赤ちゃんの頭が柔らかい
のはなぜだか分かりますか?
看護師さんやお医者さんならおわかりでしょうが…
頭頂部にある6つの骨が薄く硬い膜のみで
繋がっている状態だから柔らかいのです。
母親の狭い産道を通る際に柔軟に変形し
スムーズに産まれ出るための構造であり
その後の脳(頭囲)の急激な成長を阻害しないために骨同士が緩く繋がっています。
そもそも、新生児は 約350の骨 で形作られて
この世に生まれて来ます。
その一部は分離骨と呼ばれ
成長するに従い結合して、
思春期には 206本 になり
年を重ねるに従い数は減り(結合し)続け
老齢期には 190本 程度になります。
成長しながら分離している骨が一本に繋がっていき
強固な骨格を形成していくのです。
その、人間の骨の重量は体重の 15%~18%
をも占めており、主要な身体の構成要素であり
尚且つとても重要な役割を担っています。
骨がキチンと組み合わされることにより
骨格が形成され、人間としての形が定まります。
骨格は筋肉を支える枠組みになり、その節々の
連動で身体の様々な動きを可能にしています。
体内の柔らかい組織や臓器を保護し、また骨髄では
血液を造るという大きな役割を担います。
ただ、そのような骨の働きの中で一番重要なものが
「カルシウムの貯蔵庫」としての役割であることは
意外と認識されていません。
実はこのカルシウムの貯蔵庫としての骨の働きは
私たちの生命を維持するために、とても重要なもの
となります。
血液などの細胞外液と筋肉などの細胞内に存在する
カルシウムは体内のカルシウム総量の1%に過ぎず
99%が骨内に貯蔵されています。
この1%に過ぎない「カルシウム濃度」のバランスが
心臓などの筋肉を正常に動かす生命維持の
重要な要素になっています。
さまざまな要因によって、血液中のカルシウム濃度が下がりそうになると、すぐに骨からカルシウムが
血液中に分泌され、この濃度バランスが保たれます。
日頃からよく言われている、骨の健康維持のための
カルシウム摂取は、ただ単に骨を硬く丈夫にすること
だけではなく、生命維持に必要なカルシウム貯蔵を
最低限保つための目的でもあるのです。
言換えれば、骨の随(中)まで健康でなければ
私たちの健康維持はままなりません。
しかしながら、そのバロメーターである骨密度は20代前半にピークになり、
その後40歳以降は減少傾向…
特に閉経後の女性の骨密度は加速度的に急減してしまいます。
骨密度が80%を切ると「骨量減少」となり
70%未満になると「骨粗鬆症」と診断され
日常生活で様々な支障をきたすリスクも大きく高まります。
最近では食習慣の改善や適度な運動で、効果的な
予防策も講じられていますが、人生の終盤を充実した
内容で過ごしていくためには、骨の重要性そのとケアには
益々目覚める必要があるようです。
さて、ここからが本題ですが「骨の勉強」ついでに、
自分の人生の骨格形成についても洞察力を今一度広げてみませんか?
人間の骨で一番大きい「大腿骨」は、貴方の人生において何かを為すための
「信念」であるかもしれません。
また、大事な心臓を守る「肋骨」は、貴方の「愛」に置き替えられるかもしれません。
また、生命維持に欠かせない「カルシウム」にあたる「栄養素」は
貴方の人生で何処からどのように補給されるべき何ものでしょうか?
自分の人生をつつがなく、健やかに維持してくれる
必要不可欠な存在に思いを馳せてみましょう。
生命の摂理は、人知を超えた私たちの手の届かない
領域にありますが、想像と意識の中で何かを掴み取る
ことは可能であるはずです。
あなたの人生が脅かされた時に、速やかにピンチを
救ってくれる「大切な何か」を常に意識し監視して
イザという時に足りなくならないよう貯蔵しておきましょう!
自分の人生のおおもとの土台である「骨格の形成と役割」をきちんと
分析・理解して、しっかりとした足どりの人生を最後まで全う出来るよう
生命の摂理を深く意識してみませんか?
立派で丈夫な骨は、生を全うした後も形になって残るものです。
あなたの死後に物質としての骨のみにあらず
生き様や周囲への影響力として語り継がれ讃えられる
ような「何か」が残るかもしれません。
また、悔いなく生き抜いた証となるやもしれません。
死ぬと溶けて無くなる、骨なしクラゲだけには決してならないように…
👇️骨密度が気になる方は読んでください👇️