有馬記念(GⅠ)-回顧 | Thoroughbred World

有馬記念(GⅠ)-回顧

01.○ヴィクトワールピサ
02.◎ブエナビスタ
03. トゥザグローリー
04. ペルーサ
05. トーセンジョーダン
07.△エイシンフラッシュ
08.▲ネヴァブション
13.△ドリームジャーニー

~今年最後の大仕事!!女王を封じた積極策、ハイレベル世代の主役ヴィクトワールピサ~

注目されたペルーサは好スタート。ドリームジャーニーとエイシンフラッシュが出遅れ。
トーセンジョーダンがハナを主張、2番手にオウケンブルースリがスッとつける。
普段逃げない馬が前に行った上にすぐに隊列が決まったことでどスローが確定。

トゥザグローリー、ヴィクトワールピサ、ペルーサと3歳勢が揃って好位を固める。
中団の前にネヴァブション、フォゲッタブル、ジャミールと続き、その後ろにエイシンフラッシュ。
中団の後ろにメイショウベルーガ、ルーラーシップが並んで、ブエナビスタ。
ドリームジャーニーとダノンシャンティが後方、殿にレッドディザイア。

そこそこ時計の速い中山で1000mが62.0と遅めの流れ。この時点で前有利が確定したが、
向正面でヴィクトワールピサとルーラーシップが抑えきれないというような感じで上がっていくと、
1F12.3から11.5までペースアップ、後方勢も徐々に進出を開始し、3コーナーをカーブ。

前のトーセンジョーダン、ヴィクトワールピサ、トゥザグローリーは最終コーナーを周っても手応えは楽。
ブエナビスタも仕掛ける過ぎることなく、なるべく膨らまないようにして射程圏になんとか入ってくる。

直線半ばでヴィクトワールピサがトーセンジョーダンをパスして完全に先頭に立つが、
外からトゥザグローリー、間にペルーサ、大外からブエナビスタが襲い掛かる。
抜け出したヴィクトワールピサは全く脚色が衰えることはなかったが、
それ以上にすごい脚だったのが、ブエナビスタ。1,2番人気の一騎討ちはハナ面を並べたままゴールへ。

フジテレビのカメラアングルではブエナビスタが少しだけ前に出ているように見えたが、
このアングルが信用できないのは父スペシャルウィークのラストランだった有馬記念で学習済み。

写真判定の結果はヴィクトワールピサに軍配。ブエナビスタは父の戦績をたどるようにそっくりの内容で2着。
3着に人気薄のトゥザグローリーが入り、三連馬券は難しい結末になった。


ヒモ抜けハズレ。
最後にパーッといったが、当てたくてギリギリになってペルーサを入れてしまった。傷口を広げただけ。
ヴィクトワールピサが狙い通りの競馬、ブエナビスタも不利なく回ってきた。
先行有利の流れになったのも完全に狙い通り、前に行くトゥザグローリーだって買えなくはなかったはず…。
予想はほぼ完ぺきだったが競馬は結果が全て。ああいう馬を拾えるようにならないと、大きな馬券は獲れない。

6頭出走した3歳馬のうち、5頭が7着までに入っているように、3歳勢の躍進が目立つ。
来年のこの路線はブエナビスタvs3歳勢の構図で久々に面白いが難しい中長距離路線になりそう。



優勝、ヴィクトワールピサ

最内枠に入ったことで前走で手に入れた先行策を取ることができた。
デムーロらしくスローペースを乱すように前に上がっていくところもあったが、
しっかりと自分の競馬をして粘りこんだ。スタミナ不安がささやかれたがあの競馬をして残れるなら十分。

今回はすべてがうまくいったという感じではあったが、皐月賞と有馬記念の中山競馬場の大一番を2つ。
ネオユニヴァース産駒は中山が得意な馬が多いが、こういうコースでもタフに走れるのはこの馬も該当。

来年に向けては血統的にやや早熟傾向にあるネオユニヴァース産駒であることが気になる。
完成された馬体で上積みには疑問だが、このタフさは随一で先行力も一番ある。




2着、ブエナビスタ

この中間は時計は2本だけだったが、全く体に悪いところはなく、いつものブエナビスタ。
昨年は先行策を取ったが、今年は抑えての競馬を選択したがこれが仇となる。

道中はかかることなくじっくりと脚が溜められたが、結果的にこの馬以外の上位入線馬はほとんど先行馬。
馬群が固まった4コーナーでもスミヨンが細心の注意を払ってできるだけロスの小さいコーナーワーク。
最後は猛然と追い込んできたが、わずかに届かず。
1999年の同じ日のスペシャルウィークがダブる、本当に惜しい競馬だった。

来年は追いかけられるもっと苦しい立場になる、引き続きハイレベルな3歳勢との戦いに注目。





3着、トゥザグローリー

確かに前走の中日新聞杯は快勝だったが、この秋はローテが厳しくわずか2ヶ月ちょっとで5戦目。
正直言って最初に消した一頭。この馬に来られてはぐぅの音も出ない。

スタートから積極策。道中もしっかりと折り合って進めたが、4コーナーでは一番手ごたえが怪しかった。
本当に今回の好走劇は展開に尽きるだろう。
内のヴィクトワールピサ、外のブエナビスタに挟まれたことで、必死に食い下がることができた。
スローペースで脚が残っていたこともあるだろうし、何よりポジション取りの妙。

力をつけてきているのは事実で、来年は転厩後どうなっていくかがポイントになりそうだ。




4着、ペルーサ

ついにスタートを決めたが、押して前に行くようなことはなかった。
好位追走でレースができたのは狙い通りだったが、今回は外枠が響いた。
得意1周目のスタンドまでのロスが響いたし、直線ではやや前が詰まっているように見えた。

ただ、いつものようなキレが前に行って使えるのかどうかは結局今回では分からなかった。
血統的にもまだまだ成長していきそうなタイプ。
馬体もまだ腰が緩いところがあるし、3歳勢の中でも最も伸びシロを残している馬。




5着、トーセンジョーダン

中山得意、内枠を引けたことから積極的にハナを奪う競馬を見せたが、なんの違和感もなくレースできた。
途中でヴィクトワールピサで絡まれたことで、ややチグハグな競馬になってしまったのが残念。
何度となく休養を挟んできたこともあり、まだまだやれるはず。



7着、エイシンフラッシュ

先行策を取ってくれると思っていたが、スタートの失敗が全て。
最後は瞬発力勝負になって、自慢の末脚で差は詰めてきたものの、今日の展開では無理。
力はあるし、中山のようなコースも決して悪い馬ではないが、なかなかスムーズにいかないもどかしい馬。



8着、ネヴァブション

枠も良く、やや太目に見えたがしっかりと造ってきた印象の馬体。一発の魅力を秘めていると思ったが。
スタートもまずまずだったが、積極的に行ってくれなかったのが残念。
スローペースになることは分かっていたし、本当に位置取りが悔やまれる。
終いもそこそこ脚を伸ばしていたのになぁ…。


13着、ドリームジャーニー

スタート失敗しすぎ。それでもちゃんと最後は伸びてくる馬だったが…。
今年は本当に右脚の故障に悩まされてきたこともあって、万全の状態へ持って来れなかったのかも。
久々に気持ちが入っているところは見えたが、馬体重の+12kgが堪えた印象。

ただ、ピークは過ぎているようにも見え、来年は厳しい競馬になりそう。