、点数は入っちゃうみたいなイメージ。
④日本競馬の現状に合わないのでは?
日本の競馬場は、特に硬い芝コース特徴があって、
その中でスピードの限界を試すというような色が強いのが他の国と大きく違うところだと思います。
故にコンパクトで軽い造りの馬が多く、また脚の負担が大きいため故障しやすいと考えます。
例えば、フランスの競馬などを思い浮かべてみると、非常に狭いところに密集してぶつかり合うことがありますが、
逆にあちらではフカフカの芝コースで競馬できますし、硬さがない分日本よりは足元に優しいと思います。
結局、世界の競馬に合わせるということは欧州の競馬に合わせるということで、
日本の馬や馬場状態がどういうことになっているかを蔑ろにした結果と言わざるを得ません。
特に最近はヨレることによって大きな事故や怪我が起こっている現状で、
シゲルスダチの後藤騎手も岩田騎手の斜行が原因でしたし、佐藤哲三騎手も単独事故ですが大事故になっています。
過去にも悲しい事故が起こっているように、危険と隣り合わせであることを忘れてはいけません。
⑤制裁が軽いのでは?
斜行によっての降着基準が甘くなったことにより、騎手への制裁も厳しくなりました。
ただ、そもそも罰せられるから斜行や邪魔はしちゃダメだと思えるほど、厳しいルールになっているのか疑問です。
ジャパンCの岩田騎手の騎乗について大いに疑問を感じた人もいると思います。
外国人騎手もそうですが、彼は特にそういった現場で加害者になります。
どの騎手も必死ですが、そこにモラルがあるかどうかが気になるところです。
あのレース1着になると進上金は1250万円、
いくら騎乗停止になろうがこれだけもらえれば強引な騎乗をすることは目に見えています。
制裁と言っても数週レースに乗れず、その間も調教手当は貰えるわけですし、
そのレースに対する進上金も入ってきます。少なくとも重賞クラスなら「やり得」と言わざるを得ません。
正直者が馬鹿を見る世界がスポーツにあっていいのか?と疑問を感じます。
外国人騎手も同じです。AJCCのベリーも手綱は持ち替えたものの、まったく強制せず、前をカットできるように追っていますし、デムーロも良く大一番で加害者になります。スミヨンに至っては斜行や進路妨害をもはや気にしているとは思えません。
私は制裁に関しては少なくとも
・騎乗停止になったレースの進上金は全額過怠金として課す
・騎乗停止期間中は競馬関係者と必要以上の関わりを禁ず
ぐらいはやってもらっていいと思います。
とまあ長々書いてきましたが、やっぱりもっと有識者と議論をしてほしいですし、
ファンにも「ルールが変わりました」だけでなく、納得できる説明をしてもらいたいですね。
私は過去に斜行によって競走馬生命を絶たれたこともあったのでこういう話には敏感です。
馬に出資する立場で見るとより競走馬の安全を考えてほしいものです。
施行後、1か月も経たずにその威力を見せつけた新ルール。
まだ始まったばかりなので、ちょっと自分の意見を書きたいと思います。
まず、結論から言うと、今回の新ルールには反対です。
これは10月末にこのルールが発表された時から、ずっと変わりません。
とりあえず気になる点は5つ。
①ifが絡むルールであること
JRAはシンプルで分かりやすいルールだと言っていますが、
裁決に主観が入ってしまう可能性が高いことと、ifの部分があることで明確さは薄れてしまいます。
先日のAJCCで言えば、
「進路妨害がなければトランスワープがダノンバラードに先着できたとは絶対的には言えない。」
というのが、裁決の理由だったと思いますが、
このコメントを聞いたときに「競馬に絶対的に言えることなんてあるの?」という感情が沸きました。
単純に着差だけを追うと、進路妨害があったタイミングで3/4馬身差だったのが、
不利を受けて2馬身差に広がって、最後は1.1/4に詰め寄っているわけですから差し引きなし。
伸びかけたところでブレーキを踏んだことを考えればトランスワープが勝ったと考えるのが妥当です。
それにも関わらず、審議のランプがつかなかった。
よっぽどのことがない限り、審議なんかしませんよというメッセージに感じました。
②当事者はちゃんと理解できていたか?
