経済格差と奨学金 | ヤモリのつぶやき

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日々のニュース解説等をつぶやきます......

 前回の続き
 筆者も徐々に学習しており、あんまり長くなりそうだと2つに分けるようにした。
 しかし悲しいことに、だいたい続き記事はアクセスも評価も低くなる。ちょっと謎。

 さて、景気の悪化が学生に悪影響を及ぼし、ひいては将来の日本も侵食すると前号で解説した。
 貧困による教育機会の逸失は、教育の質の問題より根深く、大学がショボだから行かなくてもいいんだとうそぶいても、それは選ばない権利もあるのだが、貧困でどれも選べない場合は優秀でやる気のある学生をも阻害することになるからだ。
 これは日本の未来の大きな損失なのだ。

 そして、地方であるほど、また政策の無為無策が続くほど、これらの問題は拡大していく。
 まさに今すぐにでも、国策として対応しなければいけない部分なのだ。

 やることは簡単で、地方経済も含めて景気を良くすればいいだけの話だ。
 貧すれば鈍するで、不景気が長引いてそういったことを生み出し、やせ細ったところからさらに搾り取ろうとするんだから、本当に始末が悪いのだ。

 ちゃんと景気対策すれば、財政健全化もできて、将来を担う子どもたちの教育も拡充する。
 今のままでは、お金持ちのお子さんだけ高度な教育が可能になり、低所得者の子供は勉強か労働で何倍も努力をしないと打破できないことになり、日本は完全二極化するのが必定といえる。

 さて、昔からご家庭の経済事情を抱える学生がお世話になるのが奨学金。
 これが、ものの見事に格差問題を反映している。

 実態はこうだ。

奨学金問題とは? 奨学金問題対策全国会議
http://syogakukin.zenkokukaigi.net/%E5%A5%A8%E5%AD%A6%E9%87%91%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F-2/
 学費が高い+家計は苦しい!→奨学金に頼らざるをえない!
 返したくても返せない! ほとんどが貸与型+利用者負担の増大と雇用の悪化!
 不安定・低賃金労働の拡大

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 奨学金と言っても、早い話が学資ローンだ。
 ローンの場合、借りたものは返さねばならないし、逃げ得を防ぐためにある程度厳しくなるのは仕方がない。

【奨学金】奨学金という名の「学生ローン」卒業後苦しむ現実…自己破産や風俗へ

http://matome.naver.jp/odai/2136416655160515201

 問題はそこではない。
 将来を夢見る学生が卒業して社会に出て仕事をし、そこで得られる収入で返済していくのが奨学金。(という名のローン)
 ところが、雇用の悪化や低賃金労働が増加し、収入で返済していくことが不能になっているのだ。

 まさに、格差問題、低所得者は徹底的に低所得にし、それらを高所得者が巻き上げる構図になっているのだ。

 最低賃金の引き上げや、中小企業保護法の拡充などを行なって、法律として収益配分率を管理するようにしないと、力が強い側(お金を持っている側)へどんどんと高い利益率がシフトする状態になるのだ。
 
 一見すると教育問題や奨学金のシステムの問題と思われがちだが、その根底にあるのは、政策の問題。
 そうして、せっかく大学を出ても低所得に甘んじざるをえない人々を、消費増税でさらに追い立てるという、まさに悪魔の所業なのである。
 
 なお、さらに根底にあるのは、また別の問題が見え隠れする。

 ●日本の学費は世界一高い? 若者ネットワーク
http://www.jcp.or.jp/youth/gakuhi/co_02.html
 
 日本は、OECD加盟国で比較すると、学費に対する公費負担が少なく、かつ、学費自体も高い。
 つまり、日本の将来を担う若者に投資を全くしない、自己責任で頑張って・でも納税はしてね、という状態。
 そして不景気をかこうから、向学のために借りたローンも返せない。


 これもう、完全に、政策の不備だ。
 20数年、不景気に甘んじていた結果、ひどいことになっているわけだ。
 そして世界トレンドの格差問題も取り入れて、増税も加えて三重苦。

 いまどきの若者が可哀想過ぎて涙がでる。 
 冗談、ではない。

 実際、休学して水商売で貯金し復学する学生もいれば、本気で泡嬢になるか悩んでいる学生を実際に目にしている立場からすれば、官僚が云う自然淘汰、という無責任な言葉に、激しい怒りを覚えるのである。
 国民全員が勉強できて優秀ならいいが、ひとによって環境や得意なものは異なるし天命との出会いも異なる。
 勉強できるようにすればいいじゃないか・勤労学生で努力しろ、というのは全員には通用しないのだ。
 そういうのも全部包括して社会、であるから、優生学的な考え方はダメなのだ。

