今年初めの名曲探偵アマデウスなう。
ブラームスの「交響曲第一番」
メモ代わりにブログを書く。
ちなみに華道界の跡目争いというのが今日のストーリー。
急死した家元の長女と、一番弟子のどちらが後を継ぐか。。。
相談者の娘は、一番弟子である男性にこの曲を渡されたそうだ。
この曲だできた当時、ブラームスも跡目争いに巻き込まれていた。
なんと、ベートーヴェンの跡目。
当時ベートーヴェンの残した音楽をどう発展させていくかということで、「絶対音楽派」と「標題音楽派」の争いが起きていた。
「絶対音楽派」はブラームスやハンスリックなどが中心。
ベートーヴェンの形式美を重んじ、「運命」のような作品を追求していた。
一方「標題音楽派」はリストやワーグナー中心。
文学や絵画など、ありとあらゆるものを巻き込んだ総合芸術を目指し、「田園」のような作品を目指していた。
「標題芸術派」は、リストの「交響詩」の発明や、ワーグナーの歌劇、特に「ニーベルングの指輪」などで、早くから頭角を現していた。
一方、慎重に交響曲を練ってきた「絶対音楽派」であるブラームスが満を持して発表した作品。
それが、「交響曲第一番」。
一部、「運命」に似た旋律が出る。
これはまさに、ブラームスが「自分こそベートーヴェンの後を引くものだ」という宣言でもある。
またシューマンの妻、クララへの愛情も作中に現れる。
シューマンはブラームスの師匠。
師匠の妻に対して、ブラームスは一生をかけてプラトニックな愛情を注いでいたそうだ。
特にシューマンの死後、二人はかたい愛に結ばれていた。
そういえば、最近映画にもなっていたよね。
第四楽章で、アルペンホルンが出てくる。
すごく強くて情熱的な音で。
これはクララと廻ったアルプスへの旅の途中で、実際に二人が聞いた楽器だという。
クララは、この曲の発表の際に、まさに自分へのメッセージを感じたに違いない。
そして最後に、今後は「喜びの歌」にも似た旋律が出てくる。
始まりに重い旋律「運命」。
そして最後に「歓喜」。
この苦しみから歓喜へ、、、という音楽哲学こそ、ベートーヴェンのDNAと言えそうだ。
もしこの曲がなくて、「標題音楽派」が一人勝ちだったら、、、
後のベートーヴェン解釈は違ったものになっていたかもしれませんね。
ブラームスがいて、良かった(笑)