可哀想な蠅可哀想な蠅感想
4編収録。後になるほど、ぞっとするような感覚に。特に最後の「呪縛」はDV男にひっかかる友人・詩乃を避難させた麻希が、だんだんDV男のように詩乃に対してあたりがキツくなっていくところが怖かった。「重ね着」のなかで、妹が姉に説教じみたことを言い続けたときの、正論は全てが許される印籠ではないという言葉も印象的。
読了日:01月10日 著者:武田 綾乃

トゥデイズトゥデイズ感想
恵示、美春、5歳のコースケの家族は郊外のマンションで暮らしている。マンションの物語でもあり、子育ての物語でもあり。いい意味でさくっと読めて楽しい物語だった。
読了日:01月11日 著者:長嶋 有

天然生活2023年10月号天然生活2023年10月号感想
特集「工夫のある台所」が良かった。琺瑯容器は重曹を入れたお湯で煮ると汚れがきれいに落ちるという高山なおみさんの方法は試してみたい。
読了日:01月13日 著者:

天然生活 2023年2月号天然生活 2023年2月号感想
「やさしい時間、小さな暮らし」特集。普段の生活で心がけるエコ、工夫など。
読了日:01月13日 著者:

うかたま 2024年 01 月号 [雑誌]うかたま 2024年 01 月号 [雑誌]感想
「楽しい粉もの」特集。ソーダブレッド、チャパティ等さまざまな粉もの料理レシピのなかで、作ってみたいと思ったのはユーラシアの粉もの(ロシアのペリメニ、ウクライナのヴァレニキ)。ほうとうをパスタと同様に考えて、ミートソースやクリームソースで合わせるのも面白いと思った。
読了日:01月13日 著者:

ツミデミックツミデミック感想
6編収録。鮮やかなカバーが素敵。帯には「犯罪小説集」とあるが、ホラーといった方が良いように思う。どの話も人の心の怖さが出ていて、ぞわっとした。
読了日:01月13日 著者:一穂ミチ

図解でわかるソーシャルワーク図解でわかるソーシャルワーク感想
ソーシャルワークの入門書。これから勉強する人に、今のソーシャルワークが取り扱う分野や基本的なことがわかりやすく解説されている。私は今の情報を知りたくて読んだ。ソーシャルワーク専門職のグローバル定義、ソーシャルワークの実践モデルとして、BPS(バイオサイコソーシャル)モデル、BPSC(〜コミュナル)モデルを取り入れることで、人を多面的かつ統合的に理解すること。私自身はこの辺りのことをもっと勉強していく必要があると思った。
読了日:01月14日 著者:鈴木孝典,鈴木裕介

図解でわかる障害児・難病児サービス図解でわかる障害児・難病児サービス感想
障害の制度やサービスについての解説本。これから勉強する人向け。こちらに関してはあまり目新しい情報はなかった。
読了日:01月14日 著者:二本柳 覚

粕汁の本 はじめました粕汁の本 はじめました感想
京阪神を中心とした全国の粕汁紹介。京阪神とまとめているが、著者によると京都滋賀はメインに豚肉、大阪神戸はブリか鮭を使うことが多いと。なので、京阪神では豚肉入りの粕汁を「酒粕豚汁」とメニューに出しているところもあるとか。京滋の多いもうひとつのパターンは野菜のみ(私はこれで育った)。京都では鶏肉を入れる人も多いとか。薬味は七味しか使ったことがなかったが、山椒もお勧めとあったので試してみたい。お寺に蔵元が酒粕を奉納したものに「いたおみき」(板粕の御神酒)と書かれていた、シモツカレの原型は近江発祥説、→
読了日:01月15日 著者:松鳥 むう

きれいな気分、軽い感情。 つれづれノート44 (角川文庫)きれいな気分、軽い感情。 つれづれノート44 (角川文庫)感想
シリーズ44作目。2023年2〜7月の日記エッセイ。九州でのひとり暮らしのなかで、少しでも嫌だと思うことをしないようにする生活を目指す。今回の副題はいい。これまでは失敗したことを反省して長く考え込みすぎていたけれど、それによって何十年も断続的に暗い気分を作り出してきたので暗いことを考えるのをやめて、気分の色をきれいにすることを目標設定する、ということからの「きれいな気分、軽い感情」。
読了日:01月16日 著者:銀色 夏生

出久根達郎の古本屋小説集 (ちくま文庫 て-10-5)出久根達郎の古本屋小説集 (ちくま文庫 て-10-5)感想
古本屋を舞台とした短編集。多くが1990年代前半くらいまでの作品で、インターネットがなかった時代の古本屋のイメージを思い浮かべながら読んだ。
読了日:01月18日 著者:出久根 達郎