私たちは、幸せになりたい、安心したいと願っていますが
心のどこかで、幸せや安心してしまうのが怖いとも思っています。
それは
「幸せや安心に慢心してしまったら、ダメな人になるのでは?」
「自分を好きになったら、傲慢な人間になるのでは?」
という信念だったりします。
自己肯定感が高くなって、自分を許してしまうと
自分に満足してしまって、成長しなくなるのではないか
という思い込みがあるのです。
本当は人が慢心して怠惰になり成長しなくなる原因は、
自己肯定感が高く、幸せを今十分に感じることではなくて
自分の本当の気持ちを押し殺していること、
過去からの誰かに対する心の痛みがあること、
自分にとって本当に大切なことを中心に置いて生きていないこと
からきている心の痛みによるものです。
自分の本当の気持ちを押し殺すと、
「もっと成長したい、もっと自分らしく生きたい!」
という気持ちや、喜び、楽しさも押し殺してしまいます。
そうすると前向きな気持ちは湧かなくなって
さらには自分が何をしたいのかさえ分からなくなることもあります。
自己肯定感の高い人は、 自分が本当に大切なことに気持ちを向けて
「もっとよくなりたい」「もっと成長したい」 と
やる気が出て、そうなるために努力(と、本人は思わないけど)ができます。
今の自分を好きになると満足して怠惰になるどころか
わたしたちは自分のことを好きになれば
「すべてちゃんとできないといけない、幸せでないといけない」
という変な怖れに巻き込まれず
「もっと成長して、自分の良さをもっと伸ばしたい。
そしてもっといい人生にしたい」
という前向きな気持ちが自然に溢れてきます。
自己肯定感を高くして、自分を好きになって
それに伴って、今、幸せや安心を十分に感じることは
これから先の、もっといい人生につながっていくので
幸せになることや自分を好きになることを怖がる必要はないのです。