次にちゃんとこのルールが現場の人間に周知され、議論がされていたのか?ということです。
レース後、蛯名騎手がマスコミの取材に応えて、このルールについて彼なりの意見を述べていましたが、
まあとてもこうなることを理解していたとは思えない内容でした。
http://www.tokyo-sports.co.jp/race/horse/38843/
直前になってJRAは周知しようと努力していましたが、
一方で関係者のコメントがあまり聞こえてこなかった印象があります。
当事者である騎手等関係者としっかり議論がされていたのか疑問を感じます。
③スポーツとしてこういうルールはどうか?
スポーツには規律を守り、正々堂々と戦うためのルールがあります。
それは競馬も同じですが、反則を犯した時のペナルティという概念から見るとおかしいと思います。
たとえば、サッカーでゴールを決めた選手がその直前にファウルをしていれば、当然ゴールは取消。
野球でもたとえ三振を取ったとしてもボークならばノーカウントです。
しかし、今回のケースで言えば、反則を犯してもそれに応じて得られた結果は残る。
これは非常におかしいと言わざるを得ません。
あとで処分は喰らうけど、勝つためだったらだいたいのことは許されてしまう。
サッカーで言えば、キーパーチャージしてゴールを決めたら退場だけど、点数は入っちゃうみたいなイメージ。
④日本競馬の現状に合わないのでは?
日本の競馬場は、特に硬い芝コース特徴があって、
その中でスピードの限界を試すというような色が強いのが他の国と大きく違うところだと思います。
故にコンパクトで軽い造りの馬が多く、また脚の負担が大きいため故障しやすいと考えます。
例えば、フランスの競馬などを思い浮かべてみると、非常に狭いところに密集してぶつかり合うことがありますが、
逆にあちらではフカフカの芝コースで競馬できますし、硬さがない分日本よりは足元に優しいと思います。
結局、世界の競馬に合わせるということは欧州の競馬に合わせるということで、
日本の馬や馬場状態がどういうことになっているかを蔑ろにした結果と言わざるを得ません。
特に最近はヨレることによって大きな事故や怪我が起こっている現状で、
シゲルスダチの後藤騎手も岩田騎手の斜行が原因でしたし、佐藤哲三騎手も単独事故ですが大事故になっています。
過去にも悲しい事故が起こっているように、危険と隣り合わせであることを忘れてはいけません。
⑤制裁が軽いのでは?
斜行によっての降着基準が甘くなったことにより、騎手への制裁も厳しくなりました。
ただ、そもそも罰せられるから斜行や邪魔はしちゃダメだと思えるほど、厳しいルールになっているのか疑問です。
ジャパンCの岩田騎手の騎乗について大いに疑問を感じた人もいると思います。
外国人騎手もそうですが、彼は特にそういった現場で加害者になります。
どの騎手も必死ですが、そこにモラルがあるかどうかが気になるところです。
あのレース1着になると進上金は1250万円、
いくら騎乗停止になろうがこれだけもらえれば強引な騎乗をすることは目に見えています。
制裁と言っても数週レースに乗れず、その間も調教手当は貰えるわけですし、
そのレースに対する進上金も入ってきます。少なくとも重賞クラスなら「やり得」と言わざるを得ません。
正直者が馬鹿を見る世界がスポーツにあっていいのか?と疑問を感じます。
外国人騎手も同じです。AJCCのベリーも手綱は持ち替えたものの、まったく強制せず、前をカットできるように追っていますし、デムーロも良く大一番で加害者になります。スミヨンに至っては斜行や進路妨害をもはや気にしているとは思えません。
私は制裁に関しては少なくとも
・騎乗停止になったレースの進上金は全額過怠金として課す
・騎乗停止期間中は競馬関係者と必要以上の関わりを禁ず
ぐらいはやってもらっていいと思います。
とまあ長々書いてきましたが、やっぱりもっと有識者と議論をしてほしいですし、
ファンにも「ルールが変わりました」だけでなく、納得できる説明をしてもらいたいですね。
私は過去に斜行によって競走馬生命を絶たれたこともあったのでこういう話には敏感です。
馬に出資する立場で見るとより競走馬の安全を考えてほしいものです。