通りを西に歩きながら、右手にタバコ屋さんがあるとその先の左手にちょっとした公園がある。
これが根岸森林公園へのエントランスになっている。

ここもまた、けっこう登らなくてはならない。
膝に来るが、ぐっとこらえて登っていく。
最後はコンクリの階段になっているが、なんらかの出入り口をコンクリで固めた名残のようなものがあったりして、この土地の成り立ちの複雑さを垣間見せる。

さあ、最後の階段を登りきるといわゆる旧競馬場観覧席のあたりにポンと出る。

$blue painted birdsのブログ

気持ちいいけれど、なんとなくアメリカナイズされた感じがする。
これは根岸公園のトラック側にも言える。
トラック側は元々、馬ジ公園と呼ばれていたはずだ。
ジは難しい漢字が宛てられていた。


$blue painted birdsのブログ

バスケのゴールが設置されていたりして、しかもそれを子供たちがちゃんと使ってたりして、白人がけっこう居たりして、日本の公園らしくないのがここの特徴だ。

ベンチでひとやすみだが、そうやっている目前にそびえるのは旧競馬場観覧席の建物。
廃墟マニアに愛された?建築物だ。
わたしが始めてここに来た頃(20年も前だ)は、建物の中に入れたのだが、今は立ち入り禁止になっている。
窓ガラスの割れたところをベニア板で処置してたり、保存の中途半端さが目立つ。
歴史的建造物なのだからちゃんと修復しておくべきだろう、横浜市ほどの税収があるのであれば。

$blue painted birdsのブログ

初秋の頃、横浜、伊勢佐木のほうから根岸への散策をした。

港の見える丘公園とか外人墓地とか、あのエリアは人が多すぎる。
似たような地域ではあるが、歩き方を変えることで人のほとんどいないルートを楽しめるのではなかろうかと思った訳だ。

伊勢佐木町と言えば青江美奈だけれども、南側に出て直接高台に上がると人ごみに囚われるので、ぐっと迂回する。
水路がなんとなく潮の香りを携えるようなところから高台に登る。
まっすぐな急坂で、鎌倉の鎌プリへの急坂を思わせる。
登っていくと右側は崖だ。
とんでもない坂で、もうしょっぱなから息も絶え絶えである。

「これも運動だ」と言い聞かせながら登りきると、一番上で道路は封鎖されている。

米軍住宅なのである。

歩哨までいる。
ここを突っ切って行きたいところだが、下手すると銃撃されかねない。
あきらめて左に折れてしばらく行くと、急に視界が開ける。
開けるのだが異様な光景で、違和感がある。
ひらたく言うと、住居よりも墓のほうが多い地帯なのだ。

根岸共同墓地だ。

夕刻にここを歩いていくのは少々気が引ける感じだ。
墓地沿いに左に回っていくとどんどんと東にずれていってしまうので、南に抜けそうな路を見つけて南に出る必要がある。
少し大きな通りに出るのでそれを右に行く。

南の高台の上のほうに廃墟の塔がちらちら見えるのだが、ストレートにそこへ行くルートはなかなか見つからない。
無理に登っていくと、民家の庭に入ってしまったり、民家の軒先の小路に迷い込んだりしてしまう。
ウォーキングしている二人が歩くには、明らかに目立ちすぎるルートだ。
買い物のおばちゃんとかが勝手知ったる顔で通り過ぎるべき領域だろう。

でも、こういうのは二人とも妙に(?)慣れているのでいろいろとトライ&エラーも楽しみながら南へのルートを探す。



鶴岡八幡宮の弁天池は蓮が生い茂っていて、上野の不忍池のようだけれど、残念ながら睡蓮の花は見当たらない。
午前中に咲いてしまうのでこの時間では無理なのだが。

でかい鯉がゆうゆうと泳いでいて、水際ではおばちゃんが器用に亀を捕まえていた!
エサでつられて捕まってしまうカメもなさけない(笑

$blue painted birdsのブログ

不忍池のように池の中央に小島がある(弁天池の一般配置なのだろう)のでそちらのほうへ歩を進める。
枝振りのよい大きな樹木のところに鳥がとまっている。

$blue painted birdsのブログ

青鷺だろうか、暮れなずむ境内をなんだかじっと眺めていた。
さすが鎌倉の鳥、風流である。

この小島の中にはニホンリスが居て、軽快に梢から梢へ走り回っていたりして、
良いカメラ+望遠レンズとか持っていればいろいろと良い写真が撮れるだろう。

小島から出て砂利を歩いていくとちらほら出店があって、けっこうな人出である。
太鼓橋のようなところからちょっと覗いてみるとキラリと

$blue painted birdsのブログ

睡蓮のつぼみを見つけた。
ずいぶんひさしぶりに lotus を見る気がする。
わたしたちを幸福の波動が包む。

lotus は開花する際に「ポン」と音がするらしい、、本当かどうかしらないが一度聴いてみたいものだ。

八幡宮前をくぐって目指すは「日本蕎麦」&「ビール」である。
いいかげん腹も減っている。

$blue painted birdsのブログ

蕎麦は薬味にミョウガが使われており(ひかえめな量だったが)なかなか美味。
連れ合いもわたしもミョウガ大好きなのである。
「ミョウガを食べると物覚えが悪くなる」なんて子供の頃によく脅された(笑

鎌倉の地ビールは、蕎麦には重いかもしれない。
いろんな味が混ざっており、すっきりタイプではない。
けっこうな距離を歩いた後ということもあるのかもしれない。
サッポロ黒ラベルが一番だが、スーパードライ、意外なところでは Budwiser あたりが相性としては良かったかもしれない。

この蕎麦屋さんにはリトグラフが飾ってあって、このクールな作品は良く見ると佐助稲荷をモチーフとしたものである。

$blue painted birdsのブログ

次は佐助稲荷に歩いて行ってみようと思いながらも通りに出るとけっこう酔っていた。
鎌倉カスターを(これは忘れず)買いバスに乗り込むとひどい渋滞もあって寝入ってしまった。
何かしあわせな夢を見た気がした。