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始まって暫くして、これ何処の国の話？？何か聞き逃した？と思ったら架空の国のお話なんですね。
確かにキャストの役名も一貫性がなく無国籍風。
あと、タイトルで男二人の友情物語かと思ってたら全然違いました。
以下、キャスト感想などネタバレ含む雑感。
純粋で正義感に満ちた青年士官シンクレアをナチュラルに演じた柚香光。全く危なげないし、歌も頑張っていた。
ライラ役、星風まどかのカミカミはご愛嬌として、全体的に良かったと思う。
異人たちのルネサンスを彷彿とさせるジプシー役であの時も結構似合ってたし、こういうのがハマるのね。
トップコンビの相性は文句なしで羨ましい限りだけれど、このタイミングであまりのれいまど推しに、柚香光&永久輝せあの絡みを切に期待していた私は若干肩透かし。
ひとこちゃん、出番すくなっ！
そりゃ切手にも入らない訳だよ。
如何にも二番手らしい好感度高めな親友クリフォードは、柚香光とも息が合ってた。
証言台に立つ場面の演技、とても良いだけにもっと見たいと思ってしまう。
やっぱり上手いよね。
名門の出のシンクレアに対して、クリフォードはそうでもない設定ということで、喧嘩早くてややバンカラな役作り。
もっと作り込んでも面白そうだけれど、作風的にやり過ぎなくて正解なのかな。
けどね、、物語の大筋に絡んでなさすぎ。
鴛鴦どうなるんだろう。お願いしますよ。
寧ろ、星風まどかの兄アルヴァ役の希波らいとの方がしっかりお話を動かしていて、目に留まる存在だった。
お耽美系が並んでいる花組で、ガタイの良い希波らいとが良きコントラストになっていて、彼女はこの先もぜったい花組にいた方が得じゃない？
どの男役とも美しい対比になれるし、とにかくアルヴァ役良かった。
硬派な作風なので、きっと演出の問題だと思うけど、とにかく軍人やジプシーたちの圧が強い。
どの台詞の後にも！！！！が付いてて、そのやり取りが長い。特に上官たちのシーン。ようやく履けた時、ホッとしてしまった。
ストーリーはオリジナル再演としては、かなり出来が良い方では？
二つの対立したコミュニティがあって、主人公が敵側の娘に恋して、争いをなんとか取り持とうとする話って、大抵誰かの愚かな行為で台無しになったり、虚しい結末を迎えたりするのに対して、二人だけの戦場は落としどころが綺麗で、いい気持ちで終われるのがいいよね。
一箇所、気になったのが、大佐は何故にライラの父親のシュトロゼックとの話し合いにシンクレアを連れて行ったの？
巻き込んじゃ駄目でしょーが。
どんな事情あっての『君の力が借りたい』なのか理解出来ませんでした。
シンクレアは裁判に掛けられたけれど、責任者の大佐は何処に？
きっと何か見落としてるな。
柚香光と永久輝せあ、お互いバリバリの正統派で身長差もさほど無く、どんなワンツーになるのか予測できないけれど、かえってそれが楽しみかもしれない。お芝居の相性は間違い無さそうなので！