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早いもので今日はオカンの三回忌。
昨日は妹マノン夫婦が来て、納骨のハナシに。
来年までにはどうしたいか決めてくれ、檀家になっている父方の先祖の眠る菩提寺にも連絡しないといけないからと。
もう早く落ち着いて眠りたがっていると、ワシの背中を観て霊感の強い人からは助言を受けて知ってはいた。
ただ生前、まだ認知症が進む前に、親父方の墓には入りたくないから、別の永代供養してくれる共同墓地に入れて欲しいと言われていた。
いくら亡くなった時に認知症でも、生前の故人の意思を無視して、本人の嫌がる場所に眠らせたら、成仏出来ねぇだろうし、安心して眠れんやろうと思う。
事実そのようなことをして、家や遺族に障りが出たケースもあるというから、やはり故人の意思を尊重すべきではないかと。
あっちもこっちも墓参り行かなアカンのは面倒やし、故人以外の骨と一緒なら何処に手を合わせるんだ、まだ墓には20人位は入るスペースがあるというのに、というのが、マノンの言い分。
死んで骨になれば、もうわからんやろうし、別に好きにしてもエエんとちゃう?とオカンの下の弟2号は言っていたが、1号は故人の希望通りにしてやれと言う。
葬儀直後はこれでマノンと1号が揉めて、仏壇に保留と相成って三回忌。
オカンもだが、親父もまだ此処に居るんだがな😅
オカンが遺した遺産について、ワシは今の家に住まわせて貰う代わりに一切を放棄した。通帳と印鑑、そして株一式を手渡した。
遺産など当てにはしていない。
親父の時に貯金をほぼ失った時にないものと思って来た。
そのつもりで生きなければこの先何かあっても生きてはいけない。
家の補修費などもあるが可能な限り自分でやればいい。
ワシは愛娘を最後まで守りたい、そのために今は終の棲家が必要なだけだ。
会社の近くに引っ越したら、かかりつけの病院もペットシッターもまた
探し直さねばならない。
というか、この年齢で保証人無しで賃貸契約は不可能だ。
金があったとしても難色を示されて契約できないケースが多い。
ワシは現実を観ているだけだ。
家自体は価値がなく、土地だけだが、市内ではないので大した価値はない。
土壌と水の悪い土地は下落の一方で恐らくは家の解体費を差し引けば、
手元には残らない。
マノンは嫁ぎ先の家があるし、むしろ金の方がいいだろう。
遺産を手放しても家はもう少し後まで必要だから、
お金に執着はない。
また稼げばいいだけだ。
Excentric*Kanon