 そして、さらに怒りに火をつけるものがある。

 留学生の奨学金給付問題だ。

 わかりやすく解説してくれているサイトがあるのでちょっと古いネタだが紹介しよう。
新春初怒り! 留学生奨学金制度の実態 2012.01.12 坂東忠信の日中憂考
http://taiyou.bandoutadanobu.com/?eid=1235009
 以下引用抜粋(一部筆者改変=全文はソースでおねがいします)
研究留学生には研究生、修士課程、博士課程の3つがあり、月額15万3000~15万円が支給され、また教員研修留学生には15万2000円が支給されていますが、他にも学部留学生(5年)、高等専門学校留学生(4年)、専修学校留学生(3年)には月額13万3000円が支給され、日本語学校学生と日本文化研修留学生には月額12万5000円が支給。
さらに国立学校に関しては学費を徴収せず、私立に関しては文科省負担となっているのです。
つまりこれらの支給金は返還不要な生活費。さらに渡航飛行機代は国が航空切符で負担し、おまけに渡日一時金が2万5千円出ます。
さらに、それぞれのコースは、たとえば学部学生なら4年で卒業するはずなのに5年、高専留学生は3年で卒業のはずなのに4年等となっているのはなぜか?
1年分は、日本語習得のための期間分なのです。

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 その金は日本の青少年のために使え! 2012.01.16
http://taiyou.bandoutadanobu.com/?eid=1235010
 日本に還元300億円! 2009.06.22  ←全文拝読推奨
http://taiyou.bandoutadanobu.com/?day=20090622

 裏を取るために調べてみた。

 グローバル30とは? (平成25年度末で終了したが、形を変えて継続している模様)
http://www.uni.international.mext.go.jp/ja-JP/global30/
 国際化拠点整備事業(グローバル30、大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8C%96%E6%8B%A0%E7%82%B9%E6%95%B4%E5%82%99%E4%BA%8B%E6%A5%AD
 以下抜粋引用
世界的な人材獲得競争が激化するなか、日本の大学の『国際競争力』を高め、魅力的な教育内容を提供することで、『能力の高い留学生』を世界中から日本に集め、外国人留学生と日本人学生が「切磋琢磨」する環境を、日本国内に設けることで、『国際的に活躍できる人材の養成』を実現することを目的とする。
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大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業 日本学術振興会
 https://www.jsps.go.jp/j-kokusaika/index.html

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平成26年度外国人留学生在籍状況調査結果
http://www.jasso.go.jp/statistics/intl_student/data14.html
平成26年5月1日現在の留学生数  184,155人 (前年比 16,010人(9.5%)増)
出身国(地域)別留学生数上位5位
中 国 94,399人 (▲3,476人(▲3.6%)減)
ベトナム 26,439人 (12,640人(91.6%)増)
韓 国 15,777人 (▲1,506人(▲8.7%)減)
ネパール 10,448人 (4,641人(79.9%)増)
台 湾 6,231人 (571人(10.1%)増)

 そして、ちょっと放置気味の怒りwikiがこちら。(荒らし発生で更新停止中らしい)

外国人留学生優遇、日本人学生差別@ ウィキ
http://www29.atwiki.jp/shougaku/

 そして、奨学金を担当している独立行政法人の日本学生支援機構の予算は、平成26年度で8600億円。P22。
http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2014/h26y_h.pdf
 IR情報
http://www.jasso.go.jp/shikinkanri/index.html

 結局、奨学金は財投機関債を発行しているから厳しい取り立てになり、留学生奨学金は意味不明の国家事業で予算だだ漏れ、という構図であることがわかる。
 意味不明というのは、グローバルと言いつつ、ほとんどはアジア人であり、多くは特亜出身。
 まさに、世界といえば特亜!状態で、世界からの孤立といえば特亜、世界の中心は特亜なのか?と錯覚するレベル。
 それで問題になって、グローバル30自体は平成25年度末を持って終了になった。 
 ↓
 グローバル30総括シンポジウム
http://www.uni.international.mext.go.jp/info/2013/11/g30-wrap-up-symposium/?lang=ja
 
 しかし、未だ外務省のこんなページが残っているので、ダダ漏れは続いている模様。
留学生交流 平成27年4月1日更新
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/culture/hito/ryu/
http://www.studyjapan.go.jp/jp/toj_stopj.html
 以下、奨学金等の情報あり
http://www.studyjapan.go.jp/jp/toj/toj0301j.html
 国費留学生
http://www.studyjapan.go.jp/jp/toj/toj0302j-10.html

 いくら監督官庁が異なるとはいえ、なんか変な話だろう。

 日本の学生は世界トップレベルの学費を払って、そんなに高くないレベルの大学に通い、不景気で青息吐息。
 特亜の学生は日本国家の補助で、タダかそれに近い状態で留学する。 
 そして日本の学生向け奨学金は、奨学金ではなく独法が財投機関債を使った学生向けローン、卒業しても不景気で就職難、就職しても経済格差で低所得、奨学金が返済不能になり破産する人も出る始末って、なにかおかしい。

 まず国際化というなら日本の学生を世界に出さないと駄目だし、逆に外人の先生をたくさん招聘してもいい。
 支那人をタダでご招待して国際化って、意味がわからない。
 それなら経済格差を埋めるようにし、優秀な学生に平等な就学チャンスを与える方が先決なのだ。
 
 教育問題にかぎらず、おそらくこういった変な予算の使い方は山ほどあるだろう。
 実態を見ないで、思いつきで訳の分からない事業をする。アホ政治家と官僚の典型的な仕事だ。

 そして結論として、景気を良くして底上げすることが大事で、財政政策として教育問題も手当すべき、ということだ。
 最低限、先進諸国レベルくらいまでは常識的に修正してほしいと強く願う。


 それが日本の未来を作る。

 了




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