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歌川広重の東海道五十三次に出てくるような、いい感じの絵が目前に広がりちょっと見惚れてしまう。
秘密のラビリンスを抜けてきたら浮世絵、という強力にお勧めのルートだ。

境内の案内図を見るとかなり大規模な寺院らしい。
回ってみていたら日が暮れそうなので正門のところから大通りのほうへ移動する。

ちょっとした池とそこにかかる橋があり、気づくとすぐ右手がそもそもの北鎌倉駅である(笑

とんでもない回り路だった訳だけれど、所謂人生こういうのが大事

だとつくづく思う。


大通りを左に折れて鎌倉東エリアへのほうへ向かう。
ノドも乾いたし腹もへってきたので食べ物屋を探すが、

 ない。。

大通りだからといって安易に考えていたが、割と観光地っぽくないのだ。

右手のところに東慶寺があり、そこに喫茶店が営業していたのでそこで紅茶などいただく。
喫茶 吉野である。
少々値は張るがおいしかった。
屋内は禁煙だが、オープンカフェなコーナーがあってそこは喫煙可能である。
借景も見事で、午後のひと時過ごすには良いかもしれない。


ひといきついて鎌倉方面に進むと、なんと、あるわあるわ、、路の脇は飲食店でいっぱいでした(笑
慌て者は損をする、とは言うが、逆に言えば最初に見つけたところに入らなければずっと何も無いかもしれない。
ここの動き方は、旅のスタイルが大きくものをいうと思う。
私たちは観光ルートを外す歩き方をするので飲食店とか自動販売機を見つけた時の反応が強く、ババをつかむ確率もとても高い。

一般的な日本人は、旅への投資に対し得るものをリスクヘッジ(有名な見所を観光ルートで回る)するため、食事処などはもっと上手く立ち回り、外さない食事をするのだろう。

でも、そもそも旅にリスクヘッジを期待すると旅そのものが死んでしまうと思う。
外すのもお楽しみのひとつ、と好き勝手な旅をすればそのうち得がたい経験は向こうからやって来る。

などと思いながら途中にある煎餅屋さんで手焼きせんべいをいくつか買い、それをかじりつつゆるやかな登り坂を越えると

鶴岡八幡宮

に着いてしまう。


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自然を壊すのに躊躇ない人の暗躍に少し腹立ちながらも
さらに登っていく。

高台に神社がある。

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八雲神社というらしい。
見晴らしのいい場所となっていて、狛犬も気持ちよさそうである。

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タバコが吸えるかな~と期待したものの、禁煙、である。
おおっぴらにタバコが吸える場所は本当に少なくなっているのを実感する。

もはやひとっこひとり居らず、たよりになるのは勘だけとなるようなところをさらに登っていく。


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こんな景色が見れるのは雲頂禅庵のあたり。
雲が出ているとまさに雲頂なのかもしれない。
中では座禅をしている様子だが、気軽に入るのは憚れる様子。

白雲庵、富陽庵、と細い階段や尾根の細道みたいなところをどんどん進んでいくと
北鎌倉幼稚園にたどり着く。

なんだか霊験たっぷりな感じの幼稚園である。
こういう幼稚園で育つと、ひとあじ違う人格者になれそうな気がする。

ここは森がけっこう繁っていて風も吹いたりして涼しい。
連れ合いとひとやすみである。
どんぐりが落ちていたりする。
コナラか何かの森なのだろう。

気持ちいい。

この先の道はかなり急な下り坂となっているが、そこを向こうから墓参の人達が
けっこう登ってくる。

不思議に思いつつもその坂をくだっていくと
寺院の門のようなところに出る。

連れ合いが言うには、かの有名な 円覚寺松嶺院 である。


あやしげな穴ではあるが、龍口寺のようなピリピリした気配はない。

ひょっと覗くと、


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向こう側からも同じようなポーズで覗いていた(笑)

かわいらしい女子学生だった。
市民の通路として常用されているようである。
トンネルの中ですれ違う制服姿、NHKの朝の連続ドラマのような。

トンネル自体はけっこうしっかりした造りになっており、変にじめじめもしていない。
足元に少し水の流れた跡がある。
向こう側からこちらに傾斜になっているらしい。
これなら水は溜まらないし、風が良く通り抜けるサイズのため湿気もこもらない。
良く考えて造ってあるようだ。

見た目よりもずっとさわやかに通り抜けることができる。

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出口を抜けるときはちょっと感動。

美しい。

「国境のトンネルを抜けると雪国だった」という言葉とその周辺のコンテクストが想起され、連れ合いとそんなことを話しながら抜け出すと、
夜の底が白い、って訳ではないが、けっこう森な感じで別世界に来た感じとなっている。

森に包まれた住宅地で、人の気配はあまりない。

トンネルに表札的に書かれていた「好々亭」という店があって良さそうなのだがこれもない。
ちょっとした看板?があってそちらのほうへ細い路地を通って行ったのだが、ぶっつけは竹藪になっていてその先には行けない。
ひとっこひとり居ないので、あまりうろうろしてると住民に怪しい人たちだと思われそうである。
休業してしまったのか、夜しかやっていないのか。

極楽寺から降りたあたりにも住宅地に突然、和割烹があったりした。
第一種住居専用地域のようでいて、わりとルーズに店舗が混ざりこんでいる鎌倉。
この渾然とした感じがとても良い。

個人的にこういうの好きである。
逆に言えば「駅前繁華街」とか「かっちり整備された住居専用地域」っていう仕分けされた町並みはやはり何か歪んでいて、生物としての人間にとってあまり良くないと思う。

そんな感触を受けながら歩いていくと、

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こんなノボリが立っている。
このあたり一帯の再開発が計画されているらしい。

詳細は判らないが、おそらくは宅地を増やそうということなのだろう。


 山を崩し、森を潰し、川を暗渠にし、海を埋める

(で、無駄なお金が悪知恵の有る人の手に渡る)


彼らのやることはずっと変わらない。
日本列島改造論の頃に編み出された金儲け手法、そんなカビ臭いものに執着している。
もう日本の人口は純減となっているのにもかかわらず。
人が増えるから宅地が要る、そんな錦の御旗はもうどこにも無いことにすら気づかないのは滑稽だ。