ルノー・ジャポンとペットビジネス大手のイオンペットとのコラボで「ルノー・カングー・ドクターカー」が登場しました。
ルノー・カングー・ドクターカーはルノー・カングーをベースにイオンペットが中心となって開発。
外装はドクターカーとひと目で分かるラッピングを施し、ボディーカラーはイオンペットの展開する総合ペットショップ(pecos)のイメージカラーに合わせて黄色を採用しています。
内部に搭載している医療機器は、超音波診断装置、手術器具、酸素ボンベ、診療情報にアクセスできるパソコン、車外での診療作業のための救急医療セット、さらに電源や水道の確保ができない場所での診療に備え、発電機と給排水タンクも装備しています。
また、トリミングもできます。
このドクターカーは、イオンモール幕張新都心のイオンペット店舗「pecos」に併設されている24時間対応の動物病院に配備され、2017年1月より試験使用を開始し、通常は往診などに使われます。
さらに、災害発生時には、被災地に獣医や動物看護士と共に駆けつけ、ペットの救命救急活動やケアに利用する目的があるそうです。
このドクターカーを開発するきっかけとなったのは、熊本地震。
地震発生当時、イオンペットの店舗も被災し、獣医がいるにも関わらず、病気やけがのペットの受け入れや避難しているペットの往診さえもできなかったためといいます。
そこで、国際見本市「インターペット」に出展していたときに、たまたまイオンペットの隣のブースに構えていたルノージャポンに協力を仰いだそうです。
大きなバンではなく、カングーを選んだ理由は、被災地に駆けつける際に扱いやすく適度な大きさで、十分なカーゴスペースがあったため。
また、乗用車感覚で運転でき、欧州車らしく長距離移動でもドライバーの負担が少ないのもマル。
さらに、フランスに多い石畳の道に適応できるように足回りが設計されているので、揺れも少なく、動物たちの移動の負担も軽減できるのもドクターカーとしてのメリットが大きい。
ペット向け医療が高度化し、飼育環境も良くなりペットの高齢化が進む一方で、その世話をする飼い主自身も高齢化しています。
一人でペットを病院やトリミングに連れていくことが困難なケースがでてきており、そこに往診できるペット用ドクターカーというニーズがあります。
ペットを自分の子どものように大切にする人たちは多いだけに、ペット用のドクターカーの需要は拡大しそうです。
ドクターカーとしてのカングーは、ラッピングもさることながら、とてもかわいく仕上がっています。
これなら、ペットを連れていく飼い主さんの不安も少しは解消されるかも。
このドクターカー、全国のイオンモールに拡大されるといいですね。