宙組千穐楽、配信で見届けさせていただきました。
あぁ、究極の男役、真風涼帆が退団してしまう…。
007て小説原作あったんですね。知らなかった。
ダニエル・クレイグ版の映画は何度も見ていてそこそこ思い入れがあったのですが、イケコ版は別物でした。ネバセイ風味、オーシャンズ少々。
大体、こんなにイデオロギーの説明が必要?イケコのオリジナル作品にヤバみを感じずにいられず。
とは言っても、私のような初心者でも分かるくらい組子愛に溢れてたしサヨナラショーが最高だったので、勝手な宙組生への感想や展望などをつらつらやります。
ボンド真風は一言で表すと『ビジュ爆発』。やはり男役としての佇まいが完璧だった。
特性がダンスや歌や芝居の人ならともかく、ゆりかさんのそれはザ・男役芸に他ならず、それは宝塚でしか使えない技(基本は)でそんなトップスターが退団してまう、彼女の男役はもう見れない、この貴重な瞬間に映像とはいえ立ち会えてる感が込み上げて仕方なかった。
オープニングの銀橋ソロが素敵すぎた。ここまでの場面をアバンとして、ソロでは真風バックににクレジットをばーんと出す映画的演出をやってほしかったな。
天職=宝塚の男役だけに退団後が想像できない。
本当にお疲れさまでした、東宝も思う存分楽しんでください。
デルフィーヌ潤花は、最初ヒッピーの格好で登場して、その後はギャル風味。
普通にボンドガール的なドレスが見たかったよ。
で、やっぱり芝居心あるよね。
そして挨拶は百点満点。
抜群に華があって声も綺麗だから、もちろん舞台でもいいけど、キャラが際立ってるのでTVのバラエティーとか出てくれないかしら。
ル・シッフル芹香斗亜はびっくりするくらい映画にビジュ寄せてた。芹香斗亜すげー。
キキちゃんもダンディーな持ち味で悪役が印象的だけど、ゆりかさんのロイヤル感に対して、外連味があって軽妙な味を出せるので、これからはあくまでコメディとして反社チックな役が見たいような。
ミシェル桜木みなとは、カワイイ担当でこの中だと逆に目立って美味しいポジ。
スタイリッシュな宙組の中でも一際、頭身バランスが良くアクションにキレがあるので、二番手になったらこれまで以上にバキバキに動いてほしいし、役の幅も広そう。
あと、若手も全体的に長身で大人っぽく、少々タイプ被りな気もするので、もっと違うタイプの男役が混じってもいいのかなぁなんて思いました。
宙組って特に贔屓がいる訳でも無いんですけど、組の空気感がとても好き。技術がしっかりしていて、それでいて解放的な雰囲気あるし、安定感あるから見てて落ち着く。
まかじゅんの相性の良さもさることながら、何より、まかキキのバディ感が最高でした。
新トップコンビの体制になっても、このトップと二番手のバディ感は伝統として(?)残してほしいなぁと勝手なことを思ってます。
ところでお花渡しの和希そら、秋音光との「大好き」「私も」は聞き取れたんだけど、紫藤りゅうへは何て言ったのか気になる。しどりゅー、めっちゃ笑ってたよね。そらくんが捌けるまでずっとニヤけてたし。