自動ブレーキで止まれるの? | ドイツ、フランス、イタリア、ヨーロッパのクルマが好き

ドイツ、フランス、イタリア、ヨーロッパのクルマが好き

自分の好きなヨーロッパ車のニュースがメインのブログです。
クルマ以外のこともときどきネタにします。

 

最近、モデルチェンジもしくはニューモデルのクルマには 「 自動ブレーキ 」 が装備されるようになってきています。

 

自動ブレーキは、正しくは 「 衝突被害軽減ブレーキ 」 または 「 AEB : Autonomous Emergency Braking (自律緊急ブレーキ)」 と言います。

 

これは、前方に生じる障害物を赤外線、レーダー、カメラ等で認識し、クルマが自動でブレーキを掛けてくれるという仕組みです。

 

これだけだと、まるで衝突しないように思われがちですが、少し違います。

 

衝突の被害を軽減してくれる装置ですので、衝突しないとは言っていません。

 

自動ブレーキの性能を超える条件になった場合には停止できずに衝突します。

 

なかには、減速するだけで停止しない仕様のクルマもあります。

 

それに、人や自転車まで検出して止まるクルマは、まだ極少数です。

 

 

 

 

そこで、実際のところ、自動ブレーキで停止できる接近速度はどれくらいなのか気になったので調べてみようと思いました。

 

まずは、規格を知らなければ。

 

規格は4種類あります。

 

1) 停止車両への追突(10~50km/h) : 止まっているクルマに一定の速度で接近する。

2) 停止車両への追突(30~80km/h) : 止まっているクルマに一定の速度で接近する。

3) 定速車両への追突(50~80km/h) : 定速(20km/h)のクルマに一定の速度で接近する。

4) 減速中の車両への追突 : 12mの車間距離で両車50km/h定速走行中に前車がブレーキングする。

 

 

 

 

公的な自動車安全性テストの基準となっている、ヨーロッパの 「 EuroNCAP 」 と、同じく日本版の 「 JNCAP 」 のオフィシャル・ビデオとデータを調査し、結果をまとめました。

 

 

 

 

結果を見ると、スバルが凄すぎる! ほぼ全車が接近速度50km/hで止まっています。

スバルは世界初だっただけに、世界をリードしている。

アイサイトは世界一といっても良いのではないでしょうか。

 

スバルの次はトヨタだと思います。シエンタとカローラが50km/hとはビックリ。いずれ全車50km/hになるでしょう。

 

ボルボには世界一安全なクルマを造っているメーカーと言われているだけに、もう少し頑張ってほしい。

 

軽自動車はコストの制約があるので、安い装置しか使えず、苦戦しているのが分かります。

 

 

フランス車がエントリーされていませんが、大丈夫。ニューDS3とニューPEUGEOT2008は接近速度30km/hで停止するとホームページでアピールしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メルセデス・ベンツ GLA のテスト風景です。(36秒)

 

 

 

 

あなたは、この結果を見てどう思いましたか?

 


 

安全性能は重要な要素だけど、クルマはそれだけじゃない。

 

と、私は思います。

 

 

 

バイバイ